韓国はまず、技術力が劣っている自分自身をとがめなければならない。日本のように技術があれば、米国が先に手を差し伸べただろう。とはいえ「だから韓国に不満をいう資格はない」という論理には首肯できない。韓国も日本と同じく、米国の同盟国だ。韓国は、日本に劣らぬ戦略的価値を有し、米国のためにジャングルで血も流した。日本を復興させるための消費者という役割にも耐えた。米国が望んだ日本の集団的自衛権行使も、大きく反発することなく容認した。米国が移転を拒否した4件の技術は重要なものだ。しかし米国が日本に提供した数多くの技術に比べれば、さほど大層なものではない。
李承晩・朴正煕(パク・チョンヒ)両大統領が偉大なのは、米国の政策が韓国の国益にかなうよう動かすことに、あらゆる手段を活用したからだ。実力がなければ説得し、説得が通じなければ頼み込み、頼み込んでも通じなければ「北進」と「自主国防」カードで果敢に場を揺さぶった。もちろん、現在の韓米関係は、そんなに殺伐とした時期ではない。だが、必ずやKFX(韓国型戦闘機)開発事業を完結させるという意志を米国に示し、韓国の戦略的価値に見合った待遇を要求しなければならない。「中国傾斜論」などに対して釈明する、というようなことでは、米国を動かすことはできない。