韓日国防相会談 20日ソウルで開催=安保法など議論

【ソウル聯合ニュース】韓国の韓民求(ハン・ミング)国防部長官と中谷元・防衛相が20日、ソウルで韓日国防相会談を開催する。韓国国防部が16日発表した。

 会談では北朝鮮の核・ミサイル問題での協力や朝鮮半島情勢、両国の国防政策、国防交流・協力などについて協議する予定だ。

 特に先月成立した安全保障関連法について日本側の説明を聞き、朝鮮半島の安全保障に及ぼす影響などについて協議すると国防部は説明した。 

 日本側は安保関連法などについて詳しく説明し、北朝鮮の核・ミサイル情報の緊密な共有に向けた軍事情報包括保護協定(GSOMIA)と物品役務相互提供協定の締結の必要性に言及するとみられる。

 韓国側は朝鮮半島有事の際、在韓日本人救出のための自衛隊派遣について、朝鮮半島に影響を及ぼす事項については韓国政府の要請と同意が必要との立場をあらためて表明するとみられる。

 国防部の関係者は「朝鮮半島安保や国益に影響を及ぼす日本の軍事活動はわれわれの要請や同意なしでは容認できないというのが基本的な立場」と強調。「われわれの領域に日本の自衛隊が進入することに対しては国益の次元で韓国の許諾と承認があってはじめて可能になり、そのほかの国益に及ぼす影響がある場合も、政府の容認がなければならない」と話した。

 日本側が求めるGSOMIAと物品役務相互提供協定の締結については日本が過去の歴史に対して前向きな姿勢を見せない限り、これに対する議論は時期尚早との立場を伝えるものとみられる。

 中谷氏は20日に訪韓し、「ソウル国際航空宇宙・防衛産業展示会(ソウルADEX 2015)」に出席。その後、南北軍事境界線のある板門店や、板門店に置かれた中立国監視委員会などを訪問し、22日に出国する予定だ。

 中谷氏が韓国を訪問すれば、2012年12月に発足した第2次安倍政権での初の防衛相訪韓となる。

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