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地中海渡る難民 ことし3000人超が死亡
10月16日 21時47分

中東などから地中海を渡ってヨーロッパに流入する難民や移をあとを絶たないなか、国連などは、船が転覆するなどして死亡した人が、ことし3000人を超えたことを明らかにしました。
これは、UNHCR=国連難民高等弁務官事務所とIOM=国際移住機関が、スイスのジュネーブで記者会見して明らかにしたものです。
それによりますと、中東やアフリカから、ことし地中海を渡ってヨーロッパを目指す途中で、船が転覆するなどして死亡した人は、これまでに3100人余りに達したということです。この数字は、去年の同じ時期とほぼ同じ数字ですが、国連は、冬が近づき、地中海の天候が悪化すれば、死者はさらに増えるおそれがあるとしています。
また、IOMによりますと、ヨーロッパに流入した難民や移民の数は、ことし60万人を超え、去年1年間の3倍近くにのぼり、内戦が続くシリアなど、紛争地の治安が回復しないなか、流入は今後も続くとしています。
このうち47万人余りの難民や移民が流入したギリシャでは、エーゲ海の島々に対岸のトルコから今も1日5000人近くが到着しているということです。その一方で、難民の登録申請や一時的に滞在できる施設など受け入れ態勢が不十分で、国連は本格的な冬を迎える前に、EU=ヨーロッパ連合やギリシャに対して、受け入れ態勢を整備するよう改めて求めています。

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