Ingress運営のNianticが23.7億円の資金調達【ポケモン、Google、任天堂から】

元々はGoogleの社内ベンチャー「Niantic Labs」として発足し、2015年8月13日にGoogleから独立した「Niantic, inc.」。Ingressを開発・運営するこのNiantic, inc.は本日、ポケモングループ、Google、任天堂の3社から2000万ドル（2015/10/15現在 23.7億円）の資金調達をしたことを発表しました。

今回の投資はあくまでも初回投資で、今後は最大で3000万ドルまで投資を予定しているとのこと。以下、メールで配信されたプレスリリース本文です。

プレスリリース本文

2015年10月15日
報道関係者各位
Niantic, Inc.

Niantic, Inc.、ポケモングループ、Google、任天堂から
シリーズAの投資として2000万ドルの資金調達を発表

プラットフォームの拡張、注目される「Pokémon GO」の開発、
人気のリアル・ワールド・ゲーム「Ingress」の成長に投資

リアル・ワールド・ゲームを開発するNiantic, Inc.は、株式会社ポケモンおよびその米国子会社である The Pokémon Company International（ポケモングループ）、Google Inc.、任天堂株式会社より、シリーズAの資金調達をしたことを発表しました。3社はNiantic, Inc.に対して、最大3000万ドルの投資を予定しており、初回投資は2000万ドル、マイルストーン達成後の追加投資は1000万ドルを予定しています。Niantic, Inc.では、今回の投資および戦略的パートナーシップを、Pokémon GOの開発、グローバルで成長するIngressコミュニティへの支援、プラットフォームの拡充、新ゲームの市場投入に活用します。

Niantic, Inc.のCEOであるジョン・ハンケは次のように述べています。「株式会社ポケモン、Google Inc.、そして任天堂株式会社は、Nianticを次のステージに押し上げてくれる素晴らしい投資家であり、戦略的なパートナーです。今回の資金は、Pokémon GOの開発、Ingressとグローバルで成長するそのコミュニティの発展と成長、そしてリアル・ワールド・ゲームプラットフォームの構築に活用する予定です」

Pokémon GOは、9月10日に発表されたNianticが手掛ける最新プロジェクトであり、株式会社ポケモンと任天堂株式会社と一緒に開発しています。新しい作品は、ポケモンを発見するために、現実世界を広範囲にわたってファンの移動を促す画期的なモバイルゲームです。Pokémon GOは2016年にApp StoreおよびGoogle Play上で提供開始を予定しています。

株式会社ポケモン 代表取締役社長の石原恒和氏は次のように述べています。「ポケモン社のNianticへの戦略的投資により、世界が今までに見たことのないソーシャル・モバイル・エクスペリエンスを提供できるようになります。株式会社ポケモンは、コミュニティやイノベーションに対して同じスピリットを共有するNianticのような会社とのパートナーシップを強力に進めてまいります」

Google コーポレートデベロップメント担当副社長 ドン・ハリソン氏は次のように述べています。「Nianticは、位置情報技術、ダイナミックなストーリー展開、そして革新的なゲームデザインを組み合わせることで、大きな可能性を示しました。当社では、引き続きNianticを支援できることを嬉しく思います」

Google Earthの共同創設者であるジョン・ハンケが、Googleの社内スタートアップとして立ち上げたNianticは、Ingressを制作したことで知られています。Ingressは、位置情報技術の活用によって、SFの物語を全世界を巻き込む、拡張現実を活用したモバイルゲームです。Ingressは世界で1300万ダウンロードを記録しています。
当サイトへ届いたプレスリリースメールより

株式会社ポケモンからのプレスリリース

株式会社ポケモンからも出ていました。

「Niantic, Inc.」への出資について

株式会社ポケモンは、先日発表されたポケモンの新プロジェクト『Pokémon GO』を共同で手掛ける「Niantic, Inc.」に対し出資を行うことになりました。

この出資により、「Niantic, Inc.」との連携をさらに強化し、ポケモンのスマートフォン向けプロジェクトの新たな可能性を創造していきたいと考えています。

株式会社ポケモン　代表取締役社長　石原恒和
プレスリリース

（´-`）.。oO(独立時には「1200万回」だったDL数は今回「1300万回」になっています。引き続き世界中でダウンロードされているようです)