読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「技を盗め」と「見習え」の違い。そこから生まれた持論。作文を書きました。

めっちゃ便利な世の中だ 仕事 考え方を変える

f:id:DIYteik:20151010004648j:plain

「技を盗め」う~ん、わかるけどこれがなかなかムズカシイことなんですよねぇ~。

 前回の記事の続きです。ちょっと深いところを書こうと思っているけど、逆に浅いところなのかもしれない。
職人の仕事!腕のいい職人はイライラさせる技術を持ってる

 

 仕事の指導をするときによく使われてる言葉がある。この言葉自体、どの業界でも通用する。

 

「技を盗め」
 私も何度か言われたことがある。モノに携わる職人として「技術を盗みたい!」と心底思ったのは、今までに一人。私が「師匠」と呼べる人。

 師匠からは「技を盗め」と言われたことがない。その代わり、一度だけ「見習え」と言われた。

    社会人になって、いろいろな人に言われてきた、どんな指導の言葉よりもシンプルで説得力のあるモノだった。

 

 結論から書くと、「技を盗め」と言われても「はい?」となるだけ。その人に技術があるかどうかを見極めるまでは盗みようがない。最初から盗もうなんて無理な話。最初は盗もうとする意気込みだけで十分。仕事を覚えなさいという意味で多用する言葉ではない。

 この記事は、前の記事の続きなので「腕のいい職人」を前提として書いていきます。

 

 

「楽をしたい」

 前の記事では、腕のいい職人の技術について書いた。技術を身につけるには、努力のみでいいと思う。個人差があるにしても、努力していればどうにかなる。

「仕事の早さは?」
 これはとりあえず考えない。早ければいいという考え方が好きじゃない。仕事の早さは経験といっしょについてくる。「早くやる」「早い」は違う。

 むずかしいことばかりを経験してきた人ほど、良い意味で「楽をしたい」と考えていると思う。「今」「先」の意識の違いで「技を盗め」の意味合いも違ってくる。

 

 

早さを求めている人の「技を盗め」

「早さを求めてる人」
 教えずに自分でやってしまう傾向がある。こういう人の技術は、盗むのがむずかしくて、仕事が雑に見えたりする。

 雑には見えるけど、実際は簡単にこなしているだけ。マネをしても同じようにはいかない。盗むのがむずかしい理由。

「口で教えている時間がないから見て覚えろ」
 雑だと感じたことは盗まなくていい。ちゃんとした仕事を身につければ、良い加減の仕事が自然と出来るようになる。大は小を兼ねるということに似てる。

  

「早さのみを求めている人」
 技として盗むところがあまりない。技術よりも早く動くことに長けてる。体力に自信のある人には合ってると思うけど、誰にでもマネ出来ることではない。

 手先の技術ではなく、動き方を盗む。ドーピング的な使い方が出来たりするので、覚えておいて損はない。

 

 仕事の早さに重点を置いた職人の「技を盗め」は、盗むというよりマネすることを意識した方がいい。マネをするだけでもかなりハイレベル。

 仕事の流れ、順序を理解するチカラを身につけるならこういう人たちのもとで仕事をすると、どんな仕事に就いても活かせる。仕事を早く覚えるクセがつく。

 

 

「見習え」

 師匠の「見習え」という言葉には、経験という絶対の自信があった。

「俺の仕事を見てろ、気になったところを習え」
 見て、聞いて、試して。何かやらかしたところでどうにでもなるっていう安心感があって、いろいろなことに率先して取り組めた。

「技を盗め」「見習え」
 結局は同じことなんだろうけど、それを言う人の心構えがなにより大事。仕事を覚えさせたいのか?技術を継承したいのか?目的が違えば使う言葉も変わる。

 

 

楽をするには 

 どんな仕事でも楽をする方法は考えていたほうがいい。体を使う仕事なら、いつまで続けられるかわからないという危機感も必要。かといって考えすぎもよくない。
考え方を変える方法をサッサとまとめた。ドラえもん観たらいいんだよ。

 

 技術を継承するということは、この先の自分を楽にするということでもある。教えるために手を止めた5分が、いつか1時間の余裕に変わって返ってくる。

 師匠は「見習え」と言っていたけど、見て覚えるのはむずかしい。聞いたとしても、それを試してみないとわからない。

 

「技を盗ませる」

 誰にでも出来る簡単な方法を考えて簡単に見せる。これならやれると思わせて、自分から手を出してくるように仕向ければいい。教えるための5分ではなく、自分と相手が楽をする方法を考えるための5分。

 わからないことを聞くのは、ものすごくいいことだ。だけど、技術を習得するためには「自分で考えること」が絶対に必要。

    自分はやってみようという気にさせる技術を磨く、相手には持ってる技を盗ませる。


 これから先この持論は、自分にとって間違いなく必要になってくると思う。師匠と仕事が出来たことでいろいろ考えられた。

 

 

 最後は作文になってしまいました。悪い癖だけど治らないと思います。この持論も時間が経てば、カタチが変わってくるだろう。それも仕方ない。

    「仕事」についての記事は、またそのうち書こうと思います。

  

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 たくさんの読者登録ありがとうございます。

    次回は何にしようかな?音楽、映画?なんか適当に書きます。

ではではでは。