訃報:橘家円蔵さん81歳=独自の演出、「落語四天王」
毎日新聞 2015年10月16日 13時17分(最終更新 10月16日 13時42分)
高座やテレビで人気を誇った落語家の八代目橘家円蔵(たちばなや・えんぞう、本名・大山武雄=おおやま・たけお)さんが7日午前3時30分、心室細動のため死去した。81歳。葬儀は近親者で営んだ。
1952年、月の家円鏡(七代目円蔵)に入門して竹蔵。前座時代には、大師匠である昭和の名人、八代目桂文楽の内弟子もつとめた。65年に真打ち昇進して、師匠の前名である三代目月の家円鏡を襲名した。82年には大名跡である円蔵の八代目を襲名した。
本格的な古典落語に独自の演出をほどこした高座で売れっ子となり、立川談志、三遊亭円楽らとともに、若手真打ちとして「四天王」と呼ばれた。「死神」「らくだ」などを得意とした。真打ち昇進と相前後して、当意即妙のナンセンスギャグがマスコミの寵児(ちょうじ)となり、「うちのセツコが……」のギャグが大当たりとなった。「お笑い頭の体操」「やじうま寄席」などのテレビ番組でも活躍した。
73年放送演芸大賞。落語協会相談役。