文部科学相の諮問機関「中央教育審議会」は15日、教員の養成や研修についての答申素案をまとめた。教員を目指す大学生が定期的に小中高校などに通って授業や部活を補助する「学校インターン」を、教員免許を取るのに必要な単位として認める。検討されていた必修化は見送り、選択科目となる見通しだ。

 学校インターンは、「毎週水曜日に1時間」のように決められた日時に部活動の指導に参加したり学校行事の準備をしたりして教員を手伝うことで単位として認められる。1単位の取得には30時間必要で、週に1時間ずつなら1年程度かかることになる。

 文科省によると、数週間ほど学校に通って授業をする教育実習よりも長期にわたるため、学生が学校現場を深く知ることができるのがメリットだという。独自に単位を認めていた大学もあるが、制度化することで広げたい考えだ。