【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は14日、原子力安全に関する北東アジア地域協議体の設立を模索する「北東アジア原子力安全協力会議」を22~23日にソウルで開催すると発表した。
「原子力安全分野における北東アジアのリーダーシップ向上」をテーマに、同部が未来創造科学部、産業通商資源部、原子力安全委員会と共催する。韓国、中国、日本、米国、ロシア、モンゴル、フランスの政府関係者、国際原子力機関(IAEA)や経済協力開発機構/原子力機関(OECD/NEA)などの国際機関関係者、学界の専門家らが出席する。
22日の全体会議では2011年の福島第1原発事故を題材に、有事の際のより効果的な韓中日協力を模索し、欧米と北東アジアの原子力安全策などを議論する。
また、原子力安全規制、原発事故の対応、原子力安全に関する研究開発(R&D)、原発運営会社の4分野で協力強化策を話し合う。
23日には、朴槿恵(パク・クネ)大統領が昨年8月に提案した「北東アジア原子力安全協議体」の設置に向け、韓国政府が推進計画を発表する予定だ。
韓国政府は今回の会議で、同協議体に対する周辺国の支持を取りつけたい考え。原発が密集する北東アジアで原子力安全に関する域内協力を強化すれば、将来的には欧州原子力共同体(ユーラトム)のような域内協議体の構築も可能だと政府は見込んでいる。
北東アジア原子力安全協議体の設置に向け、政府は北東アジアにおける原子力安全の向上を図る「韓中日上級規制者会合(TRM)」を拡大、周辺国と国際機関の専門家も参加する「TRMプラス」をこれまでに2回開催した。今回の会議はTRMプラスの第3回会議に当たる。
政府当局者は「今回の会議を機に、(協議体を)より具体的に構築していく段階に入りたい」と話している。