・東方はすごい
十六夜の月(ビール)を呑みながら。
東方プロジェクトが最初にZUN氏が作った「東方靈異伝」から20周年とのことで久しぶりに東方の事を思い出す。
一時期、東方にハマって持論を垂れ流して、ある時期嫌気が指して砂かけて今に至っている。
しかし東方はなんだかんだでそこそこ元気でやっている。
・幻想郷で一番強い種族は人間
自分の話をするならば、東方に参入してきた頃に気になっていた要素が全部完結したからだろうか。
・東方香霖堂の書籍化
・東方三月精の三妖精のゲーム出演(妖精大戦争)
・幻想郷の人間の地位向上
・東方永夜抄で決着がつかなかった「永遠亭と月の都の対立」
誰がなんと言おうとも幻想郷での人間の地位は高いと思っている。
「鈴奈庵」で里人が妖怪になったら許さないとかいう設定があったとかないとかあったらしいけども、あれも人間のままなら別に保護されてるって事でもある。
魔理沙なんか釘差しておかないといつパチェ・アリス・白蓮みたいな妖怪になりかねないしな。
大体、人間は妖怪を退治する者であり、妖怪は退治される者なのだ。
あと妖怪が人間襲ってる所に霊夢や霧雨魔理沙が出くわしたら助けるくらいの最低限の人情はあるだろう、多分。
そんなこと抜きにしてもエロ同人で里人×東方キャラのエロ同人とかあればいいんだよ! とか考えたりもする。
だって霖之助だとあんまり棒って感じしないもん。
うどんげや小悪魔のネチョ本が好きです。
東方鈴奈庵 ~ Forbidden Scrollery. (4) (角川コミックス)
- 作者: 春河もえ,ZUN
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/08/06
- メディア: コミック
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・東方はお祭りである
ネチョの話は置いといて、東方はお祭りがあるから強い。
正直、東方って月刊・隔月の書籍くらいしか恒常的な話題がないので毎日あーだこーだ考えるには向いてないと思ってます。それが辛くて離れた所もある。
でも毎日やらなくてもお祭りの日で発散すればいい。ハレの日、ケの日。
同人ゲーだからというのもあるが、大型イベントで東方サークル最大手の上海アリス幻樂団がCDやゲームを出す。
そこに集まって東方でお祭り本を出す。
一年に何回かあるお祭り。毎日・毎週は辛いけども数か月に一回ドカンと来る。
そうしたスローペースが東方の魅力なのだと思うし、未だに長く愛される秘訣なのだろう。
そういう意味では神主の「アンチ商業」の言い分もそんな間違ってないのよね。最近はPS4で二次ゲーの商業化を許してるらしいけども、まぁそれはそれで。
・東方永夜抄から東方儚月抄の話
正直、永夜抄の頃に輝夜が妹紅虐めるために里人殺す同人に対してトラウマが未だある。
その人の作風をとやかく言うつもりもないけれども。
現状の東方が里人の地位向上も行われてる事もあって、その同人サークル自体がまぁ別にいいんじゃない?というか呑みこむしかないよね。
上の方でも書いたが「妖怪化したら許さない」という事は「人間であれば守られている」という事でもある。というか東方で一番強いのは人間様だという持論は未だある。妖怪風情ではないし、シラフなヒューマニズムでもない。
というよりも殺すための民間人を使うゼロ年代的な手法が大嫌いでオリジナル民間人と交流する方が好き。
別にネチョでなくても酒を呑めばいいし、里の居酒屋で人間とか妖怪とか神様とか妖精とか変なのとか酒呑んでるようなそういう幻想郷が好きなのである。
飲み会楽しいよね。いや本当にさ。東方とは飲み会ゲーであって、そのハレのワビサビが分かってないとどうこう。
俺は民間人モブキャラも好きなのかもしれない。まぁ霊夢も魔理沙もド畜生だけど、三月精でも悪戯相手とはいえ道端でなんかうずくまってる人間らしき妖精に声をかけるやさしみはあったし(妖精だから蹴り入れたけど)
その辺は分かってる子だとは信じてる。今でも信じてる。
与太話はこのへんにしておいて、人の夢と書いて儚い月の抄の話をしよう。
最新作で月の都がどうこうとか嫦娥がどうこうとかいう話は聞いたが、詳しくは知らない。考慮しない。
東方儚月抄は東方永夜抄で終われなかったものをなんとか一段落しようとする話だ。
東方儚月抄 〜Cage in Lunatic Runagate.
- 作者: ZUN
- 出版社/メーカー: 一迅社
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永夜異変は結構アレな異変だったらしいけども、幻想郷に隠れてた永遠亭も妹紅も折り合い付けてなんとかなった……というのが永夜抄の話だろう。
しかし永琳と鈴仙が月の都の裏切り者のままで月の使者からどう思われてるか分からないという状況は変わらず終わった。
あと月人は人間なの? 妖怪なの? というオチである。妹紅はさておき永琳と輝夜は色々やらかしてきたし、この時点では妖怪寄りという見方も出来た。
第二次月面戦争こと東方儚月抄は、永夜異変で残った火種にケリを付けるための茶番である。そう、大切な事なので二回言うが茶番である。
豊姫の強さがよくわからんとはいうが、素粒子扇子が実際ヤバイ代物で永夜異変の時点ではまだ使われる可能性は素粒子レベルで存在したのである。
まぁ綿月姉妹は八意永琳の弟子で、むしろ未だに八意先生の事を慕ってた。この時点でもはや茶番なのである。
ほんとは火種なんかなかったんだけども、あのままだと永琳も旧レイセンもやばいもん抱えて生きて行かなきゃならんかったのでとっととそんなことなかったという話をしなければならない。
だから紫はレミリア煽ってなんかボロいロケット作って喧嘩売りに行くとかやらせたんだろうし、アレがあったから永琳は綿月姉妹に連絡取った……ようなそうでないような。
まぁそういう事にしておこう。ただ紫は紫なりに火種をなんとかしようとしてたから、土下座もしてやったんだよとは今でも言い張れると思う。
儚月抄は長期連載するにはキツかっただけでオチ自体は茶番だけども実は劇中キャラは誰も損してない。
永琳と輝夜は人間であると定義され、永琳・旧レイセンは綿月姉妹と再コンタクト取れた。
霊夢や魔理沙は徒労に終わったが、あのままだと癪なんで月の酒をお駄賃で貰って終わり。
月の酒はただのお駄賃なんだろうね。幻想郷のためなら面倒事の解消はしなきゃいけないけども、それを無償でやるような奴じゃないよね。霊夢も魔理沙も紫も。多分そんな話。
あと所詮今のアンタは人間扱いよって事もある。人食うとか退治とか抜きで、人を化かすのが妖怪でもあるしな。
儚月抄ってのはそんな茶番。
ほんとは永夜抄でとっとと終わらせときゃよかったんだけども、まぁアレがあって完結してる所もあるからそれでいいんじゃなイカ?
あと個人的に蓬莱山輝夜のこと結構好きだったんだろうな。
色々破滅させてきてはいるんだろうけども、自由に憧れて地上での暮らしに興味を持ったその心境はそんな間違っちゃいないと思うの。
まぁ一番大きいのは実際あんまりバトル展開向いてないよねって事で、茨歌仙や鈴奈庵みたいな薀蓄日常系に切り替えて行ってそこそこ好評な事だと思う。
やっぱね。弾幕ごっこでのゲームでの決着でいいよ。
東方はほんとゲームに向いてる。二次ゲーで面白いモノが結構あるのもゲームキャラとしてゲーム受けする設定だからだよね。
・でも東方には戻らない
正直、東方二次創作は多分もう書かないんじゃないかと思います。僕はね。
東方は設定が曖昧だから二次が受けたんだーっていう説もあるけど、むしろ酔っ払いのガタガタさがあるからこそ自由に行けた。
でも東方って基本的には一作で終わってて、伏線残したりはするけどゲームとしては一作で完結するような作りになってる。短編連作だよね。
霊夢や魔理沙が成長するような話でもないし、アレはゲームキャラとして概念化してるからこそ。
東方でドラマがあるのはボスキャラサイドだと昔から思ってる。
あと東方界隈には思う所あるし、当時から東方でシリアスめいた話やる意味が全く分からなかったけども
ZUNさんは嫌いじゃないんですよ。鈴奈庵からは見てないけども、あの人のスタンスはご結婚しても変わらないようだし、別にいいんじゃないんですか。酒の勢いで作りたいもん作っているってのも十分。
それがまぁ同人だよねという所では今でも凄い人だとは思う。
とりあえずそんな話。
民間人虐める話は嫌いだけど東方に限った話じゃない。というか東方はまだマシ。