岡崎市内を流れる矢作川の支流、おろ川です。
川べりから何かを投げ込んでいる人たちがいます。
投げ込んでいたのは、EMダンゴでした。EMとは善玉菌の総称で、ヘドロのもとになる家庭排水の中の有機物を分解し、水や二酸化炭素にかえる働きがあります。
岡崎市内の中学校教師、篠原正樹さんたちは、10年前からこのEMダンゴで地元の川や海の水質改善に取り組んでいます。
ここは岡崎市内のとんかつ屋。ことし4月から、厨房の掃除にEMが入った活性液を使っています。
以前は、油汚れが排水溝などにびっしりとこびりついていました。しかし今、店の排水をためておく浄化槽の水は透明です。
水道の普及していない足助町。町内を流れる足助川は、EMダンゴなどによる川の浄化に取り組むまで、水がにごり、悪臭もひどかったといいます。
ところが、取り組みを始めて2ヶ月。汚かった川に、魚がたくさん集まっていました。こんなにたくさんの魚を見るのは初めてだと地元の人たちは話しています。
一度失われた自然の浄化能力を取り戻すには、大変な時間と手間がかかります。篠原さんは、これからも根気よく活動を続けていきたいと話します。