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【世界記憶遺産】
安倍首相、慰安婦は「登録されることないよう万全を尽くす」
安倍晋三首相は15日、自民党議員と官邸で会談し、「南京大虐殺文書」が記憶遺産に登録されたことに関連し、中国が慰安婦問題の資料について韓国と共同での再申請を検討していることを踏まえ、「登録されることがないように今から万全を尽くしていくことが大事だ」と強調した。
首相は、記憶遺産に登録した国連教育科学文化機関(ユネスコ)への分担金拠出の停止などを求める党外交部会などの合同会議の決議文を受け取り、「日本として組織的な活動をしてこなかった。これは反省材料だ」と述べ、党内で検証するよう指示した。
菅義偉(すがよしひで)官房長官は15日の記者会見で、11月にパリで開かれるユネスコ総会に馳浩文部科学相を出席させることを検討していると明らかにした。菅氏は「ユネスコの政治利用を未然に防ぎ、公平性、透明性が確保されるような改善を強く求めたい」と強調した。