速報 > 経済 > 記事

ボーナス減で消費喚起見えず 6~8月の賃金減

2015/10/5 22:09
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

 厚生労働省が5日発表した毎月勤労統計調査(速報値)では、名目賃金にあたる8月の現金給与総額は前年比0.5%増の27万2382円だった。実質賃金指数も0.2%増え、ともに2カ月連続のプラスだった。夏のボーナスも含めた最近3カ月合計の賃金は前年に届いておらず、個人消費の下支えにつながるかは見通せない状況だ。

 8月の賃金が堅調だったのは、残業代などの所定外給与が前年に比べ1.5%増と伸びたため。基本給を示す所定内給与も23万9714円と0.5%増えた。

 一方、夏のボーナスは振るわない。企業がボーナスを払う6~8月の「特別に支払われた給与」の合計は前年より3%以上減少した。この影響で6~8月の現金給与総額は0.6%減、実質の指数でも1.0%減った。

 経団連は夏のボーナスが前年比2.81%増だったとの調査を公表しており、厚労省の統計とはずれがある。SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは「中小企業や非製造業のボーナスが、弱かったことが考えられる」と分析している。

小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有
関連キーワード

厚生労働省、ボーナス減、SMBC日興証券

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

【PR】



主な市場指標

日経平均(円)
10/16 大引
18,291.80 +194.90 +1.08%
NYダウ(ドル)
10/16 11:56
17,204.40 +62.65 +0.37%
ドル(円)
10/17 0:51
119.56-60 +0.44円安 +0.37%
ユーロ(円)
10/17 0:51
135.78-80 +0.34円安 +0.25%
長期金利(%)
10/16 14:57
0.315 ±0.000
NY原油(ドル)
10/15 終値
46.38 -0.26 -0.56%
人気連載ランキング保存記事ランキング

日本経済新聞の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報