韓国中部・聞慶で開かれた各国の軍人によるスポーツ祭典「世界軍人体育大会」が11日に閉幕した。大会後、海外から参加した外国人選手たちや取材記者たちは「今回の大会で、韓国に対するイメージが変わった」と口々に語った。選手たちは今月2日から10日間の大会期間中、大会組織委員会や慶尚北道などの案内で慶州や聞慶を中心に歴史的な遺跡を見て回り、また美しい自然の景色も堪能した。大会の終盤になると組織委は選手たちの要請を受け、バスを追加で手配したほどだった。スロベニアのある女子テコンドー選手は「見て回った地域はどこも美しかった。韓国は大会の精神である『平和』という言葉がよく合う国だ」と語った。
6・25戦争(朝鮮戦争)に参戦したカナダとトルコの選手団は、先輩兵士たちが埋葬されている釜山の国連記念公園を訪問したい希望を組織委に伝えた。組織委は彼らのため特別にバスなどを手配した。
予備役や外交官OB、地域住民や学生たちからなる3万人以上の「サポーターズ」は、今大会の隠れた主役だった。サポーターズは競技の進行や通訳などの仕事を手助けし、自分たちが担当する国に大きな声援を送った。このサポーターズ制度は今大会から初めて導入されたが、各国選手たちは「彼ら(サポーターズ)には非常に世話になった。大きな借りがあるまま去る気分だ」などと口々に語った。
今大会はこれまでになく費用を大幅に削減したことでも注目を集めた。選手村となるマンション建設には800億ウォン(約83億円)が必要と見込まれていたが、今回は移動式のキャンピングカーを選手たちの宿泊先とすることで費用を大幅に削減した。大会に参加した選手たちは7000人以上に上ったが、予算は全体で1653億ウォン(約172億円)に抑えることができた。これは同じ規模の国際スポーツ大会に通常要する予算の10%ほどだ。