朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の米国での公式日程がスタートした。まず14日(現地時間)朝に6・25戦争(朝鮮戦争)参戦記念碑を訪れ献花した。「自由はただで与えられるものではない」という文言が刻まれた記念碑は、今年で序幕式から20年を迎える。米国からはジョン・マクヒュー陸軍長官、スカパロッティ韓米連合軍司令官(在韓米軍司令官兼務)、6・25戦争参戦兵士やその家族など120人以上が同行した。
米国側の一行の中には6・25戦争勃発直後に国連安全保障理事会を招集し、参戦を決めたトルーマン元大統領の孫に当たるダニエル・トルーマン氏、興南での撤収作戦の際、住民が米国の貨物船に乗船することを許可し、北朝鮮から10万人以上を脱出させたアーモンド少将(当時)の孫に当たるトマス・ファーガソン氏、1万4000人の避難民を興南から釜山に逃れさせた貨物船「メロディス・ビクトリア号」の1等航海士だったルーニー元提督なども同行した。このビクトリア号は映画「国際市場で逢いましょう」で主人公のドクスが乗船した輸送船としても知られる。朴大統領は同行した米国側の関係者らに感謝の意を伝え「米国がなければ、大韓民国の繁栄もなかった」と述べた。
続いて訪れたワシントンの米航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙飛行センターで、朴大統領は国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士たちが歓迎のため事前に録画したビデオを視聴し、衛星ロボットのデモンストレーションを観覧するなど建物の内部を視察した。朴大統領は韓米協力を宇宙開発などの「ニューフロンティア」にまで広げたいと期待を示した。
午後(韓国時間で15日午前)には朴大統領の米国訪問を歓迎する行事「韓米友好の夜」が開催される。この歓迎行事にはケリー国務長官、ヘーゲル前国防長官、パウエル元国務長官など米国から現職・前職の政府高官や、6・25戦争参戦兵士、外交・安全保障の識者、現地在住の韓国人など600人以上が出席する予定だ。
16日の韓米首脳会談では、北朝鮮の核問題が最も大きな議題となる見通しだ。中国と北朝鮮との関係が改善の兆しを見せる中、朝鮮労働党創建70周年記念日(10月10日)の前後に予定されていたミサイル発射や核実験などが行われなかったことについて、両国首脳がどのような見解を示すかに注目が集まっている。
ある外交筋は「韓国は『中国が建設的な役割を果たしたことで北朝鮮の行動を抑制した』との立場だが、米国国内の雰囲気はこれとはやや異なる」と両国間に横たわる認識のずれを指摘する。とりわけ北朝鮮での記念行事に中国が共産党序列5位の劉雲山政治局常務委員を派遣し、北朝鮮の懐柔を進めていることを受け、米国内の強硬派の間では「韓国に高高度防衛ミサイル(THAAD)を配備し、中国に圧力を加えるべきだ」などと求める声も相次いでいる。