ロイヤルズの“助っ人”クエトが快投　2季連続で地区Ｓ突破

　助っ人右腕ジョニー・クエト（２９）が、チームに２季連続リーグ優勝決定シリーズ進出をもたらした。２回こそバルブエナに２ランを浴びたが、そこからＰＳ球団最多、アＰＳでは５９年ぶりの１９打者連続凡退で８イニングを２安打２失点。降板後の９回も球場はジョニー・コールに包まれ、観客席ではホラー映画『シャイニング』の名セリフ「ＨＥＲＥ’Ｓ　ＪＯＨＮＮＹ（ジョニーはここだ）！」の応援ボードが揺れた。

　「朝起きた瞬間から、いい予感がした。魔法のようなものを感じて、『ヨッシャー、第５戦だ。がんがんいくぞ』と思った」。７月にレッズからトレード移籍した右腕は力強く語った。

　移籍以降のレギュラーシーズンは１３試合で４勝７敗、防御率４・７６。全てを決する第５戦の先発起用を疑問視する向きもあったため、「あれこれ言われているのは知っていたから、大試合の俺がどんなものか見せてやろうと思った。こんな試合では本物のジョニー・クエトが姿を現すんだ」と不敵に笑った。

　８回に４点差をひっくり返した第４戦を含め、今シリーズ３勝は全て逆転勝ち。ＰＳで「負ければ敗退」の試合でロ軍は通算１１戦１０勝。リーグ連覇に向け、１６日からは地元カンザスシティーでＢジェイズを迎え撃つ。