みなさんお元気ですか、まさりんです。
なんとなく、このところネガティブな記事が増えてしまって申し訳ありません。気分ですね。あさイチの特集がブログで書くほどの内容でもないというのもあります。女性の薄毛はちょっと書こうと思ったんですけど。いや、書こうかな。結局対策は男性と同じなんだそうで。ならば、自分がやっていることなんかも役に立つかなと。
ネガティブな理由は、身体的な理由もあるのかな。たぶん、再び季節の変わり目(秋→冬)に突入しつつあるんでしょう。こういう時期は気分がちょっと沈みます。体調もちょっと悪かったりして。朝起きたら、右足の裏が全体的に痛い。なんというか、骨がね痛んでいる感じ。
わたしはジョギングをしているのですが、冬場はね、こういうことがあるんです。あと、まだ大丈夫ですが、左側の鎖骨辺りがなぜか、痛くなる。もうすぐ始まるでしょう。本当は年齢を考えても、効率を考えても、夏場と冬場はジムに行った方がいいんです。危ないですから。とにかく、またちょっとネガティブな内容になってしまうかな。
特に女性のブログを拝見しているとそうなんですけど、彼女らはネガティブなことも明るく書きますね。彼女らを見習って書ければいいんですけど。文章って結局ウソつけないんですよ。(いや女性が嘘をついているという意味ではありません)キャラを完全に設定して書けばできるのかな。面倒ですね。
わたしはブログで映画や本の感想を書くことが多いです。が、基本的にけなす内容は書きません。なぜなら、そういうのはネットで探せば、腐るほど出てくるからです。やってみるとわかりますが、揚げ足を取るより、褒める方が難しいですから。でも本当は、褒めるより、ツッコんであげる方が、作り手にとっては優しいのかな。でもな、的外れはツッコミはいらつくだけだしな。
いずれにせよ、そういうスタンスでブログを書いているのですが、それにしても褒めようがないというものも、多々出てきます。ここのところ、そういう映画を二本、立て続けに見てしまったので、ここで書いてみましょう。
一本目は「ブラックレイン」。そうあの、ブラックレインです。監督はリドリースコット。主演は難しいですが、一応マイケル・ダグラスでしょうか。日本人のキャストでは、高倉健、松田優作、などの役者が出ています。
先に書いておきます。マイケル・ダグラスの演技に関してはもう書きません。賛否両論あるでしょう。個人的には、かっこいいのですが、ウォール街のゴードンという、大投資家の役をやっていたのですが、それとどこが違うのかがわかりませんでした。役柄としては真逆なんですけどね。
日本人側のキャストはいうことなしです。高倉健は抜群の安定感だし、松田優作の敵役はもう猟奇的です。ふたりとも、日本語の演技と同じように英語で演技していて、それがまたすばらしい。
ではなにがまずいのか。ひとつは物語でどこに注目していいのかわからないということです。ニック(マイケル・ダグラス)は冒頭、離婚していてお金に困っているという描写があります。一応、これは伏線になっているのですが、もっと家庭問題を出しても良いかなと思いました。また、松本(高倉健)とニックの友情物語は一応あって、終盤打ち解けるのですが、そのきっかけがちょっと弱い。結局松本がいい人だから、という以外に理由がはっきりとはないのも物足りなかった。そして、アクションシーンを重視しているのかもしれませんが、一部火薬量だけはすごかったですが、アクションとしてみても物足りない。佐藤(松田優作)が組織の中で暗躍していくのですが、これだけで一本の映画になってしまうような面白みがあるのに、そこにもつっこまない。なんだか物足りないのです。
またつながりがおかしかったり、矛盾が生じる場面がちょこちょこあるということ。ニックと佐藤は日本で二度対決します。一回目は日本の製鉄所で、二回目はクライマックスシーンの農家? の周りで。冒頭、ニックはバイクが得意だという描写を一〇分近く使って散々やります。野良バイクレースに警官なのに参加し、賭けで相手からお金をせしめたりもします。分かれた女房と子どもにお金を届けるためにバイクを飛ばし、子どもにお金を預け、学校までバイクで送ります。であるのに、一回目、佐藤を取り逃がすのですが、バイクで逃げる佐藤を追っかけるのに、近くにバイクがあるのに、ニックはバイクに乗りません。佐藤の手下が乗ったバイクなのですが、手下が鍵を捨てたという描写はなかったと思います。なのに乗らない。
クライマックスの格闘シーンでは泥だらけになって戦います。佐藤は黒いコートが泥だらけになり、黄土色になってしまいます。次のシーンは、逮捕した佐藤を警察署に連れて行くのですが、全員の服がクリーニングに出したようにピカピカになっていました。
ちょっとこまかいですが、こういうつながりの悪さはどうにかならなかったかなと思います。重ねて強調しますが(おこられたくないので)、松田優作や高倉健の演技は素晴らしかったです。素晴らしかったといえば、白眉は若山富三郎(だと思います)の演技です。若山富三郎はやくざの親分なんですが、その自邸にニックを拉してきて、ニックに戦争の話をします。これが英語で話すんですが、日本語で啖呵を切っているようですごい迫力でした。あのシーンと個人的には松田優作の演技だけは見ておいて損はないと思います。要するに、アメリカ側がダメだったのかな。
もう一本はウディ・アレン監督作品「それでも恋するバルセロナ」です。
書き物をしているときに、音が欲しくなってつけました。「ウディ・アレン」という時点で「ん?」と嫌な感じはしていたのですが、字幕じゃなかったので、そのままつけておきました。
バルセロナにアメリカ人女性がふたりやって来ます。ヴィッキー(レベッカ・ホール)、クリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)です。休日をそこで過ごすのです。バルセロナでクリスティーナは芸術家ファン・アントニオ(バビエル・バルデム)に惚れます。
だけれども、すったもんだあったのち、ヴィッキーとファン・アントニオはやっちまいます。ヴィッキーにはフィアンセがいて、バルセロナから帰ったのちに結婚することになっています。しかし、ヴィッキーはファン・アントニオに惹かれていくのです。
ファン・アントニオは好きな人の親友とやっちまったことなんておかまいなしで、クリスティーナとつきあいます。同棲まで始めます。そこに、マリア・エレーナ(ペネロペ・クルス)が帰ってきます。マリア・エレーナは、ファン・アントニオの元妻で、他の男と付き合っているはずが、睡眠薬で自殺をしようとして、ファン・アントニオが保護するのです。
そして奇妙な三角関係が始まります。なにせ、ファン・アントニオを取り合えばまだしも、マリア・エレーナとクリスティーナまで深い関係になったあげく、ミッシングピースだったクリスティーナが入ったことで、ファン・アントニオはますます才気が溢れ、マリア・エレーナは情緒が安定し、クリスティーナの写真の才能が引き出されました。
ところが、クリスティーナの癖が出ます。手に入れると、それが不満となり、不安になるのです。全てを捨てると宣言します。そうすると、またファン・アントニオとマリアの関係が悪くなります。おきざりのヴィッキーですが、ファン・アントニオが忘れられず、彼の元に訪れますが、そこでマリア・エレーナが銃をぶっ放しておしまい。
といったところが、ストーリーなんですけど、皆さんだと、誰に感情移入します? ファン・アントニオたちの関係はちょっと個人的には理解できますが、なんというか、溺れることがないというのでしょうか。最終的に収まる所にきちんと収まってしまうのが、このお話しのつまらなさです。もうちょっと、いくとこまでいってほしかった。コメディーらしいので、これでよいのかもしれませんが。なんか、入っていけなかったなあ。春さん(id:hal1955)の出された岡田嘉子の恋愛の逆ですよね。映像も美しいのですが、なんか筋書きを読まされている感じでした。
ペネロペ・クルスが素晴らしく美しいのだけがよかったのですが、やはりアカデミー助演女優賞を獲っているらしく、さもありなん、と思いました。
たまには面白くない作品特集もやってみましょう。なんか、筆が乗っちゃった。
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