朴大統領:「慰安婦」対応求める…日韓首脳会談に言及
毎日新聞 2015年10月16日 12時19分(最終更新 10月16日 13時41分)
【ワシントン和田浩明、ソウル大貫智子】訪米中の朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領は15日、ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)で講演した。朴氏は韓国が議長国の日中韓首脳会談が「11月初めに3年ぶりに開かれる予定だ」とし、安倍晋三首相との首脳会談も「この機会に開くことができる」と述べた。朴氏が日韓首脳会談の開催に直接言及するのは初めて。そのうえで旧日本軍の従軍慰安婦問題に触れ「一定の進展があるなら意味のある会談になる」と、改めて日本側に対応を求めた。
朴氏はソウルで開催予定の日中韓首脳会談について「東北アジアの平和のためにも必要であり、これを通じ2国間関係も改善しうる」と期待を示した。
さらに、日韓首脳会談について「これを契機に両国の関係が発展していってこそ、意味のある会談になるのではないか」と指摘。続いて慰安婦問題に触れ「被害者のおばあさんのハン(恨み)を取り除き、我が国の国民が非常に大きな関心を持っているこの問題でも一定の前進があるなら、意味のある会談になりうる」と述べた。
朴氏は慰安婦問題の進展を日韓首脳会談の開催条件とはしなかったが、会談で取り上げる可能性がある。
また、朴氏は北朝鮮核問題に関し韓米中3カ国連携の重要性を強調。一方で、南北間の対話は今後も継続する意向を明らかにした。
日米など12カ国が大筋合意した環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に関しては、参加国中10カ国と投資協定を結んでいる韓国は「自然なパートナーだ」と述べ、参加に意欲を示した。
朴氏はこの日、国防総省を初訪問し、カーター国防長官と会談。国防総省によると両者は米韓同盟の重要性を確認し、北朝鮮問題の対応を協議した。カーター氏と韓国の韓民求(ハン・ミング)国防相は、宇宙やサイバー分野などでの協力拡大を協議した。
朴氏はバイデン副大統領と昼食をともにした。