「男性から見た夫婦生活、子育て」。数少ない夫→妻、妻→夫の双方向の架け橋となるエッセイマンガ!『へっぽこママはギブ寸前!!』
こんにちは、集英社ジャンプ jBOOKS編集長の浅田貴典です。藤崎竜先生Verの『銀河英雄伝説』でマイブーム再燃して、部下に「卿らは」とか言ってウザがられています。単行本になったら、絶対レビューします。
さておき、今回オススメしたいのは葛西りいち先生の『へっぽこママはギブ寸前!!』です
葛西りいちさんは29歳の女性漫画家さんです。アシスタント生活を赤裸々に描いた「あしめし」、マンガ専門学校講師の夫のド近眼さん(愛称、35歳)との結婚生活を描いた「ヨメキン ヨメとド近眼」など、赤裸々、されど、ほんわかするエッセイマンガを得意としています。
↓お二人です。
( 葛西りいち へっぽこママはギブ寸前!! より引用 )
今作は、葛西さんの妊婦&子育て生活を描いた作品です。妊娠糖尿病、産褥熱、絨毛膜下血腫などの、超ハードモードをコミカルに描いており、たいへん面白いです。
しかし、浅田が今回オススメしたいのは、この本に収録されている番外編…
「視界3cmの子育て」です。
夫婦を描いたエッセイマンガを描く作家さんは、やはり女性が多いです。必然的に「妻から見た家庭・夫・子育て」ものが多くなってきます。
つまり「妻から見た、夫の家庭生活への非協力」を笑いをまぶして描き、うんうん分かる!という女性読者の共感を得る、という面白さの構造になりがちなのです。
夫は妻を持ち上げる脇役として描く、ということですね。
これはこれで面白さの一種なのですが、もうちょっと夫目線のものがあってもいいんじゃないかなー、と常々思っていました。
その希望を叶えてくれる数少ない漫画が、今作でした。
↓寝かしつけに苦労しているド近眼さん。
↓イクメンを中途半端に勉強しているド近眼さん。
…えー、お気楽ギャグエッセイですか…?と思われるかもしれませんが、今回オススメしたいポイントは、そこだけではありません。下のエピソードに、すべて集約します。
( 葛西りいち へっぽこママはギブ寸前!! より引用 )
妻も子供も大切に思っている、それなのに疲れでいらだちが漏れてしまう、相手を傷つけたくなかったのに傷つけてしまった、その悔恨…このエピソードには、やられました。普通の男の、普通の家庭に対する感じ方、なのです。
家庭生活には、いろんな事件が起こります。片方だけの解釈では、もう片方がどう思っているか、なぜそんな行動をとってしまったのか、分からないものです。
そんな夫婦間のディスコミュニケーションを解消できないか? 男性目線の家庭・育児エッセイ系漫画が増えて、女性読者に見て欲しい。
今回の「視界3cmの子育て」は収録ページの一部でしかありませんが、読む価値があると思っています。ご一読を!
他にも男性目線家庭生活漫画として、
↓逢坂みえこ先生の『プロチチ』
↓カラスヤサトシ先生の『オレは子をみて育とうと思う』
も、オススメです!
<プチおすすめキャラエンタメ>
いま一番更新を楽しみにしているのは、やる夫シリーズの「私談・楚漢戦争」です。アマチュア歴史家の受け皿になっているんですよね、やる夫シリーズ。
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