男色に向いている一物 品定め
尻穴重莖記大成 (じんちゅうちょうこうきたいせい)
九莖之図説
どういう形態のものが男色に適しているかの品定めを書いたもの
右から
■糸莖(しきょう)
長さ:4寸(約12cm)
太さ:2寸5分(約7.5cm)
いと莖はほそくやわらかなので 衆道に用ひくつきやうの一物なり
長さ:4寸(約12cm)
太さ:2寸5分(約7.5cm)
いと莖はほそくやわらかなので 衆道に用ひくつきやうの一物なり
■細莖(さいけい)
長さ:4寸5分(約10.6cm)
太さ:3寸(約9cm)
ほそ莖は糸莖の類だが 少し硬さがあるので入りやすい
長さ:4寸5分(約10.6cm)
太さ:3寸(約9cm)
ほそ莖は糸莖の類だが 少し硬さがあるので入りやすい
■棒莖(ぼうきょう)
長さ:4寸8分(約14.5cm)
太さ:3寸5分(約10.6cm)
ぼう莖はすぐにしてまろし 少し長いので根元までは入りがたい
長さ:4寸8分(約14.5cm)
太さ:3寸5分(約10.6cm)
ぼう莖はすぐにしてまろし 少し長いので根元までは入りがたい
■鉄莖(てつけい)
長さ:4寸5分(約13.6cm)
太さ:4寸(約12.1cm)
これは俗にかな莖という この莖は衆道を好むのでここに出す
長さ:4寸5分(約13.6cm)
太さ:4寸(約12.1cm)
これは俗にかな莖という この莖は衆道を好むのでここに出す
■小莖(しょうきょう)
長さ:3寸(約9cm)
太さ:2寸8分(約8.5cm)
小莖は玉門(女性の陰部)に入ってもしまりが薄いので 衆道に用いるのがよい
長さ:3寸(約9cm)
太さ:2寸8分(約8.5cm)
小莖は玉門(女性の陰部)に入ってもしまりが薄いので 衆道に用いるのがよい
■長莖(ちょうきょう)
長さ:5寸5分(約16.6cm)
太さ:3寸8分(約11.5cm)
なが莖は硬さがあって入りやすいが 半分ほどを入れておこなうのがよい
長さ:5寸5分(約16.6cm)
太さ:3寸8分(約11.5cm)
なが莖は硬さがあって入りやすいが 半分ほどを入れておこなうのがよい
■鍼莖(しんけい)
長さ:4寸(約12cm)
太さ:普通
はり莖はかりが低くしっとりとしている 衆道に用いるのに至極の道具という
長さ:4寸(約12cm)
太さ:普通
はり莖はかりが低くしっとりとしている 衆道に用いるのに至極の道具という
■鑓莖(けんきょう)
長さ:5寸(約15.1cm)
太さ:次第有
やり莖はかり先がとがって細く 根元が太いのでしまりがよい
太さ:次第有
やり莖はかり先がとがって細く 根元が太いのでしまりがよい
■麩莖(ふけい)
長さ:4寸5分(約13.6cm)
太さ:4寸5分(約13.6cm)
ふ莖はやわらかであたたかく 男色女色ともに用てきらひなし
長さ:4寸5分(約13.6cm)
太さ:4寸5分(約13.6cm)
ふ莖はやわらかであたたかく 男色女色ともに用てきらひなし
現代語訳がわからない部分はそのままの文で書いてるが
他にも自分の解釈が間違ってんじゃないかという箇所が多い
→ご指摘いただいたのですが太さは円周ではないか、とのこと。納得。
原文では「太み」となっているし
実際のとこどうなのかという現実味はさておき (そもそもそれはあんまり重要でない気がする)
こういうのが書かれてたっていう事実がおもしろい
分類とかすんの好きよな
現代語訳は付いていないけれども こちらの本で尻穴重莖記大成のことが書かれています
- 関連記事
- 男色に向いている一物 品定め
- 江戸の男色春画 【舞台子と客】
- 江戸の春画 【師匠と弟子】
- 江戸の春画 【3人取り組み】
- 鈴木春信の男色絵
2015-10-15 :
江戸の少年愛 :