こんにちは。keitaです。今日はかなり辛辣な批判記事を書かせていただきます。
私は怒っています
ひとりの人間として、教育者を志す者として怒っています。
私はこのブログで批判記事を書く事は初めてです。
おそらく最初で最後になるかもしれません。
私は普段は自分が良いと思ったことや物についてしか記事をかきません。悪いことについてシェアしても意味がないですし、読んでくださっている人たちに価値を提供することができないからです。
しかし今回は、ある大手個別指導塾について思いっきり批判記事を書かせていただいます。
それくらい怒りを感じています。
これ以上、犠牲者が出て欲しくないのです。
私がバイトしていた塾
私は大学1年生の時に1年間、某大手個別指導塾でバイトをしていました。本当は塾名を出したいところですが控えさせていただきます。
全国に2000教室以上ある誰もが知ってる個別指導塾です。CMにもよく出てきて、なんだか変なダンスやマスコットキャラクターまで作っている、あの塾です。笑
世間ではとてもクリーンなイメージかもしれませんが、とんでもありません。
お金を儲けることにしか興味がない最悪な塾です。
劣悪な授業環境その1〜教室長の圧力
私がバイトしていた某大手個別指導塾では1対3での授業が基本で人が足りないときは1対4になることもありました。
個別指導塾といっても一人の先生に対して生徒が3人というのが基本です。
これって普通のように感じるかもしれませんが塾講師目線からしたら大忙しです。
なぜなら3人とも同じことをやっているわけではないからです。
A君は中学2年生で学校の理科の定期テスト対策
B君は浪人生で数学の大学受験対策
C君は小学6年生で算数のお受験対策
こんな感じでそれぞれやることが全く違います。
この3人を80分の間に指導しなくてはいけないのです。
さらに、それに加えて一人一人の生徒の指導報告書を授業時間内にかかなければいけません。
この指導報告書は生徒の親も見るものなので、当然丁寧かつ内容のあるものにしなければなりません。普通にちゃんと書いたら10分くらいかかります。それが生徒3が人なので3枚かかなければいけないのです。
正直に言って無理な注文です。
完全なオーバーワークです。
塾講師が忙しいだけなら別にいいんです。
しかしオーバーワークのしわ寄せは全て
授業のクオリティーに影響します。
当たり前ですよね。限られた時間で、これだけのことをこなさなければいけないので当然、どうしても授業のクオリティーは低下します。
私は常に罪悪感をもって授業をしていました。
なぜなら
「こんな授業を受けていても成績は伸びないだろうな」と思いながら授業をしていたからです。
「ごめんね。本当はもっと、ちゃんと教えてあげたいのに。」
「ごめん。今は時間ないからここは簡単に教えちゃうね。」
「ごめん。ごめん。ごめん。ごめん・・・」
私は悪いことをしてお金をもらっている気分でした。
私にとって塾講師のバイトは詐欺と同義でした。
教室長は常日頃から講師に圧力をかけていました。
「優秀な○○先生はしっかり教えながら、指導報告書も時間内にしっかり書けていますよ。しかも、とても丁寧に書かれています。時間が足りないという人は努力がたりません。同じ人間なだから頑張ればできるはずですよ。」
私はその優秀な○○先生になぜ、時間内にちゃんと、こなすことができるのか聞いてみました。
「授業の手を抜いて指導報告書を書く時間を捻出してる。もうほとんど作業だね(笑)。正直に言って、生徒の力を伸ばそうとか、わかりやすい授業をしようとかは考えてないし、そんな余裕はないよ。」
私は悲しくなりました。
その人は結局、そのエリアで一番優秀な講師として本部から表彰を受けていました。
指導報告書を時間内にかけて授業をこなすことができる先生が本当に優秀なのでしょうか?
塾の目的は生徒の勉強する力を育てることですよね?
決して丁寧な指導報告書を書いて親にみせることではないはずです。
劣悪な授業環境その2〜予習は不可能〜
「事前にしっかり予習をすれば、ちゃんとした授業ができるだろ!」と思う方もいるかもしれませんが、私のバイトしていた個別塾ではそれは不可能です。なぜなら毎回、授業をする生徒が違うからです。
授業がある日に教室に行かないと今日の担当の生徒が誰だかわからないし、突然、変更になったりもします。
こんな状況ですので予習をすることはできません。
さらにここで本当に信じられない話を暴露します。
私はある日、教室長からこんなことを言われました。
「keita先生。次の時間は授業変更があります。○○君の地学の担当もして、1対4で授業をしてください」
私は断りました。1対4が嫌だからとかそういう理由ではありません。私は地学を高校で履修していないので教えることができないからです。知らないことを教えることなんてできません。不可能です。私が地学の授業をしたら、それこそ本物の詐欺です。
しかし私が断ると教室長は私を怒鳴りつけてきました。
「keita先生は将来、学校の教師を目指しているんだよね?学校の先生はいつどんなことがあっても対応しなくちゃいけない力が求められるんですよ?これくらいの授業変更に対応できないようではkeita先生の将来は不安ですね。」
私は結局、地学の授業も担当することになりました。おそらく生徒の方も私が地学を知らないということを勘づいていたと思います。
私は申し訳ない気持ちで泣きそうになりました。
利益しか考えない教室長〜Nくんの悲劇〜
私のバイトしていた個別塾の教室長は本当に利益のことしか考えていない人でした。
ここでN君という実際にいた生徒のお話をさせていただきます。
N君は浪人生で正直に言って勉強はできません。今まで全く勉強してこなかったタイプの生徒です。
私も何度か授業をもちました。
N君はなかなか成績があがりませんでした。私たちの劣悪な授業のせいです。本当に申し訳なかったです。
そんなN君に教室長はとんでもないことを言いました。
「N君が成績が上がらないのは、授業を受ける回数が足りないからだよ。もっとたくさん授業を取らないと合格できないよ!」
N君はその教室長の授業を信じて、たくさん授業を取りました。個別指導塾なので、授業を取ろうと思えば無限に取ることができます。N君は朝から晩まで授業漬けの日々を過ごしていて、ついに塾のエリアの年間授業受講数の過去最高記録を塗り替えてしまいました。
ここまでくると、本当に悪意しか感じません。
授業がわかりやすいとか、そういう問題じゃないですよ。ここまでくると。
授業だけたくさん受けても、自分で勉強する時間が足りなかったら大学に合格することなんて出来ません。当たり前です。試験本番に先生は隣にいないからです。勉強を理解できても、問題が解けなければ意味がありません。
そんなこと基本中の基本です。
この教室長は恐らくそんなことは承知の上でN君にたくさん授業を取らせたのでしょう。
そんな極悪な教室長のおかげで、その教室は本部から表彰を受けていて教室にはトロフィーや賞状がたくさん飾られていました。
確かに生徒数はたくさんいました。
しかし第一志望を下げる生徒はたくさん見てきましたが、第一志望を上げる生徒は見たことがありませんでした。
N君は結局、浪人したにも関わらず、受験したすべての大学に落ちてしまい、その後どうなったかはわかりません。
教室に飾られていたトロフィーや賞状は、そんな悲惨な受験生活を送った生徒たちの象徴です。
私はそれを見るたびに怒りを感じていました。
お願いだから撤退して
お願いだから○○○塾さんは塾業界から撤退してください。
あなた達はビジネスとしてはとても優れています。少子化の波にも負けずに教室数や生徒数はドンドン増えていますし、知名度も抜群です。
お金を生み出す能力はピカイチです。
しかし、そのビジネス力を教育のカデコリーで発揮しないでくだださい。
あなた達のせいで多くの家庭が無意味にお金を搾取されています。多くの子供が「塾に通っているのに成績が伸びない」というレッテルを貼られて、勉強に対して自信をなくしています。
もう一度言います。
お願いだから○○○塾さんは塾業界から撤退してください。
これ以上、犠牲者がでないうちに。
この記事以外にも大手予備校、個別塾の裏側を暴露した記事がこちらです。