厚生労働省は16日の厚生科学審議会がん登録部会(部会長=辻一郎・東北大大学院教授)に、2016年1月の全国がん登録制度のスタート前に始まっている大規模コホート研究などが、研究対象者に対して改めて同意を得なくても済む代替措置の指針の案を提示し、大筋で了承を得た。この代替措置には、研究対象者自らが、全国がん登録情報などの使用を「拒否する機会」を確保することなどが盛り込まれた。【君塚靖】

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がん登録部会(16日、東京都内)

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