リニア名古屋駅、年度内にも着工…開削工法採用
読売新聞 10月17日(土)11時29分配信
JR東海が2027年に東京(品川)―名古屋間で開業を目指すリニア中央新幹線の名古屋市ターミナル駅の本体工事が、年度内にも始まる見通しとなった。
国土交通省が、総工費約5・5兆円のリニアの工事実施計画を認可して、17日で1年を迎える。名古屋駅周辺は開業を見越した再開発ラッシュに沸き、リニア実験線では試乗会への応募が平均で約20倍に達するなど、関心も高まっている。
名古屋市駅では、資材置き場設置など工事に向けた準備がおおむね整った。同駅はJR名古屋駅に交差するような形で、最大幅約60メートル、長さ1キロに及ぶ。地下空間が巨大なため、掘削機で地中を掘り進める「シールド工法」では地表部分が崩落する恐れがあり、地上から露天掘りのように掘り進める「開削工法」を採用。真上にある東海道新幹線や在来線の営業運転は止めず、ホームや線路を下から支えながら、地下約30メートルまで掘削する。JR東海は「新幹線のレールに1ミリのゆがみが生じるのも許されず、難易度は高い」としている。
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