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スマートハウス×モノのインターネット(IoT)で人々の暮らしがどう変わるのか――。10月12日、東京工科大学 八王子キャンパスで、「本物の家を使ってIoTを実実験/実践する企画」と題したワークショップが開催された。
ビットアイル 執行役員の成迫剛志氏、東京工科大学 大学院アントレプレナー専攻教授の澤谷由里子氏、ヤフーの後藤真理絵氏ら有志メンバーが主催したもので、ITコンサルティング会社の代表や、IoTを専門とするITベンダーや学識経験者、学生など26人が参加した。IoTの技術的な議論をどこまでも深められるメンバーで、敢えて‟IoTが暮らしをどのように変えるのか“に焦点を置き、ユーザーの視点で生活のアイデアを考ようというのが、このワークショップの狙いだ。
ワークショップの前に、参加者はまず八王子キャンパス内にあるゼロエネルギーハウス(ZEH)を見学した。再生可能エネルギー、スマート家電、エコ建築などスマートハウス関連の技術を実践的に学ぶ実習棟としてヤマダ・エスバイエルホームとの産学連携で建設したもので、家庭エネルギー管理システム(Home Energy Management System:HEMS)、三菱電機製のソーラーパネルと電気自動車(EV)用パワーコンディショナ、風力発電システム、地中熱システムなどを備える。
HEMSはクラウド上のデータサーバにVPN接続し、スマートフォンやタブレットから電力使用状況を閲覧したり、家電のオンオフをコントロールしたりすることが可能だ。IoTの実験設備として、VPNにマイクロコンピュータと電球を接続して遠隔からオンオフを制御するシステムもむき出しで置かれていた。
ワークショップは、1チーム4~5人に分かれて、次の流れで実施した。
ワークショップ全体の時間は2時間半。効率的に進行するために、澤谷氏から、あらかじめ「1人暮らしのOL」「家に引きこもりがちなオタク学生」「未就学児のいる共働き家族」「子供が独立したあとの老夫婦」などのペルソナのサンプルが提示された。
しかしながら、4チームがそれぞれ設定したペルソナは、“未就学児または小学生のいる共働き夫婦”で共通した。各チームには、学生から教員、企業経営者、エンジニアまで年齢もライフステージも異なる参加者が配置されたが、“家”を中心に生活を変えるスマートハウス×IoTのソリューションのメインターゲットは、子育て世代であるという点で認識が一致したようだ。
各チームが発表したアイデアの概要を紹介する。発表は即興の寸劇で行われ、大いに盛り上がった。
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