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【米大統領選】
民主党が初の討論会 クリントン前国務長官がTPP反対理由を述べる
【ラスベガス=加納宏幸】次期米大統領選の民主党候補による初の討論会が13日、西部ネバダ州ラスベガスで開かれ、ヒラリー・クリントン前国務長官(67)、無所属のバーニー・サンダース上院議員(74)ら5人が論戦を交わした。首位を維持しているクリントン氏は私用メール問題でサンダース氏に追い上げられており、「初の女性大統領」を目指す上で有権者の信頼を回復できるかが課題となる。
討論会は米CNNテレビが主催し、クリントン氏に4人の男性候補が挑んだ。出馬が取り沙汰されているバイデン副大統領(72)は参加要件を満たしたが見送った。今月中に立候補の是非を最終判断する予定だ。民主党討論会は計6回予定されている。
2時間の討論では中間層対策や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)などの経済政策が討論会の主要な争点になるとみられる。クリントン氏は自らが国務長官として主導したTPPに反対を表明した理由を「米国人により多くの良質な雇用をもたらし、賃金を上昇させるという私の基準に合わなかった」と説明した。