社会

桜島の火山灰による腐食被害広がる
(鹿児島県)
桜島の火山灰に含まれる硫黄成分が車のメッキ部分を腐食する被害が広がっている。先月1年5か月ぶりに爆発した南岳山頂火口の火山灰は昭和火口のものと比べ硫黄成分が多く、鹿児島市内の中古車販売店は被害の大きさに頭を抱えている。鹿児島市内の中古車販売店では展示している約30台の車すべてが火山灰の被害にあった。車の「顔」フロントグリルなどのメッキが火山灰によって腐食してしまい変色してしまった。フロントグリルをすべて交換してから販売するしかないという。硫黄成分が多い火山灰は雨が混ざると酸性の成分が溶け出し金属を侵食。酸性に弱いメッキは錆びついてしまう。京都大学によると先月24日、1年5か月ぶりに爆発した南岳山頂火口は約30万トンの火山灰を降らせた。普段の昭和火口の爆発と比べ約60倍の量だったという。鹿児島地方気象台の火山の専門家は「先月の南岳山頂火口の火山灰は昭和火口のものと比べ硫黄成分が多かった」と指摘する。久しぶりの爆発だったため土中に溜まったガスが一度に放出され硫黄成分の強い火山灰になった可能性があるという。気象台では火山灰を採取し詳しく調べている。
[ 8/7 19:40 KYT鹿児島読売テレビ]