【巨人】阿部「悔しい」1ステージ最多11安打
2015年10月18日6時0分 スポーツ報知
◆セ・クライマックスシリーズ最終S ▽第4戦 ヤクルト3─2巨人(17日・神宮)
最悪の結末に唇をかんだ。1点を追う7回1死一、二塁。阿部の打球はオンドルセクの前に転がった。15年最後の打席は投ゴロ併殺打に終わり、日本一への道は断たれた。「もうちょっと(野球を)やりたかったね。今はこの悔しさをどこにぶつけていいのか分からない。(来年のことも)考えられない」と絞り出した。
3点を追う5回2死二、三塁では中前2点適時打。チームに26イニングぶりとなる得点をもたらした。2回先頭での右前打に続く安打でCS最終Sは4戦連続マルチ安打で打率6割8分8厘。バットを短く持ち安打を量産したが、勝利に導くことはできなかった。「やっといい感じになってきたところで終わったのが悔しい」とうつむいた。
主将の座を坂本に譲った今季は、波乱の一年だった。一塁手として開幕を迎えたが、4月に相川が右太もも裏の肉離れで離脱して、捕手に復帰。6月に持病の首痛の影響で、一塁に再コンバートされた。「みんな精いっぱいやった。悔しさは各個人が感じていると思う」。この借りは来季、必ず返す。