「ゆっくり地震」再現=大震災震源域の岩石で―海洋機構や京大、筑波大など
時事通信 10月16日(金)19時14分配信
東日本大震災の巨大地震が起きる前に、日本海溝近くのプレート境界断層で起きたゆっくりとした地震を実験で再現したと、海洋研究開発機構と京都大、筑波大、ドイツ・ブレーメン大の研究チームが16日発表した。実験には、探査船「ちきゅう」で2012年に震源域を掘削した際、地下約820メートルの断層から採取した粘土質の岩石を使った。
断層が数日から1年以上にわたって滑る「ゆっくり地震」は、陸上では揺れが感じられない。ゆっくり地震が起きる所では断層が急に大きく滑る巨大地震は起きないという考え方があったが、大震災で覆された。
実験で再現できたことで、京大防災研究所の伊藤喜宏准教授は「ゆっくり滑っていた断層が急に高速の滑りを起こす条件は何かが問題となる。ゆっくり地震は南海トラフ沿いでも起きており、解明して巨大地震のリスク評価に役立てたい」と話している。論文は英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス電子版に掲載された。
筑波大の氏家恒太郎准教授らは13年、ちきゅうで採取した断層の岩石同士を合わせ、圧力をかけて高速で回転させる実験を行った結果、摩擦熱で断層に含まれる水が膨張し、非常に滑りやすくなったと発表した。今回は海側プレートが陸側プレートに年間8.5センチ程度ずつ沈み込むのに相当する弱い力で断層面をずらし、2〜4時間かけて滑るゆっくり地震を再現した。
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