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 韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は15日、訪問先の米ワシントンで講演し、日中韓首脳会談の際に「安倍晋三首相と首脳会談をできる」と述べた。2013年2月の大統領就任後、日韓首脳会談の開催を明言したのは初めて。韓国政府は日中韓首脳会談を議長国としてソウルで11月1日に開き、日韓首脳会談もこの日に行う方向で日本側と最終調整している。

 日中韓首脳会談、日韓首脳会談はいずれも12年5月以来、3年半ぶりとなる。安倍首相と朴大統領は14年3月にオランダでオバマ大統領とともに日米韓首脳会談を行ったほか、国際会議の際に2人で立ち話などをしたことはあった。しかし、二国間での正式な会談については朴大統領が旧日本軍の慰安婦問題の進展を事実上の条件にしていたため、実現していなかった。

 朴大統領はシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」で講演し、安倍首相との首脳会談に関する質問を受けた際に言及した。ただ、慰安婦問題について「韓国国民が大きな関心を持ち、両国間の重要な懸案になっている」とし、元慰安婦の女性が高齢のため、解決には「時間もない」と強調。「この問題も進展があれば意味のある首脳会談になるだろう」と語り、安倍首相に前向きな対応を求めた。会談が実現すれば、慰安婦問題の扱いが焦点で、直前まで調整が続くとみられる。

 朴大統領が今回、安倍首相と会談を行う意向を示したのは、日中韓首脳会談の議長国として招待するにもかかわらず、日本の首脳と会談しなければ、日韓関係の改善に後ろ向きな印象を国際社会に与えかねないためだ。北朝鮮問題に対応するためにも米国や韓国内の国会議員やメディアなどからも首脳会談を求める声が高まっていた。