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2011年11月10日 (木)

1位指名に「うれしい」光星学院・川上「母支える」…ヤクルト

 プロ野球の新人選択会議(ドラフト)が27日、都内で行われ、今夏の甲子園大会で3本塁打した光星学院(青森)の川上竜平外野手(3年)はヤクルトから外れ1位で指名を受けた。同球団には、日本製紙石巻の比屋根渉外野手(24)と太田祐哉投手(23)、東北福祉大の中根佑二投手(4年)も指名された。

 母と子の夢がかなった。「竜平~、おめでと~」。電話の向こうの母は泣いていた。指名から1時間以上たち、川上はやっと最愛の母・道子さん(45)の声を聞くことができた。「決まったわ、無事」。川上自身も自然にほおが緩んだ。

 ヤクルトは高校NO1スラッガーの高橋周平を1位で指名したが、抽選で外れ、川上に出番が回ってきた。「まさか、(外れ)1位で来るとは思わなかったので、うれしい気持ちでいっぱいです」。光星学院の野手では巨人・坂本以来2人目。外野手では初の指名となった。

 野球を始めたきっかけは、ソフトボール経験者の道子さんの勧めだった。プロを目指して光星学院に進学するまでの8年間、母子二人三脚で練習してきた。高校通算27本塁打。うち、15本は3年生になってからで、もともと大砲ではなかった。

 中学時代は細身で本塁打どころか、打球が外野手の頭を越えたことがなかった。そんな息子に母は「そんな体じゃ、高校では通用せえへん」と中学3年の10月から半年間、ジムに通わせた。

 光星学院でも朝晩、どんぶり飯3杯食べ体はみるみる成長。質の高い練習の成果もあり、今夏の甲子園大会3本塁打につながった。

 夢の扉が最高の形で開き、「今度は母さんを支えていきたい」と川上。母子の夢は、プロの世界へと続く。

 ◆川上 竜平(かわかみ・りゅうへい)1993年5月8日、大阪・吹田市生まれ。18歳。2歳の時に沖縄に移住し、仲井真小2年の時に仲井真ライオンズで野球を始める。仲井真中ではヤングリーグのSORA沖縄に入り、2年からはポニーリーグの那覇国際ポニーズでプレー。光星学院では2年春から中堅のレギュラー。3年夏の甲子園で準優勝。181センチ、81キロ。右投右打。血液型A。家族は両親と姉。

 ◆ヤクルト5位東北福祉大・中根 由規に追いつけ 中根佑二(東北福祉大)は仙台育英高で同級生だった由規のいるヤクルトからの5位指名に驚きの表情。「プロでは先輩。自分はまだまだなので、しっかり練習をして追いつきたい」と意欲。目標とする選手には日本ハムのダルビッシュの名前を挙げた。宮城県出身の投手で、東北福祉大からプロに進むのは、佐々木主浩さん(元マリナーズ)、米大リーグのブルワーズ・斎藤隆に続き3人目。「少しでも追いつけるように頑張っていきたい」と語った。

(2011年10月28日11時15分  スポーツ報知)

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