福島原発:3号機核燃料2体の上部部品に変形
毎日新聞 2015年10月16日 18時39分
東京電力は16日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールに入っている核燃料のうち、2体の上部の部品に変形が見つかったと発表した。8月にも同様の核燃料が見つかっており、変形は計6体となった。
東電によると、15日にプール内に沈んでいた大型がれき(重さ約2.6トン)を撤去し、16日にその下の核燃料を点検したところ、変形が見つかった。変形は撤去作業で生じたものではなく、がれきが落下した際の衝撃や重みが原因だとしている。
変形していたのは核燃料の上部にある「ハンドル」と呼ばれる部分で、燃料を移動する際に使用する。プール内には566体の燃料があり、今後取り出しを始めるが、変形があると作業が困難になる可能性がある。【斎藤有香】