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 インドと米国の両海軍が主催し、海上自衛隊が招かれた合同海上訓練「マラバール」が17日、インド駐在日本メディアの代表取材団などに公開された。

 マラバールは、インド東部チェンナイの300キロ東方沖の海上などで、米国の原子力空母セオドア・ルーズベルトを中心に、日米印3カ国の艦船や航空機、潜水艦が参加し、海上捜索、対潜水艦戦などの訓練を19日まで行う。

 17日は艦載機FA18戦闘攻撃機の離着艦などが公開された。海自からは護衛艦「ふゆづき」が参加。この日は米軍、インド軍の艦船と列を作り、空母と並ぶように航行。その様子を、インド軍の幹部も空母の艦橋から見守った。

 マラバールは1992年に米印の合同訓練として始まった。日本は2007年に初めて招かれて参加し、今年で4回目となる。

 日米印三カ国とも「訓練は特定の国を標的とはしていない」としているが、実際に念頭に置いているのは、南シナ海だけでなくインド洋でも活動が活発になっている中国海軍とみられる。日米はインドとの連携を強めるため、日本を今後、訓練の正式なメンバーにするよう、インドに働きかけている。(チェンナイ=貫洞欣寛)