F35技術移転問題、韓米首脳会談に合わせて協議

韓国国防相、朴大統領訪米に同行
KFXの中心技術に関して米国側と技術移転協議へ

 韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は、米国のバラク・オバマ大統領と首脳会談(現地時間で16日)を行うため、13日に米国へ向け出発した。朴槿恵政権が発足して以来、両首脳の2者会談は今回で4度目。両首脳は、韓米同盟を再確認する一方、6カ国協議再開など北朝鮮の核問題の解決策を集中的に話し合うと伝えられている。

 朴大統領は、今回の訪米中に、就任後初めて米国防総省(ペンタゴン)を訪れ、韓米連合防衛態勢を再確認する予定だ。これに関連して、韓国政府の高官は「今回の訪米に同行する国防部(省に相当)の韓民求(ハン・ミング)長官が、米国のアシュトン・カーター国防長官などと会い、米国政府が移転を拒否したKFX(韓国型戦闘機)の中心技術4件について移転問題を協議する。アクティブ・フェーズド・アレー(AESA)レーダーと戦闘機を結合するシステム統合技術など、戦闘機の技術移転に関する包括的な対話を交わすようだ」と語った。韓国軍当局は2014年9月、7兆3000億ウォン(現在のレートで約7600億円)を投じて米国ロッキード・マーチン社からF35戦闘機40機を購入する契約を結ぶとともに、戦闘機の中心技術25件の移転を受ける約束を交わした。ところが今年4月、米国政府が安全保障上の理由から4件の中心技術の移転を許可せず、米国側の技術移転を前提に開発中だったKFX事業にも狂いが生ずる恐れが出ている。

 これとともに両首脳は、両国関係をさらに一段階「アップグレード」させるという観点から、宇宙・エンジニアリング・エネルギーなど「ニューフロンティア」における実質的な協力案も話し合う予定だ。朴大統領は14日、米航空宇宙局(NASA)のゴダード宇宙飛行センターを訪問する予定だが、韓国の大統領がNASA関連機関を訪れるのは、50年前の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領以来のこと。

 このほか、戦略国際問題研究所(CSIS)で演説を行い、「韓米先端産業パートナーシップフォーラム」や「韓米友好の夜」イベントに出席するといった日程も組まれている。

崔宰赫(チェ・ジェヒョク)記者 , チョン・ヒョンソク記者
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