ここから本文です

<マイナンバー>取手市が住民票に誤って記載・発行

毎日新聞 10月13日(火)21時35分配信

 茨城県取手市は13日、住民票の自動交付機の設定ミスで、マイナンバーを記載した住民票を69人に誤って発行したと発表した。家族を含めると100人分が誤記載されたという。マイナンバーの記載は本人らの意思確認が必要だが、確認なしで自動的に記載される設定になっていた。総務省によると、マイナンバーを巡る発行ミスは全国初。

 取手市には市役所などに計2台の自動交付機がある。マイナンバー法が施行された5日から、市民の問い合わせでミスに気付いた9日まで、いずれの交付機でも誤発行していた。同市によると、法施行を前に業務委託先の「茨城計算センター」がシステムを変更した際、設定を誤ったという。

 69人のうち42人は既に金融機関や公共機関などに住民票を提出していた。市は全員分のマイナンバー変更を検討する。報告を受けた総務省は、各都道府県に設定ミスがないかどうか確認するようメールで求めた。

 藤井信吾・取手市長は「チェック機能を強化し、再発防止に努めていく」とのコメントを出した。【松本尚也】

最終更新:10月13日(火)21時55分

毎日新聞