ども、たくろーです。
めちゃめちゃ久しぶりの更新です。
イギリスはもうかなり寒いですがラグビーワールドカップのおかげで僕は暖かいです。
今回のトピックはラグビーです!!
ラグビーだけのことではなく、僕は直に学んだことと大きく感じたことがありました。是非共有したいです。
ラグビーワールドカップ 日本対南アフリカで何があったかはみなさんお分かりだと思います。
実は、留学先にイギリスを選んだ理由の大きな1つは
ラグビーワールドカップ 2015 イングランド大会
でした。どうかと思われるかもしれませんが、ラグビーが大好きなので仕方ありません笑 それに留学先の国を決めるのは実際ノリです。たぶん
ってことでもちろん試合当日ブライトンに行きました!
行きの気持ちを正直に言うと、
南アフリカラグビーを見たかったのと、南アフリカの国歌を聞きたかったです。変な言い方、どれくらいの点差で日本が頑張って負けるのかも見ものでした。そう思ってた僕はスタジアムで最後どういう顔で試合を見届けるかは、みなさん想像できるかもしれません。相当ブサイクでしたが
ラグビーは少し特殊で、野球やサッカーと違ってサポーターの応援席に両サイドがなく、全員どちらを応援しようが混ざりあって座ります。その文化もあるせいか、スタジアム外でもお互い記念写真を撮ったり、知らない人と国籍人種関係なく仲良くなってしまいます。
着てるユニホームが違えど、そもそもラグビーが好き、相手をリスペクト、ノーサイドの精神、同じ人間、それらが身に染み込んでいるからです。
ワールドカップの雰囲気を楽しみながらスタジアムに入り自分の席に着きましたが、周りはみんな南アフリカのジャージを着ていました。一通り周りの人に挨拶したあと興奮冷めぬなか選手入場。
南アフリカの国歌を聞けてとりあえず満足したままキックオフ。
あとは、あの試合やハイライトを見れば試合内容はわかるでしょう。
これからはその画面に映っていなかったことをお話しします。
前半が終わり、隣の南アフリカ人の方と話をした際に、
「日本はよくがんばっているね!南アフリカにとっては少しストレスのたまる試合だよ!まあ勝つんだけどね。」
と言ってくれました。
前半が終わった段階で
日本 10 - 12 南アフリカ
実は、僕はこんなことも思ってました。エディヘッドコーチが言ってた日本ラグビーの歴史を変え、もっと日本でアピールしたいということにもう近いことをしてるんじゃないかと。前半から大敗すると思っていたので2点差で折り返すことでも興奮していました。
ラスト10分しか報道されていませんが、そこまでの70分間も選手にとってもサポーターにとっても壮絶な戦いでした。正直圧倒的にグリーンのジャージが多かった観客席が「JAPAN」コールでいっぱいになり、これほどの盛り上がりはないくらいでした。しかし、相手がいいプレーするたびに敵側のサポーターが拍手する姿は変わりませんでした。
実は僕もラスト10分の前からすでに号泣していました。
そして、相手のペナルティーをしてリーチキャプテンが同点のPG(ペナルティーゴール)ではなく、トライをとって勝ちにいくことを決めた時、会場はさらなる盛り上がりとラグビー、いやスポーツの本質を感じることができました。僕も実はPGだっ!て思ってました。
そして勝利が決まったときに、気づくと周りのグリーンジャージに泣きながら何十人とハグをしていました。ふと見ると、涙浮かべながらこちらを見つめている南アフリカファンが立っていて、とても強いハグをしてくれました。
あの瞬間は勝ち負けはどうでもよかったんです。日本が勝つことをみんな期待して見ていたのではなく、人生最高の試合を見て、みんなハラハラし、無我夢中に頑張る選手に感動覚え応援していただけです。スポーツを愛しただけでした。負けたら悔しいのに、どうして南アフリカファンも笑顔で泣いていたのでしょうか。その感動はスポーツの本質を肌で感じ、負けたことではなくて素晴らしい光景見たからでしょう。
そしてその感動と感想を国籍、人種、チーム関係なくみんなで抱き合いながら共有できるラグビーは素晴らしいと思いました。周りに相手のサポーターがいることはどれほど素晴らしいものか、ラグビー見に行くと思うでしょう。
スタジアムからの帰りは大変でした。頑張ったのは僕ではなく選手、でもファンにとっては関係ありません。日本人に対して大きな尊敬とあの試合を見せてくれた感謝を、僕や他の日本人にいろんな人が寄ってたかって記念写真やハグや握手をしてくれるのです。
「何十年生きてきて最高の瞬間だった!」と何度言われたでしょう。スポーツは本来どういう姿なのか、考え直すきっかけになりました。世界中が感動したのも知っています。
言葉では説明することは僕には少し難がありました。しかし、試合を見てファンの様子なども見たらわかってもらえると思います。
「自分の国が勝つことよりも大切なことはたくさんある。」ということを知ってほしいです。
余談ですが...
グッズショップのJAPANグッズには列ができジャージから何からすぐ完売してました。
帰りの電車の中でもJAPANコールが響き、ロンドンでもハグやハイタッチされました。あの試合はイギリスでは全国放送されていたので、かなりの人が見たでしょう。また、次の日の新聞もえらいことになってました。
この経験をさせてくれた親と、ぼくのラグビー人生に携わっていただいた関係者の方々
に感謝します。またラグビーとラグビー日本代表を誇りに思います。