ダウンジャケットとは
ダウン(羽毛)入りでキルティングが施された生地でできたジャケットをダウンジャケットといいます。特徴はとにかく軽量で暖かいこと。元は防寒着、作業服のひとつでしたが、1970年代から街着として広まりました。
アウトドアブランドをはじめ、国内外の多くのファッションブランドが今では定番的商品として展開しているアイテムで、素材や縫製、ブランドネームによって価格帯も1万円でお釣りがくるものから数十万円するジャケットまであります。
基本的にはカジュアルなファッションと合わせるのが定番ですが、着こなし方によってはきれいめコーデからモードなファッションまで幅広く合わせることができます。
大人がダウンジャケットを選ぶ時に注意することは
アウトドアブランド、ファッションブランドをはじめとした多くのブランドが発表するダウンジャケットですが、選ぶ時は機能面はもちろん、見た目にも注意が必要。
これらをチェックする際にポイントとなるのが、表面の素材、封入されている素材やフィルパワー、サイズ感、柄・カラーの4点。それぞれの詳細は以下のとおり。
注意すること1
▼封入されている素材に注目! フィルパワーとは
ダウンジャケットの性能を左右する、封入されている素材にも注目。ダウンジャケットの中身は、「ダウン」と「フェザー」で構成されています。それぞれの特徴は以下のとおり。
ダウンとフェザーとは
ダウンは水鳥の胸の部分に映えているわた羽のこと。たんぽぽのような丸い形状をしています。
フェザーは水鳥の翼部分など身体を覆う羽根。フェザーはさらにスモール(小)フェザーとラージ(大)フェザーに分けることができ、前者のほうが品質的に優れているとされています。
どちらも同じ鳥から取れる羽毛ではありますが、ダウンの方が軽く、空気を内包しやすいという特性があります。
このため、ダウンジャケットを選ぶ際は、ダウンボールとフェザーの割合に着目することが大切です。一般的には、ダウン70〜90%、フェザー30〜10%の割合がよいとされています。
フィルパワーとは、羽毛のかさ高を示す単位。羽毛1オンス(28.4g)当たりの膨らみ度合い立方インチ(2.54cm立方)で示します。この体積が大きいほど良質であるとされており、数値が高いと、次の2つが期待できます。
1.軽量で保温性が高い
フィルパワーの数値が高いほど、同じ重さでも保温効果が高くなります。これは羽毛が多くの空気を内包できるため内側の熱が放出されにくく、暖かさをキープします。
2.持ち運びが可能に
フィルパワーの数値が高いほど、羽毛が少量でも保温効果の高いダウンを作ることが可能です。そのため、パッカブルに収納できることも可能。寒暖差の激しい秋や春に最適です。
注意すること2
▼印象を左右する、表面に使用される素材
ダウンジャケットの中身に続き、ここでは印象を左右するダウンジャケットの表面に用いられる生地を解説。大人の着こなしにハマる素材順に紹介します。
素材1
ウール
主に羊毛を指す、暖かな天然繊維がウールです。羊の種類により、また飼育地により品種も多くあり、特にメリノウールは世界最高の品質といわれています。
見た目に上品さがあるので安っぽく見えず、大人のコーデにハマりやすい素材といえます。また、見た目にも温かみがあるので季節感も演出しやすく、シワにもなりにくい上に保温性に優れているのも大人に味方する理由です。
素材2
ナイロン
ダウンジャケットに使用されるもっともオーソドックスな素材がナイロン。ポリアミド系合成繊維の総称で、本来は米国デュポン社の商品名であり、世界初の合成繊維としても有名です。絹に似た光沢が特徴ですが、熱に弱いという欠点もあります。また、水分を吸収しない性質を持つため、防水性も◎。
ギラギラとし過ぎない程度の光沢感があるので、大人のダウンジャケットスタイルにもなじみやすいです。ウールと比べると比較的手ごろな価格帯のモノも揃っているのも、大人にはうれしいところです。
素材3
ツイード
太番手の紡毛糸で織られた毛織物で、地厚で丈夫なのが特徴。自然な素朴さや味わいがあります。
ツイードを代表するブランドといえば『ハリスツイード』。上質なツイード生地を提供する『ハリスツイード』の生地を使用したダウンジャケットは、主に高感度セレクトショップで展開されており、カジュアルななかに上品さを漂わせることができます。ファッション性の高い生地なので、冬コーデの主役であるアウターで取り入れることをおすすめします。
素材4
デニム
ジーンズやGジャンでおなじみのデニムは、タテ糸をインディゴに染色した綾織生地。着こめば着こむほど生地に風合いが増し、オンリーワンの1着へと成長する過程が楽しめます。
普段から触れることの多いデニム生地は、トレンドの生地ということもあって大人にもおすすめ。しかし、普段ジーンズを履く人はデニム生地のダウンジャケットと合わせると、必然的にデニム・オン・デニムとなるので、色やトーンを揃える必要があります。
素材5
ポリエステル
化学繊維のなかでももっとも多く生産されるポリエステルは、シワや型崩れに強く、速乾性にも優れ、虫食いにも強いタフな生地。摩擦に対しても強いので、アウトドアブランドが展開するダウンジャケットでよく見られます。
使い勝手でいうと5つの素材のなかでもピカイチですが、光沢感が強いのでカジュアル感が強く出やすいため、街着として着こなすのは難易度高め。落ち着きのあるアイテムと合わせて、タウンユースに落とし込みましょう。
注意すること3
▼カラーはネイビー、ブラック、グレー。柄は無地かチェック柄
ダウンジャケットに限らず、冬に連続して着ることも多いアウター類は、ベーシックで着こなしを選ばない色・柄を選びましょう。メンズコーデになじみやすいのは以下のとおりです。
カラー1
日本人とも相性のよいネイビーは、古くは制服を着用していた頃からなじみのあるカラー。定番カラーでありながら今季はトレンドでもあり、着る人に清潔感を与えてくれるので大人の着こなしにズバリ当てはまる色といえます。
カラー2
秋冬になるとダークカラーが増えてなじみやすく、汎用性が高いブラックもあると重宝するカラー。取り入れる際はインナーをホワイト系にするなど、全身ブラックにするのでなくメリハリをつけましょう。
カラー3
ブラックよりも軽量で、ホワイトよりも重厚感のあるグレーはとにかく着回しの効く色。合わせるパンツもジーンズからチノパンまで何にでもハマる上に、トレンドのネイビーやカーキとも相性抜群です。
柄2
メンズファッションでは定番のチェック柄ですが、ダウンジャケットでも見かけます。なかでもグレンチェックと呼ばれるシックなパターンが大人の男性にはおすすめ。カジュアルになりがちなチェック柄ですが、グレンチェックは着こなしに上品さを演出してくれます。
注意すること4
▼ダウンジャケットに限らず、サイズ感はジャストが正解
洋服を選ぶ時は、ジャストサイズが基本。インナーにシャツやニットなど、基本的に合わせるであろうアイテムを取り入れた状態でちょうどいいサイズを選びましょう。
肩幅:ダウンジャケットの性質上判断が難しいですが、肩と袖の縫い目に注目すれば問題なし。縫い目部分が肩と腕のつけ根に位置しているかをチェックしましょう。
着丈:好みによりますが、腰骨より長めの丈がおすすめ。短すぎるとやや奇抜なイメージを与えてしまうかもしれません。
袖丈:手首の骨が隠れる程度の長さがベスト。長すぎるとだらしなく映るので、注意してください。
テイスト&体型別! 大人が選ぶべきダウンジャケットのシルエットとは
ダウンジャケット選びで大切な要素のひとつが、シルエット選び。細身体型で今日的な着こなしを演出したいならスリムタイプ、ナチュラル系のカジュアルな着こなしが好みならベーシックなタイプを選びましょう。また、体型が気になるという人は、あえてボリュームのあるタイプを選ぶのも手です。
ケース1
今日的な着こなしにまとめたいなら、ダウンの封入量が少ないタイプ
細身の体型を生かしたい、全体的にタイトめにまとめたいという人は、ダウンの封入量が少なくて今どきのサイズ感に作られたスリムタイプがおすすめ。ダウンジャケットならではの着膨れ感もなく、すっきりと着こなすことが可能です。
ケース2
アメカジコーデやナチュラル系のスタイリングがベースの人は、ダウンの封入量が多すぎず少なすぎないベーシックなタイプ。長く愛用できるタイプでもあるので、基本的なモノを選びたい人にもおすすめです。
ケース3
ぽちゃっとした体型をカバーしたいなら、ロング丈でダウンの封入量が多いタイプ
太め体型が気になる人は、あえてダウンの封入量が多く、着丈が長めのモノでごまかしてしまうのも手です。ダウンジャケットならではのボリューム感で肉感を薄めて、長めの着丈でヒップを覆い隠してしまいましょう。
ダウンジャケットを大人らしく着こなすための最新ルール5
冬の最終兵器、ダウンジャケットは適当に羽織ればOKかというと答えはノー。取り入れる際の5つのルールに従って着こなしを組み立ててみましょう。
ルール1
デニムを中心としたラフな装いに合わせる時は、ウール生地で大人顔に
デニムにチェックシャツといったラフな着こなしにダウンジャケットを取り入れる時は、そのままカジュアルな素材の1着を取り入れると子どもっぽく映りやすいのでNG。マットで大人っぽさを醸し出すウール生地のダウンジャケットを選ぶことで、落ち着きのある着こなしに昇華できます。
ルール2
フード付きダウンジャケットには、スウェットやニット、シャツなどフードのないトップスと合わせるのが鉄則。パーカなどを取り入れてフードが重なってしまうとダボついてしまい、だらしなく見えるので注意して。
ルール3
細身タイプのダウンジャケットが多く登場しているとはいえ、多少なりともボリュームが出てしまうのはこのアウターの宿命。着こなしをバランスよくまとめたいなら、細めパンツを合わせて全身がVラインになるようまとめるのがベター。逆に太めパンツを合わせてメリハリをつけるのもありですが、やや若い人向けのテクニックかもしれません。
ルール4
もう一歩踏み込んだおしゃれに挑戦するなら、キャップやメガネなどの小物でセンスUPを狙いましょう。アイテムを選ぶ際は、ウールやレザー素材といった季節感に合う小物を選んでください。
ルール5
どうしてもダウンジャケットが苦手…。そんな人におすすめしたいのが、昨年市民権を得たインナーダウン。大人の着こなしと相性のよいコートやテーラードジャケットのインナーに取り入れることで、コートの印象を崩さずに保温性をゲットできるのがおいしいアイテムです。
名品主義者に贈る、指名買いダウンジャケット10選
星の数ほどあるダウンジャケットのなかから、人気・実力・ブランドネームすべてにおいて大人の着こなしにふさわしいブランドの1着だけを厳選紹介。買って失敗のない、名作ダウンジャケットで大人の格を上げましょう。
アイテム1
高機能を追求し続ける『ザ・ノース・フェイス』。最高レベルの保温力を誇る光電子Rダウンを採用した1着は、厳しい環境状況のほか、タウンライクな着こなしにもハマる優れモノ。
アイテム2
イタリア発の『タトラス』。マットな質感のナイロンにブロックキルトのダウンパックでダウン特有のボリュームを抑え、スタイリッシュで大人な雰囲気を醸し出した本モデルは大人の着こなしと相性◎。
アイテム3
日本でのプレミアムダウンジャケットの火付け役といえば『モンクレール』。登山家の装備を作ることからはじまっただけあり、その保温性は一級品。美しいシルエットもここならではといえます。
アイテム4
ブランド伝統のデザインを今日的なスリムシルエットにモディファイした、機能も見た目も超一流の1着。表地にテフロン加工を施すことで、抜群の撥水性・防汚性を可能としました。
アイテム5
『ロッキーマウンテン フェザーヘッド』SIX MONTH CARDIGAN CREW-NECK
カウボーイ向けの防寒着作りからスタートした、主にアメカジフリークから支持を集めるブランド。今季選ぶなら、インナー・アウターとして6か月間着られるインナーダウンがおすすめです。
アイテム6
2002年にスタートしたイタリアのダウンブランド。本モデルはむだのないシンプルなデザインと程よいボリューム感がコーディネートしやすく、着回し性も抜群。流行に左右されず着用できます。
アイテム7
超極細の糸で織った生地で作られた本モデルは、『ヘルノ』が展開するダウンジャケットのなかでも最軽量のアイテム。身頃内側には袋があり、中に入れ込むことでコンパクトに持ち運ぶことが可能です。
アイテム8
多くの主要セレクトショップで扱いのある『カナダグース』。ブランドの定番モデルの魅力は、一見してダウンとは思えないすっきりとしたルックス。アウトドアから街中まで、シーンを選ばず着られます。
アイテム9
ブランドの代名詞であるコットン60%、ナイロン40%からなる60/40クロス(通称”ロクヨン”)を採用した耐久性の高いダウンジャケット。見るからに暖かそうなボリューム感はアウトドアブランドならではです。
アイテム10
日本の先端技術を用いて、浸水の原因となるステッチをなくすことに成功した注目のダウンブランド。本モデルはブランドの初期モデルとしてロングセラーを続ける定番の1着です。