2015年10月08日更新

“ジャーサラダ”で食中毒にならないための注意点まとめ

サラダの定番となりつつあるジャーサラダ。しかし夏を迎えた今、ジャーサラダでの食中毒が懸念されています。野菜で食中毒?と疑問に思うかもしれませんが、実際に死亡した例もあるとのこと。知らないと怖い夏の食中毒についてご紹介します。

巷で人気のジャーサラダ

NY生まれのおしゃれなサラダ

今では「知らない人はいない」と言えるほどのブームを巻き起こした“ジャーサラダ”。流行に敏感な女性を中心に、OL、主婦、子育て中のママなどの間で爆発的に広まりました。

その火付け役はニューヨークのカフェ。ガラス製のジャー(瓶)にサラダを詰めたこのアイデアは、瞬く間に世界中で話題となりました。
これをキッカケに、日本のカフェでも取り入れるようになり私たちの身近な存在となったのです。

たくさんの野菜が摂れる

画像出典:PROMeal Makeover Moms

普段あまり野菜を食べないと言う人でも、「これならやってみたい!」思わせる不思議な魅力のあるジャーサラダ。その理由の一つは、見た目のおしゃれさではないでしょうか。
透明のガラス瓶に詰めた野菜はレイヤーが美しく、食欲をそそります。テーブルに並べると、それだけで食卓を華やかにしてくれます。

それだけでなく、「余ってしまった中途半端な量の野菜を使い切れる」、「作り置きができて時短になる」など実用的なことも衰えない人気の理由。

衛生面での不安

とっても便利で優秀なジャーサラダですが、ちょっと心配な面もあります。夏を迎えて気温が高くなった今の時期に発生しやすい“食中毒”。これがジャーサラダでも起こりうるということが、今話題になっているのです。

毎日の食事に重宝するジャーサラダだけに、心配な話ですよね。一体これはどういうことなのでしょうか。

ジャーサラダにおける食中毒の危険性について、詳しく学んでいきましょう。

食中毒の危険も!知らないと怖い“菌”のコト

ジャーサラダで食中毒?

野菜を入れてフレッシュな状態を保持できるというのが、ジャーサラダのメリット。そんなジャーサラダに食中毒なんて起こりえるの?と疑ってしまいますよね。

でも、残念ながら事実なのです。菌の繁殖や食品の腐敗に必要なコンディションは、「水、栄養、温度」の3つ。
密封された瓶の中で水分を含んだ野菜を保存するジャーサラダは、この3つのコンディションを満たしてしまうのです。

「冷蔵庫に保存していれば大丈夫でしょ!」と思いがちですが、一度繁殖した菌は冷蔵庫に入れても生き続けます。増殖を抑えることはできますが、消滅するわけではないのです。

日本の夏は高温多湿

そのうえ、日本の夏は高温多湿。これは食中毒菌にとってはベストシーズン。高温多湿という条件下では、秋冬以上に菌が増える確率が格段に高くなります。

厚生労働省による調査では、日本では4月から8月にかけて細菌性食中毒の件数がおよそ3倍に跳ね上がるそうです。

ほんの少しの時間でも外に置いておくだけで、菌が食中毒を引き起こすのに十分な量まで増殖してしまう可能性があるのです。

野菜だからといって安心はできません、口に入れるものには全てに細心の注意を払う必要があります。

食中毒は肉や魚だけじゃない

ジャーサラダに入れる野菜は、カットして大きさを調整したものを使うと思います。専門家によると、この「カット野菜」による食中毒が、全国で増えているとのこと。

カットした野菜は切り口から浸出液が出て、ウイルスや細菌が増えやすいという特徴があるそう。

他にも、学校給食で出された「おからサラダ」から集団食中毒の原因となる「O157」が検出された例も。

食中毒は肉や魚に限ったことではありません。野菜による食中毒の死者が出ているのも事実。

厚生労働省の「平成26年 原因食品別食中毒発生状況」によると、年間の食中毒患者数は以下のように分けられます。

◯魚介類 1,134人
◯肉類 1,567人
◯野菜 746人

この数字からも分かるように、決して野菜の食中毒は珍しいものではないのです。

菌の繁殖スピードは驚異的

食中毒菌は、私たちの生活の中に常に存在し、消すことはできません。菌のない世界というのは存在しないのです。

食中毒菌は、いつどこで食品に付くか分かりません。もし付着してしまい、それがジャーサラダのような「繁殖の3コンディション」を満たす条件下であれば、菌は驚くべきスピードで繁殖していきます。

食中毒の原因菌として最も多い“腸炎ビブリオ”がジャーサラダに付着した場合、たった1時間半で食中毒を引き起こすのに十分な数に膨れ上がるそう。

どうすれば防げる?注意点と予防策

実はとっても恐ろしいジャーサラダによる食中毒ですが、細心の注意を払うことでそのリスクを最小化することができます。
食中毒菌が付着する主な原因は、

◯手洗いが不十分
◯瓶の煮沸が不十分
◯一緒に入れる食品の加熱が不十分(魚介類や肉など)
◯加熱した食品の熱が取れていない
◯野菜の水切りが不十分

これらのことに気をつけると、食中毒のリスクを大幅に回避することができます。

手洗いは徹底的に

サラダジャーの食中毒だけでなく、風邪やインフルエンザなどの予防にも役立つ“手洗い”。きちんと洗っているつもりでも、実は十分でない場合もあります。

厚生労働省が推奨する手洗いの手順は以下のとおり。

1、流水でしっかり手を濡らした後、石けんを付け手のひらをよくこすります
2、手の甲を伸ばすようにこすります
3、指先、詰めの間を念入りにこすります
4、指の間を洗います
5、親指と手のひらをねじりながら洗います
6、手首をしっかりこすり洗いします

このくらいしっかり手洗いするのが理想的。ぜひお子さんにも教えてあげてください。

「正しい手の洗い方」イラスト付きポスター

瓶を煮沸消毒

ジャーサラダを作るにあたり、一番大切なことは“瓶の煮沸消毒”。「沸騰したお湯に瓶を入れればOKでしょ?」なんて軽く考えていませんか?実はちょっと違うのです。

この煮沸消毒を疎かにすると、食中毒の危険性が高まってしまうことに。

正しい煮沸消毒の方法は以下のとおり。

◯大きめの鍋に布巾を敷いてジャーを並べて火にかけます。沸騰してから10分〜15分くらいを目安に。
このとき、瓶だけでなくジャーサラダに使う道具も消毒すると良いでしょう。

◯瓶の蓋は熱に弱いので、沸騰してから20〜30秒ほどで引き上げます。

◯取り出すときはトングで慎重に。火傷に注意してミトンを使うと安全です。

◯清潔で乾いた布巾の上に、ジャーを逆さまに伏せた状態で置き、自然乾燥させます。決して布巾で直接拭かないように!せっかくの煮沸消毒が無意味になってしまいます。
同時に消毒した蓋やパッキンも同じように乾燥させます。

こうして完全に乾けば、煮沸消毒は終了。布巾やテーブルに菌が付着しているといけないので、事前にしっかりお掃除しておきましょう。

水切りはしっかり

野菜を洗ったらしっかり水切りしておくのも大切。水分は菌の温床になりやすいので、ペーパータオルなどを使ってしっかり水気を切るのがベスト。

このときに便利なのがサラダスピナー。
洗った野菜を入れて回転させ、その遠心力で水気を切るという便利グッズです。
手でざるを揺すってバサバサと水切りするよりも、素早く確実に水分が切れます。時短にもなるので、忙しい人には特におすすめ。

なるべく早く食べ切る

ジャーサラダの保存は「5日間」と言われていますが、実はそんなに長くありません。

というのも、厳重な洗浄と殺菌処理を施された店頭のカット野菜でさえ、賞味期限は大体2日間。
お家で切った生野菜は、何の処理もしていませんよね。そう考えると、「5日間」という期間は疑問。新鮮な野菜をカットした時点から、翌々日までには食べ切りたいところ。

保存は冷蔵庫

暑いこの時期は、野菜を買って家に帰るまでの間、高い温度によって菌が増えてしまう可能性もあります。
いくら冷蔵されていても、野菜の加工時に菌が付着していないとも限りませんよね。

ジャーサラダを作ったら、冷蔵庫に入れてなるべく早く食べ切るのがベスト。

冷蔵保存すると、菌の増殖を抑えることができます。常温保存と比べると桁違いに安全性が高まります。「すぐ食べるから」と思ってテーブルの上に出しっぱなしにしていませんか?
ジャーサラダは食べる直前まで冷蔵庫で保存することを徹底しましょう。

持ち出すときは

暑い夏の時期は、ジャーサラダを外へ持ち出すことはおすすめしません。しかし「どうしても」という場合は、保冷剤とともに保冷バッグに入れるのが一番。

冷蔵庫と同じ温度状況でなら、食中毒菌の増殖を抑制することができます。最近はかわいいデザインの保冷バッグやクーラーボックスも増えたので、持っていると安心できるだけでなくおしゃれ度もUPするかもしれません♪

「ちょっとそこまで」「すぐ食べるから」と思って油断せず、安全対策はしっかり行ってくださいね。

ジャーサラダ、安全に使えば良いことたくさん♪

鮮度が保てる

食中毒のリスクをしっかり理解して、正しい使い方を心がければ、ジャーサラダは私たちの生活を豊かにしてくれます。
密封性が高く空気を通さないガラスジャーは、野菜の鮮度を保ちおいしい状態を維持してくれます。そのためにも、ジャーの口いっぱいのところまで野菜を詰めて、内部に空気を含ませないのが長持ちのコツ。

朝の支度がラク

朝は何かと忙しく、ゆっくり朝食の準備をしていられないですよね。そんなときに役立つのがジャーサラダ。前の晩にジャーサラダを作って冷蔵庫に入れておけば、朝は取り出して食べるだけ。これでかなりの手間が省けます。

現代人は野菜不足になりがち。朝食にたっぷりのサラダを摂っておくと、ランチやディナーでは心置きなく好きなものを食べられますね♪

ダイエットの強い味方

「ダイエットをしているから食事を抜く」という方を多く見かけます。でも、安易に食事を抜いて栄養が不足すると、リバウンドや肌荒れの原因になってしまうことも。

ジャーサラダを作って食べると、お腹が満たされるだけでなく必要な栄養が摂れてダイエットもスムーズに進みます。また、野菜は酵素の働きでアンチエイジングにも効果があるので、女性には嬉しいメリットばかり。

煮沸消毒OK!おすすめのガラスジャーはコレ

ジャーサラダに使うガラスジャーは、100円均一のものから有名なメイソンジャーまでさまざまな種類があります。多すぎて迷ってしまいますが、選ぶ基準は「煮沸消毒できるか」「密封性があるか」の2つ。

安いからと言って購入しても、煮沸消毒ができなければジャーサラダどころか食品の保存には向きません。耐熱性があり密封性も高い、おすすめのガラスジャーをご紹介します。

mason jar(メイソンジャー)

ジャーサラダ好きにはおなじみのメイソンジャー。煮沸消毒ができて高い密封性があるだけでなく、見た目のかわいさも抜群。定番のクリア、グリーン、ブルー、パープルなどカラバリ豊富なのも人気の理由。

サイズも大中小選べて、取っ手付きやストローを入れる穴があるタイプも登場しています。

weck(ウェック)

ウェックはドイツのガラスメーカーが作る保存用ガラス瓶。イチゴのトレードマークがとってもCUTEです。
瓶入りの保存食文化が根付いているヨーロッパで長年愛される、ガラスジャーの代表的存在。耐熱性、密封性の高さはお墨付き。

ジャーサラダの激ウマレシピ

ジャーサラダはの作り方はとっても簡単。いくつかのコツを意識するだけで、すぐにでもおしゃれで美味しいサラダが作れちゃいます。

基本知識として覚えておくことは、一番下にドレッシング、水が多い葉物野菜はドレッシングに触れない場所に入れること。

◯一番上の層…レタス、水菜、ベビーリーフなど葉物
◯真ん中の層…トマト、きゅうり、パプリカ、豆類など固めでドレッシングが染みても美味しい野菜
◯一番下の層…ドレッシング、オイル、マヨネーズなど調味料

メイソンジャーde定番ジャーサラダ☺︎[テレビ放送レシピ④]

市販のドレッシングを使った、簡単&定番のジャーサラダ。詰め方や切り方なども丁寧に教えてくれているので、ジャーサラダビギナーにはおすすめのレシピです。

メイソンジャーサラダ2日目〜ひよこ豆のクミンドレッシング 

オリーブオイルベースのドレッシングで、よりヘルシーなジャーサラダ。ひよこ豆をプラスするので、普通のサラダに飽きた方にもおすすめ。野菜と一緒に植物性タンパク質が摂れちゃう嬉しい一品です。

ジンジャーセサミドレッシングでメイソンジャーサラダ。

生姜とごまの風味が詰まったジャーサラダ。鶏肉入りで食べ応え抜群(しっかり加熱&熱を冷ましてから使いましょう)。コーンで甘みがプラスされ、食べやすいサラダに仕上がっています♪

コツ・ポイント

いかがでしたか?ジャーサラダは保存がきく、作り置きできる、というメリットばかりが注目されがちですが、実は食中毒の危険も。リスクを認識したうえで、安全にジャーサラダを楽しんでくださいね♪

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