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 松尾芭蕉が「奥の細道」の旅を始めた地点をめぐって、東京都足立区と荒川区が熱い論争を繰り広げている。隅田川にかかる千住大橋周辺とされるが、はっきりとした記録はない。どっちが「本家」なのか。

 今月11日、論争の渦中にある千住大橋で芭蕉が歩んだとされる足跡をたどろうと、荒川区民約30人が芭蕉に扮して、橋を渡るイベントがあった。荒川区の南千住地区商店街の企画。あいさつで、西川太一郎・区長は「今までは芭蕉と言えば、足立区が優勢だったが、最近は荒川区も出発の地として認められてきた」と自信をのぞかせた。

 「奥の細道」によると、旅立ちは1689年3月27日。江戸・深川から船に乗って隅田川を北上、「千住といふ所にて船をあが」り、そこで「矢立て初めの句」として知られる「行春(ゆくはる)や 鳥啼(なき) 魚の目は泪(なみだ)」を詠んだとされる。ただ、川の北側にある足立区・北千住か、それとも荒川区・南千住なのかの記述はない。

 そんな中で、両区は「証拠」をアピールする。