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長野県短大:学園祭で「和書喫茶」 古書を気軽に楽しんで

毎日新聞 2015年10月17日 20時14分(最終更新 10月17日 21時32分)

展示中の古書を紹介するゼミ生の荒井美紀さん(右)と春日友里子さん=長野市三輪の長野県短期大で2015年10月17日午前11時41分、川辺和将撮影
展示中の古書を紹介するゼミ生の荒井美紀さん(右)と春日友里子さん=長野市三輪の長野県短期大で2015年10月17日午前11時41分、川辺和将撮影

 長野県短大(長野市)の二本松泰子准教授(47)=日本古典文学=とゼミの学生11人が17、18日の学園祭に合わせ、江戸時代の写本や版本などを展示する「和書喫茶“わっしょい”」を開いている。

 同短大図書館は、江戸時代の写本や版本を中心に古書約700点を所蔵。喫茶では、このうち小林一茶「おらが春」や紫式部「源氏物語」の写本など5点を見ることができる。

 古書を専門家以外の人にも気軽に見てもらおうと、二本松准教授らが昨年の学園祭で始めた企画。2018年3月末の閉校が決まり図書館の蔵書は同年4月開校予定の新県立大に引き継がれるが、古書を研究する日本語日本文化専攻は廃止になることから、今のうちに蔵書の豊富さと貴重さを広く知ってもらう狙いもある。

 会場に足を運んだ同大卒業生の同市吉田、嶋田愛子さん(29)は「授業で写し書きしたことを思い出した。今後も残していってほしい」と話していた。【川辺和将】

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