生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは。
10時5分です。
「くらしきらり解説」きょうの担当は島田敏男解説委員です。
きょうのテーマは、こちらです。
激しい議論が続く中で先月安全保障関連法が成立しました。
そして先週には内閣改造もありました。
この1か月の政治の動きを国民がどう見ているかというところですね。
島田⇒きのうまとまりましたNHKの世論調査は安全保障関連法が成立してから最初の調査。
そして自民党総裁選挙で安倍さんが無投票で再選を果たして第3次安倍改造内閣を発足させてから最初の調査でした。
安倍内閣が改めてスタートを切ったタイミングで国民のまなざしを探ってみようと思います。
まずは安倍内閣の支持率ですが変化はあったんでしょうか。
答えはノーです。
変化はありませんでした。
安倍内閣を支持すると答えた人は先月と同じ43%。
支持しないと答えた人は1ポイント上がって40%という結果でした。
数字の上では支持するが支持しないを3ポイント上回っていますけれどもこれは統計上の誤差の範囲内ですので先月と同様、支持と不支持は横並びの関係です。
さまざまな政治の動きがありましたけれども先月から横ばいどう考えたらいいんでしょうか。
さまざまな動きの中の内閣支持率を上げる要素と下げる要素が相殺し合って変化が表に出なかったと考えられると思います。
安倍内閣の支持率を上げる方向に働いているのは、やはり経済への期待感ですか。
8月、9月、10月と安倍内閣の経済政策を評価すると答えた人が3か月連続で50%ちょうど。
下がることなく、横ばいを維持しているんです。
金融緩和などを柱とするアベノミクスを打ち出した直後かつては60%台が続いていたのと比べますと、低い水準にはなっていますが内閣支持率を下支えしています。
通常国会の最後に安全保障関連法が成立しました。
先月の世論調査は参議院での採決の直前だったわけですが今回は可決、成立したあと。
どうだったんでしょうか。
安全保障関連法の成立を評価しますか、しませんかという質問に対して評価するが39%評価しないが54%評価しないのほうが半数を超えているんですね。
詳しく見ますと、野党支持者と無党派層では7割から8割の人が評価しないと答えています。
これに対して与党の支持者を見ますと、ほぼ7割が評価すると答えています。
法案の審議中には与党支持者の中にも迷いが見られたんですけれども成立後は結果を追認する方向に傾いたという印象です。
しかし国民全体が納得しているかというとそうではなさそうですね。
政府は安全保障関連法の成立で抑止力が高まって日本が攻撃を受けるリスクが下がるんだと説明してきているんですけれどもそれに納得できますかできませんかと先月に続いて聞きました。
数字の上では納得できるが3ポイント増え納得できないが3ポイント減っているんですけれどもこれも先ほどと同様統計上の誤差の範囲内の変化なんです。
与党支持者では9月よりも納得できるが若干増える傾向があるんですが国民全体がほぼ60%の人が、法律の成立に納得していないというのは政府にとって軽く見てはいけない現実だと思います。
一方で先日の内閣改造に対する国民の受け止めはどうだったんでしょうか。
これはひと言で言うとあまり評判がよろしくなかったですね。
内閣改造とそれに先立つ自民党役員人事、これについてどう評価しますかと聞きました。
全体として評価するが36%評価しないが53%でした。
詳しく見ますと野党支持者と無党派層では7割から8割が評価しないと答えています。
与党支持者で評価するが6割強というのはどうなんでしょうか。
これも決して高い数字ではないですね。
安倍内閣を支持している人たちにとっても、どうもわくわくする感じがなかったということの表れだと思います。
内閣改造は、ほぼ1年ぶりになりますよね。
こちら去年の9月の第2次安倍改造内閣のときの数字と今回の数字を比べたものがあります。
去年9月の第2次安倍改造内閣のときは一度に5人の女性閣僚を起用して女性の活躍を力強く応援するというメッセージがありました。
もっとも、しばらくして2人の女性閣僚が政治資金の問題などで辞めましたけれどもね。
そのときと比べると今回の改造に対する評価はちょっと厳しいですね。
評価するが11ポイント低くなっています。
そして評価しないのほうは8ポイントも高くなっています。
主要閣僚の多くが今回は続投でそして9人の新人の起用にも明確なメッセージが表れていなかった。
そのために長期政権を展望して、守りの人事になったというふうに受け止められてしまった結果が内閣支持率の押し上げにつながらなかったという面があります。
さらにこの内閣改造の直前ですかTPP・環太平洋パートナーシップ協定の大筋合意がありました。
これに対する国民の受け止めはどうだったんでしょうか。
TPPに関してはTPPによって国民の生活が豊かになると思いますかと尋ねました。
答えは豊かになると思うが14%豊かにはならないと思うが17%。
どちらともいえないが61%という結果でした。
どちらともいえないがずいぶん多いんですね。
話し合いをまとめるために交渉の内容が詳しく公表されなかったことも影響して具体的な姿が見えないので判断できないという人が少なくなさそうです。
またこの中には貿易の自由化が進んでも人口減少の日本で簡単に豊かになるとは限らないじゃないかという厳しい見方もここに含まれているようです。
政府は豊かな暮らしのためにTPPは必要なんですと言って交渉を進めてきたわけですから国会での質疑などもきちんと行ってそこで豊かさを得るための道筋というのを国民にしっかり示す責任があると思います。
そして政党支持率も気になるところですが前の国会の終盤には安保関連法に反対する野党を応援する大規模なデモがありました。
政党支持率に変化は出たんでしょうか。
自民一強でほかは弱いという構図に変化はありませんでした。
変わっていないですね。
今月の各党の支持率は自民党が35.6%で民主党以下が続いています。
こういう現状ですけれども野党の連携の話し合いが続いていますよね。
来年夏の参議院選挙に向けて安保関連法の廃止や見直しを求める野党の間での選挙協力の話し合い、つまり候補者調整をして、共倒れを避けることを軸にした協議ということですね。
それが続いています。
世論調査で見ますと野党の選挙協力を模索する動きに期待するが32%で期待しないがその2倍近くに上っています。
肝心要の野党支持者の中が割れているんですね。
野党支持者の中に、連携よりも自分が支持する政党の独自性にこだわる人が少なくないんです。
でも独自性を大事にするだけでは今の自民一強の状況を覆すことはできません。
ここは民主党の岡田代表を先頭に野党のリーダーが支持者を説得できるかどうか大事な局面です。
その結果によっては今は冷ややかな無党派層この無党派層の人たちが動く可能性が出てくるかもしれません。
さらに来年の参議院選挙から18歳以上の若者も選挙権を持ちますね。
政治参加の幅が広がる大きな節目の選挙となります。
そこに向けて与党も野党も国民に届く政治のことばを発信する力をもっともっと磨いてほしいですね。
そう願わずにはいられないきょうこのごろです。
島田敏男解説委員でした。
次回のテーマは、こちらです。
担当は石川一洋解説委員です。
ぜひ、ご覧ください。
真剣な目つきの小林さん。
2015/10/14(水) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「安倍内閣の継続と国民の視線」[字]
NHK解説委員…島田敏男,【司会】岩渕梢
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出演者
【出演】NHK解説委員…島田敏男,【司会】岩渕梢
ジャンル :
ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
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