2月に公開されるやドキュメンタリーフィルム界をあっといわせた
「劇場版プロレスキャノンボール2014」。
その総監督を務めたマッスル坂井監督が、2015年も映画製作に着手。
縦軸の作品テーマが「プロレスって、細かい部分は凄く違うんだよ、一緒じゃないんだよ」。
でも「大きな部分では一緒だな」、であることが明かされた。
この夏は東京のほうで、プロレスのスタイルだとか、団体の違い、イデオロギーの違いとかがちょっと変なカタチで話題になっちゃったじゃないですか。そういう流れで行ったら、絶対に避けるカードですよね(笑)。音楽フェス、夏の魔物で組まれたタッグマッチは、以下の面々による通常ではありえない顔合わせでした。
(中略)
(でも)途中で4人の域が合うところがあったんですね。それが楽しかったし、なんでそんなことになるのかわからなかったです。だからプロレスって、細かい部分は凄く違うんだよ、一緒じゃないんだよ」みたいな部分ってあるかもしれないですけど、大きな部分では一緒だな」っていうのを感じられた試合だったと思います。(徳間書店刊「ゴング」6号)
次の映画ってそこらへんがテーマになってくるんですよ。(中略)いろんなキャリアとか、いろんなスタイルとか、全員違うところから出てきて、まったく違う道を歩いてきた。それぞれの人たちが歩いてきたわけじゃないですか。そうすると、そこでは、誤解を恐れずに言えば、自分が思ってるプロレスも、ほかの3人が思ってるプロレスも、そこには共通してる部分がいっぱいあると思うんですよ。(同上)「プロレス」という4文字の単語にはいろいろなものが含まれている。
棚橋 俺は珍しく怒ってるよ。グラウンドで競おうとか、打撃で競おうとか、技で競おうとか。ナメたらダメでしょ。これは悪い傾向にあるけど、全団体を横一列で見てもらったら困るんだよ!(※机をドンと叩く) ロープへの振りかた、受け身、クラッチの細かいところにいたるまで、違うんだから。「技が上手だね、マスクがいいね、筋肉が凄いね」じゃないところで俺らは勝負してるから。(新日本公式)HARASHIMA選手は“インディペンデント”DDT所属。棚橋選手は“メジャー”新日本プロレス所属。
HARASHIMA 試合を振り返るというか、試合後の棚橋さんのコメントを見て、何に怒っているのか意味がわからないですね。どうとでも取れる曖昧な発言で逃げてないで、それは言ってくれればいいのに。でも自分はいつでも闘う準備ができているので。DDTファンに湧き上がるモヤモヤ。発言を自分なりに噛み砕き胸に収める人。
(中略)
DDTの両国の印象が、その印象になってしまって不愉快です。(【両国ピーターパン2015一夜明け会見】昨日の棚橋弘至の怒りのコメントにHARASHIMA「何に怒っているのか意味がわからない。そこまでして注目集めたいのか。不愉快です」 | DDTプロレスリング公式サイト)
ディーノ「中間発表で1位でした。これはあるかもしれんと思って、3人で話し合って。今から私たちはとんでもないことを言います。ごめんなさい。ひょっとしたら処分の対象かもしれないです」「マッスル」とはなんぞやということを説明すると長くなるので、参考リンクだけ貼っときます。
するとササダンゴが映像ブースにノートPCを運ばせる。しかし機材トラブルでマイクでプレゼンすることに。
ササダンゴ「結成して1ヵ月にもみたないユニットですがご投票ありがとうございました。#大家帝国がユニット総選挙で1位になってやりたいことというタイトルです。まず僕たちは今、DDT制作の映画第2弾『俺たち文化系プロレスDDT(仮)』というドキュメンタリー映画を撮ってます。この映画はDDTの1年間を通してプロレスってなんだろう、DDTってなんだろうということをもう一回映画作りと通して考え直すことなんです。(中略)
僕は選挙公約の中で#大家帝国が1位になったらマッスルをやりますと言いました。で結果、この選挙で俺たちが1位になることができたんですね。マッスルってよくわからないと思うんですけど、とにかく準備でバタバタします。あとアイディアが出なくて頭がおかしくなります。そしてみんなで喧嘩します。
(中略)
『俺たち文化系プロレスDDT(仮)』は今年一年間のDDTの流れを追ったドキュメンタリー。なので、DDTで今年一番モヤモヤしたことをここで解決したいと思います。2015年、DDTで一番モヤモヤしている人、HARASHIMA先輩、大家健。そしてお願いその3。DDTがこの2人がリングで闘うに相応しい相手をブッキングしてください。HARASHIMA先輩が今年絶対に闘っておかなきゃいけない相手、新日本プロレス・棚橋弘至をブッキングしてください!」大家「HARASHIMA〜! オマエ、モヤモヤしてんだろ! 両国! 悔しかったんだろ! 俺も悔しかったよ! でも! 俺たちと同じように悔しかったのは、ここにいるDDTのみんなだろ! 俺は! DDT、ファン全員の気持ちを受け止めて! HARASHIMA、オマエとタッグを組んで! 棚橋弘至と闘うぞ! 闘うぞ! 闘うぞ! 俺はオマエたちの気持ち、全部! 全部! 全部! 受け止めて棚橋弘至と闘うぞ! 闘うぞ! 闘うぞ! 闘う!」
(中略)
HARASHIMAは♯大家帝国のマイクアピールに触れると涙ながらにコメント。「悔しさはあるけどこれだけの投票があったことは嬉しいです。皆さまが入れてくれた一票一票に応える試合を必ずします。よろしくお願いします。あと、さっきのユニットの時に#大家帝国のことなんですけど…大家クン、ディーノ、坂井クン。ありがとうございます、本当に。ちょっと説明するのもあれなんですけど…(涙)、ひじょうに悔しくって自分で消化できない問題だったんだけど、どうなるかわかんないけど、みんながそういう気持ちで、そういう場を言ってくれるのはすごく嬉しいし、僕はいつでも準備はできているから! やってやるんで! どうなるかわかんないけど、自分はいつでもやってやります!」(【DDTドラマティック総選挙2015結果発表大会のまとめ】個人部門はイサミが涙の1位! 11・28府立第一でKO-D無差別級に挑戦!「ユニオンプロレスは10年間あったと証明します」/飯伏は2位陥落、10・25後楽園で坂口のKO-D無差別級に挑戦!/ユニット1位は♯大家帝国! 11・17後楽園でHARASHIMA&大家コンビで棚橋との対戦をブチあげる! HARASHIMAは涙「みんながそういう気持ちでそういう場を言ってくれるのはすごく嬉しいし、僕はいつでも準備はできているから!」高木大社長は「腹くくりました」/総選挙は東京女子勢が躍進! | DDTプロレスリング公式サイト)
「横一線で見てもらっては困る」。まさにここ。同じ意見。それぞれがそれぞれの得意分野で、その意味を回収する。それぞれの答え合わせ、今から実に楽しみです。
(中略)
事の善悪は判らないわよ。でも差はあるわよ。それはそうでしょうよ。差があるから面白いんじゃない。私なんて劣等の塊よ。でも、だからこそそれを埋める何か一芸、もとい一ゲイがあるわけで。
問題は差があるからじゃあその差を埋めるのはなんなんだって話だと思うのよ。(徳間書店刊「ゴング」6号、男色ディーノの男筆宣言)