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夜のSakana。

誰かにとって日々の肴、酒の肴になってくれたら嬉しいです。雑感、音楽、生活、介護職などについて書きます。毎晩9時に更新。たまに昼も更新するよ。

「自分に厳しく人に優しく」なんて無理。自分を優しい目で見ることができて、やっと人を優しい目で見ることができるんだと思う。

僕の昔からの悩み、聞いてくれます?

わりと性格良くないんです。自分。


人の短所や欠点ばかり見てしまう。


ずーっと前。「自分は愚かな人間だ」と思い始めた頃から人のミスや欠点ばかりが目につくようになりました。

なんでそういうとこばかり見てしまうかって?

人の悪いとこ見つけて「自分はマシな人間だ」って思いたいからだよ。ひどいでしょ?

一時はその症状がホントにひどくて、通りすがる人すら文句つけてました。本気で精神病だと思って治療の本を楽天で注文したぐらい。本での言葉を借りるとこれは「優越感コンプレックス」というそうです。あぁ、この話書きたくなくなってきたな。







10代の終わりに自転車で日本を周ったんですが、その旅で人と話すことができるようになったりもして、自分に少しの自信がつきました。

それ以降、人と比べて優越感を感じる、ということが以前よりもだいぶ少なくなりました。

それでもやっぱり完全にはなくならない。僕のそのような愚かな面がたまに顔を出すこともあります。それは今も。


仕事がうまくいかないときや何か大きな失敗をして僕の数少ない自信、自己肯定感を失ってる時ほどその症状はひどくなります。








最近いろいろと悩むことがあって、それに伴いやっぱりそういう症状もひどくなっていきました。

同じ職場の人をあまり良くない目でみてしまったり、家帰ってもそういう目で見てしまった人のことを考えたり。




「じゃあお前はどうなんだよ」という話ですが、僕はホントに欠点だらけです。



口下手。人との距離感取るの苦手。頭悪い。ダサい。卑屈。書ききれないほどにたくさんある。そんなの百の承知。


でもそういう欠点だらけの自分だからこそ、人の欠点を見て優越感を感じ、なんとか自分を立たせてるわけ。完全に間違った自分の立たせ方だよね。でも頭で分かっててもそのクセのようなものが染みついてるのでなかなか辞めることができなかった。







でもふと最近、


他人の短所ばっか見てしまうのは、自分の短所ばっか見てしまってるからじゃないのかな・・・

と思いました。



よく「自分を受け入れよう」って言葉あるじゃないですか。自分の悪い部分も受け入れようって。


あれ、なかなか難しいんです。難しくないですか?僕だけかな。



頭で分かっててもなかなか受け入れることができない。自分よりも仕事のできる人を見ると「自分なんて・・・」と思うし、女性主体の職場、数少ない同じ男性職員がみんなの信頼を得ている光景をみると「自分なんて・・・」と落ち込みます。(あぁ!なんてちっちゃい人間なんだ!)


そう、なかなか自分を受け入れられないんです。ダメな自分を受け入れられない。

そして短所の見える人間よりも、その短所を見てしまう自分が1番ダメということを僕は知っている。「世界が憎い」とかいう奴も1番憎いのはきっと自分。








でも、もうやめよう。自分の短所ばかり見てしまうの。


だいぶ前に坂爪圭吾さんという方がこんなことをつぶやきました。


自分の好きな人たちのことを思い出すと明らかに完璧な人なんていない。昼からビールばっかのんで人に迷惑かける友達もいるし、仕事で鬱寸前の友達もいる。すごくキラキラ輝いてる人も深く話してみると実は落ち込んでばっかだったりする。でもその人たちが僕は好きだ。

そしてこれがものすごく盲点だった。

完璧じゃない友達を好きでいれるんなら、完璧じゃない自分を好きになってもいいんじゃないか、ということ。




欠点だらけだってなんだっていいじゃん。欠点のない人なんていないし。

自分のダメなところも本当の意味で受け入れることができれば、そして好きな人たちと同じような目で自分を見ることができれば、

同じような目で周りの人間も見ることができるんだと思う。





長所ばかりじゃない友達たちのことを好きなように、短所ばかりな自分も好きになれればいい。友達の失敗談を笑うように、自分のたくさんの失敗談も笑い飛ばせればいい。

この際他人の欠点を見てしまうということも受け入れたい。「そういうこともあるよね自分」って。





「自分に厳しく、人に優しく」


なんて言葉があるけど、きっとそんなの無理だ。少なくても自分には無理。

人に優しくなるには、自分にも優しくなれないといけない。




自分に優しくなることができれば、本当の意味で他人にも優しくなることができるんだと思う。