マンション傾斜 データ取得ミスで転用「スイッチ忘れた。記録紙ぬれた」
産経新聞 10月16日(金)7時55分配信
横浜市都筑区の大型マンションが施工不良で傾いた問題で、くい打ち施工を行った旭化成建材の工事担当者が「地盤の強度データを記録し損ねた」と、他の地盤データを転用・加筆した理由について説明していることが15日、旭化成への取材で分かった。
旭化成によると、工事担当者は聞き取り調査に対し、「プリンターのスイッチを押し忘れたり、記録紙が泥で汚れたり、雨でぬれたりして、きちんと記録できなかった」などと話し、データが適切に記録できていなかったことを認めた。
これらのデータは傾いたマンションだけで10本分あった。結果的に、10本のうち6本は強固な地盤である「支持層」に達しておらず、2本は支持層に到達してはいたが、打ち込みが不十分だった。
旭化成などによると、同マンションでは建設中の平成17年12月から18年2月の間に、4棟で473本のくいが打たれた。このうち傾いた建物を含む3棟で計38本分のデータに転用や加筆があったとしている。
元請け業者である三井住友建設は、事前に地盤調査を実施し、くいを打つ場所を設定したデータを旭化成建材に提供していた。
旭化成建材の担当者は、このデータをもとに施工を行い、ドリルが支持層に達したかを確認。くいを打ち込みコンクリートで固定していた。
担当者はデータの記録に失敗したが、くいが固定されており、再調査が難しいことから、データを転用した可能性がある。旭化成はデータ取得に失敗した状況について、さらに詳しく調査する。
横浜市は、同マンションのくいが支持層に達していなかったことが、建築基準法違反にあたる可能性があるとみて調査する。
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