京都地検の女9 2015.10.14


(鶴丸あや)わあっ!
(成増清剛)ビックリしたもう…。
突然現れないでくれよおばさん!俺にもね心の準備ってもんが必要なの。
どうなの?え?洛南町の窃盗犯供述取れた?何?何?何?何?いきなり。
あのおじさんがどうかしたの?だからシロなの?クロなの?どっち!?窃盗の常習犯。
もう大胆にね昼間は民家に忍び込んでせっせと小銭稼いでるらしいよ。
ああ…そうか〜。
(ため息)どうしたの?ねえ…。
あっ鶴丸検事のお知り合い?ああ…もう。
覚えてない?今年の初め通り魔逮捕して表彰された…。
ああああ!ああああ!あの府警から表彰状出したあのお手柄おやじか!どっかで見たような顔だと思ったんだけどな。
あ〜もう…。
表彰状もらった人が一転して犯罪者か…。
まったくどうなってるんだろうな日本って国は…。
ちょっと俺うさ晴らしになんか酒でも飲まなきゃ…。
困っちゃったなもうな。
え?あと…あとよろしく。
え?な?な?ちょっと待ちなさいよ成増さん。
なんで私がここを任されなきゃならないの!?現場の刑事にとってはね気分転換が一番大事なんですよ。
お偉い検事さんにはおわかりにはならないでしょうがね。
ちょっと…。
最近じゃ上の顔色ばーっかり見る「宮仕えの成増」って有名よ。
はいはい。
なんとでもおっしゃってくださいね。
宮仕えでも現場でもお酒は必要なんです。
もう何よ!コロコロコロコロ都合よく立場変えちゃって!お酒飲みたいだけでしょうが!こっちだってね検察の現場で毎日シコシコ頑張ってるのよ。
何が気分転換よ!現場をなめるんじゃない!あっ今夜よろしくね。
え?あっ…。
あっ…ちょっと嫌だ…。
何が目当てよ。
金出せや!金!早う出せや!殺されたいんか?早う出せや!早う出さんかい。
ううっ!なんやお前!
(成増清剛)なんだ?こりゃ。
お前ら。
うわーっ!貴様ら!なんてザマだ!
(鶴丸あや)その人たち警官だったの?ああ。
もうまったく情けなくて涙が出るよ。
もう…。
いくら非番だからってさ無抵抗はねえだろうがよ。
だってしょうがないわよ。
相手は刃物持ってたんだし…。
その人たち丸腰だったんでしょ?俺は1人で…一網打尽だ。
はいはい。
成増ちゃん偉い偉い。
ちょっとなんだよ?それ。
なんか適当にあしらって追い返そうとしてるんだろう。
私ってほら正直だから。
ウフフ…。
あのね…章ちゃんが月末に京都に来るのよ!だからそれまでにどうしてもねこの浴衣間に合わせないと〜!ハア…これ着せてさ2人で鴨川べり歩くの。
ウフ〜ッ!もう絶対似合うわよこれ!痛い!ちょっと…。
ハア…。
友ちゃんだったらね帰ってこないわよ。
六甲のお友達の別荘に泊まり込んで司法試験のお勉強。
なんでそれを早く言わないんだよ。
あら。
やっぱり友ちゃん目当てだったの?父親が娘の心配するのは当たり前でしょ!ああそうですか。
(携帯電話)友子かな?そんなわけないでしょ。
なんだよ…。
はい成増。
うん…。
え?ああわかった。
事件?金券ショップに強盗が押し入り店員が大怪我したらしいんだよ。
しかし強盗の方はお陀仏。
店員が刺しちゃったらしいんだよ。
(店長)今日の売り上げを金庫に移して8時半に店を出ました。
(池内弘二)そのあとは店員の今村祐次君1人だったんですね?はい。
強盗を刺しちまったって本当なの?
(今村祐次)金庫の…金を…取られないようにと思って…。
で非常ボタン押して…。
そしたら…刺されて…。
京都中央総合病院が受け入れオーケーだそうです。
あとは病院で。
刑事さん!ん?僕…どうなっちゃうんですか?正当防衛だとはっきりすれば罪にならない。
まあとにかく調べてみるよ。

(佐々部健太)現着した時点でこれを被ったまますでに心肺停止の状態でした。
携帯を所持しており今身元を確認中です。
(池内)このナイフで心臓をひと突きです。
ほぼ即死だったようです。
即死状態で店員は刺せねえよな…。
つまりこいつが先に今村祐次を刺したって事か?で金庫の場所は?奥です。
中で防犯カメラの映像も見られます。
(池内)男は閉店と同時に店に押し入りすぐに金庫のあるバックヤードに行けと指示してます。
って事はここに金庫があるって事を知ってたって事だよな?おそらく。
(池内)ところが店員は勇敢にも非常ボタンを押した。
ここが問題の箇所です。
この間に店員は強盗に腹を刺され夢中になって刺し返してるようなんですが…。
肝心なところがカウンターの影になっちまってるな。
(池内)この映像で正当防衛を判断するのは難しいですね。
(佐々部)男の身元が割れました。
出月昌也30歳。
詐欺罪で大阪東刑務所に2年間服役し半年前に出所。
逮捕前は大阪の金券ショップで働いていたそうです。
出月昌也の単独犯に間違いなさそうだな…。
(リポーター)「金券ショップ強盗致傷事件から1週間」「出月容疑者については被疑者死亡のまま書類送検となりました」「気になるのは強盗を刺し死亡させてしまった店員が罪に問われるかという事です」「正当防衛かあるいは過剰防衛での殺人罪か…」
(ため息)
(井森幸三郎)検事。
何回ご覧になったら気がすむんですか?いい加減に決裁の準備にかかってください。
いい加減なのはこの書類!映像にも肝心なところが全然映ってない!これじゃあ出月昌也がどうやって店員に刺されたのか全くわからない!それについては三条署が捜査中であり現段階で検事が関わる問題ではありません。
検事が今すべき事は出月昌也が強盗に押し入り店員に重傷を負わせたという事実を検証する事であってその点に関しては疑う余地は全くありません!余地はあります!店員と強盗が刺し合った肝心の部分がカメラの死角になってるじゃないの!
(井森)それはたまたま…。
「たまたま」なんて簡単に片付けないで!いい?死んだ人間はもう何も説明する事が出来ないの。
被疑者死亡の事件だからこそどんな小さな疑問もおざなりにはしない。
これが検事としての私の信念です。
検事!一体どこへ?決まってるでしょ。
出月を刺した店員に会って話を聞いてくる。
断固阻止します!ちょっと井森さん…。
ウフフフフ…。
川喜多が出張中なのよ?1人で私を…ブロック出来るの!?私も男!いざとなれば…。
井森さん。
なんですか?目赤いけど…寝不足?実は昨夜ゴキブリが出まして。
あっゴキブリ!あーっ!!検事…ゴキブリより速い。
(足音)お待ち!そこのうつけ者!いくら被疑者死亡の事件だからって店員の調書も取らずに送検してくるなんて手抜きもいいところじゃないの!ですから今村祐次はですね…。
ずっと面会謝絶で聴取は無理だったんだよ。
だったら強盗致傷事件の送検も待つべきよ!
(三津屋清美)今村祐次への面会なら私が先です。
10時に医師の許可取り付けてあるの。
ちょうど10時。
(ノック)今の誰?ひまわり…。
胸にひまわりの弁護士バッジが光ってた。
弁護士さん?外に刑事が来てるわ。
あなたを事情聴取するために。
はあ…。
別に構いませんが。
あなたは勇敢に強盗に立ち向かった。
確かにあなたのした事は正当防衛よ。
でもね警察を信用しちゃダメ。
答え方次第では過剰防衛であなたを逮捕しかねない。
あの…過剰防衛っていうのは…。
とにかく私に任せておけばいいの。
お金の心配もいらないわ。
私の言うとおりにすればいい。
いいわね?はあ…。
どうぞ。
(清美)まず警察手帳を見せてください。
成増刑事と…池内刑事。
よーく覚えておきます。
ひょっとして鶴丸検事?ええ。
よくおわかりですね。
事情聴取の段階でノコノコやって来る検事なんてあなたぐらいのもんだわ。
ねえ?オホホホ…。
ウフフ…。
お褒めに預かって光栄です。
あなたのお名前も聞かせて頂けます?弁護士の三津屋です。
たった今今村祐次君から弁護を依頼されました。
随分手回しがいいんですね。
私の方から申し出たんです。
逮捕とでもいう事になれば後の祭り。
取り調べに弁護士が立ち会えないのをいい事に警察は好き勝手に罪をでっち上げますからね。
ハハハ…。
それってケンカ売ってらっしゃいますか?取り調べの密室性が問題になってるのは事実でしょ。
あなたね…。
確かにそれは認めます。
でも全ての取り調べに問題があるような言い方はちょっと…。
あなたと議論するつもりはありません。
事情聴取にいらしたんでしょ?さっさと始めてください。
ただし時間は10分以内。
私も立ち会います。
大事なのはここからだ。
もみ合ったあとの事を出来るだけ詳しく話してください。
カウンターの後ろに倒れたんです。
そしたらこう…腹がカッと熱くなって。
このまんまじゃ殺されるってそう思って…。
そう思ってどうしたんだ?あなたなんにも悪い事してないわ。
はっきり答えればいいの。
(今村)はい…。
無我夢中で…ナイフをもぎ取って…。
相手の胸に突き刺しました。
今の供述はナイフに付着した血痕と指紋それから解剖所見と一致してます。
これではっきりしたわねえ。
やらなければ今村祐次君は確実に殺されていた。
明らかに正当防衛だわ。
怖くなかった?刃物を突き付けられながら非常ボタンを押すのは。
非常ボタンを押したのは金庫のお金を取られまいとした彼の正義です。
今はあなたにではなく彼に質問しています。
それに正義はとても曖昧です。
立場が違えば正義は逆転する。
じゃああなた強盗の言いなりになって金庫のお金が取られればよかったとでもおっしゃりたいの!?そんな事は言ってません。
私はただ真実が知りたいだけです。
気分が悪いわ…。
次の質問に移ってください。
じゃあ時間がないんで1つだけ。
この男が強盗に入った出月昌也です。
知り合いじゃないよね?はい?ちょっと…どういう事ですか?やっぱりそういう事だったのね…。
この人たちあなたを疑ってるのよ。
強盗を手引きしたんじゃないのかって。
そうじゃなくて一応これは決まりなんだよ。
こんな男ね…!知りませんよ!そんな疑うんだったら僕の携帯電話調べてくださいよ。
ね?これだよね?強盗に立ち向かった彼にこんな真似恥ずかしくないの!?強盗とはいえ人一人が命を落としてるんです。
やっぱり噂どおり。
主婦の勘とやらで突っ走る強引な女検事。
あなたの方こそ…。
ヒステリックに正義を振りかざす女弁護士。
まあまあまあ!そういう言い合いはあとで。
時間よ。
出てってちょうだい。
(池内)ああはい。
「はい」ってあんた…!しかし凄まじい弁護士でしたね向こうも。
鶴丸あやといいバトルしてたなあおばちゃん同士で。
ん!?だけど彼女はさ尋常じゃなかったわよ。
正義の青年を守りたくて必死なんですよ。
まあ少なくとも金目当ての悪徳弁護士じゃなさそうだな。
よし!この足で金券ショップ行きましょう。
けどあの…携帯の履歴調べないとさ…。
あっ池内。
お前行けよ。
いやいや成増さん差し置いて…。
差し置いてよどんどん。
いやいや縦社会ですから…。
成増!遅い!どうぞどうぞどうぞどうぞ。
どうぞ行ってください。
結局俺かよ…。
どうぞ。
う〜危なかった…。
あ…これが金庫ね。
暗証番号式。
ねえ今村祐次暗証番号知ってた?いや店長以外は知らないと思うよ。
だったら…今村祐次の行動はおかしいわ。
どこが?どいて!ちょっとちょっと…!出たよ主婦の勘が。
(清美)「今村祐次さんあなたは正義のヒーローです」ハハハ!イテテテッ!「頑張ってください」
(今村)新聞もテレビもみんな僕の味方です。
三津屋さんもいてくださるしなんか…ホッとしました。
油断しちゃダメよ。
特にあの鶴丸検事にはね。
注意して。
なんでこんな親身になってくれるんですか?僕なんかのために…。
あなたは私の希望なの。
勇気を持って正義を貫いた。
1つだけ聞いていい?はい。
あなた金庫の開け方知ってたの?いいえ。
(今村)あの…それが何か?
(ノック)地検の鶴丸です。
もう一度今村祐次さんと話しをさせてください。
私たちの敵が来たようね。
彼に何を聞きたいの?今村祐次さんは店のお金を守るために非常ボタンを押したと供述しています。
でも金庫の暗証番号を知っていたのは店長だけ。
彼は知らなかった。
つまり出月はどうやっても金庫のお金を奪う事は出来なかった。
なのに今村さんは命の危険を冒してまで非常ボタンを押した。
私にはそれがどうしてもわからないんです。
それは私も疑問を持ち彼に聞いたわ。
今村さんは?なんて?彼は金庫が開けられない事を強盗に何度も言ったそうよ。
でも強盗は聞く耳を持たなかった。
このままバックヤードに行けば強盗は逆上して何をされるかわからない。
それで切羽詰まって…。
非常ボタンを押した。
本当に彼はそう言ったんですね?ええ。
それはあり得ないんです。
防犯カメラの映像を何度も見ました。
強盗が押し入ってから今村さんの口は全く動いていない。
つまり彼は強盗に何も言ってはいないんです。
今のは私がとっさについた嘘。
あなたを追い返したくて。
でもあなたにお礼言わなきゃね。
え?今村祐次には金庫は開けられない。
そんな彼が出月を手引きするはずがない。
彼の無実をあなたが今証明してくれたの。
まだ質問に答えてもらってないわ。
彼が非常ボタンを押したのは金庫のお金を守るためじゃなかった。
じゃあ一体なんのために?明日までに彼に確認しておきます。
いいえ!私が直接今村さんに聞きます。
それはダメ。
なぜ?どうせ無理やり誘導尋問して罪作り上げて犯罪者に仕立て上げるんでしょ!なんて事言うの!?なんでそこまで彼に肩入れするの?頼まれてもいないのに。
放っといてよ。
お節介検事!お節介はそっちでしょ。
押しかけ弁護士!この話はこれでおしまい。
今後一切事情聴取は拒否します!もう!
(今村)あの検事何言ってきたんですか?あなたどうして非常ボタンを押したの?
(今村)え?あなた金庫の開け方知らなかった。
だから強盗にお金を取られる心配はない。
なのになぜ非常ボタンを押したの?強盗が信じてくれなかったんですよ。
何度暗証番号は知らないって言っても金を出せってわめいて…。
お昼はおそばに限るなあ。
まったくどこをほっつき歩いているの…。
おかえりなさい。
食事はまだでしょうがすぐに執務にかかってください。
自業自得という事で。
信昇庵ね。
いいえ安寿庵です。
(ため息)検事。
今すべき事はですね…。
ねえこれ見て!ほら今村祐次が非常ボタンを押したのに出月はなぜすぐ止めようとしないの?
(井森)確かに。
2秒間棒立ちですね。
おかしいと思わない?2秒間の棒立ちがどうしてもわからないわ…。
(柿野たまこ)あやさーん!ああ!
(たまこ)今日はビタミンC最強ジュース。
(吉川香織)美肌美肌!今ねみんなで祐次様について語ってたんですよ。
祐次様?
(香織)ほら〜。
強盗に立ち向かっていった勇気あるお兄ちゃんや〜ん!
(漆原さやか)そりゃあ強盗刺したんは悪いよ。
けど正義のためやもん!
(桜井麗子)あやさんも正当防衛だって思うでしょ?そんなのここでチャラチャラする話じゃない!あっ…。
あっごめん!ごめん。
なんかちょっと私ムキになっちゃって…。
あっ!そうそう!そんな事より…誕生日おめでとう!はい!京都朱雀ホテルのケーキ食べ放題チケット〜!どうぞ〜!え?あっ…。
ごめんダイエット中だった?そんなわけないない!思ってもいなかったから。
だけどまさかあやさんがね〜。
何よ。
仕事でそれどころじゃないって思ってたから。
私たちだって忘れてたくらいなんだからねえ。
せやけど人間ってほんまにビックリしたらこんな顔になんねんな!そうか…そういう事か!もらってく!
(一同)どういう事?ほら見て。
ねっ?今村祐次が非常ボタンに近寄った時の出月の反応。
2秒間棒立ちよ。
2秒間?これはね予期せぬ事態が起こった時の反応。
強盗に入る人間は普通店員がいつ非常ボタンを押すか常に警戒してるはずでしょ。
すぐに反応出来なかったのは今村祐次が打ち合わせとは違う行動をしたから。
つまり2人は共犯だった。
これ主婦の勘!また出たよ…。
でも2秒間だけじゃなぁ…。
ねえ携帯の履歴は?調べましたが全て出月以外の人間でした。
でも絶対どこかで繋がってるはずよ。
こうなったら今村祐次に話を聞くしかないわ。
オッケー…。
はい成増さん病院行ってきて。
いやそれがさ…。
は?携帯返しに行ったら面会謝絶になってたんですよ。
それで携帯も受付に置いてきました。
あの弁護士の差し金だとしてもまだ参考人の段階だから無理強いは出来ねえんだよ。
でもなんとかしないと…!手はありますよ。
えっ?今村祐次が同僚の女の子にしつこくつきまとってたっていう噂があるんです。
(今村)ひとみちゃんお疲れさま。
(渡辺ひとみ)また連絡します。
ちょっと…。
おい!なんで?いつだったら大丈夫なの?離してください!
(今村)イテッ!なんでこういう事するんだよ?てめえ…!それって暴行じゃない。
それが本当ならな。
でも事実なら彼女がそれで被害届出してくれたら…。
逮捕状請求出来ますね。
それって別件だろうが。
(池内)成増さんもしょっちゅうやってるじゃないですか。
彼女の妄想だったらどうするんだよ?それが事実だったらどうなの?今村祐次に別の顔があるとしたら…。
彼女の名前はなんていうの?渡辺ひとみ。
今は金券ショップ辞めて漫画喫茶で働いてます。
成増さん彼女に会って話を聞いてきて。
また俺かよ…。
やだよ。
なんで来ちゃったんだろうな俺…。
なんか気持ち悪いんです。
自分の事ブレイブ祐次って呼んでとか。
そっか…。
あっ頭の傷見せてくれる?ああひでえな…。
すぐに診断書とった方がいいね。
(清美)渡辺ひとみさん?
(看護師)熱はないようですね。
まだ気分が悪いようなのでもう少し面会謝絶に。
わかりました。
そう先生にお伝えします。
失礼します。
なんか僕の事怒ってますね?渡辺ひとみさんに会ってきたわ。
彼女あなたにされた事全て刑事に話したそうよ。
もう僕を見捨てるって事ですか?それはあなた次第。
約束してほしいの。
あなたこれからもずっと正義のヒーローを演じ続けるの。
いいわね?
(ノック)失礼します。
(高原純之介)どうぞ。
どうしてあなたがここに?
(高原)渡辺ひとみさんの代理人で来たんだ。
彼女はあなたと成増刑事を強要罪で告訴すると言ってます。
強要罪!?君は成増君に命じて渡辺ひとみさんに今村祐次への被害届を出すように強要したそうじゃないか。
そんな事してません!それは今村祐次が渡辺ひとみさんを暴行したという事実があったからで…。
彼女はそんな事実はないと言ってます。
俺に言った事は全部嘘だったそうだ。
えっ!?つきまとっていたのは彼女の方で今村祐次に相手にされない腹いせであんな事言ったらしい。
彼女は自分のついた嘘にいたたまれなくなって金券ショップを辞めたんです。
それなのにこの成増刑事が新しい勤め先までやって来て執拗に被害届を出せと迫った。
俺は別に…。
それは全て鶴丸検事あなたの差し金ですよね?確かに私が成増刑事に話を聞くよう依頼しました。
成増さんの話では渡辺ひとみの頭皮には傷痕があり被害届を出す事に同意したと。
冗談じゃないわ!彼女断ったのよ。
それなのにこの成増刑事が被害届を出すまでは毎日でも来ると彼女を脅したんです!そんなわけねえだろ。
私がこの目で見たんです。
今村祐次の正当防衛を立証するためには彼の全てを知らなければ…。
そう思って金券ショップの店長に会いに行ったんです。
で店長から渡辺ひとみさんの話を聞いて彼女に会いに行ったらそしたらこの成増刑事が彼女を脅して…。
してねえよ。
私彼女から事情を聞いて怒りで震えたわ。
まさかあなたがここまで汚い真似をするなんて。
その言葉そっくりそのままお返しするわ。
あなたの方こそ渡辺ひとみさんに言い含めて私を告訴するように強要したんじゃないんですか?あなた一体何言ってるの?鶴丸検事。
渡辺ひとみさんに会わせてください。
そうすれば全てはっきりするはずです。
彼女は会わないわ。
あなた自分のしてる事がわかってるの?こんな事をしてまで今村祐次を守ろうとするのは一体なぜ?もう弁護士ののりを超えてる。
今村祐次に特別な思い入れでもあるの?今の発言は私に対する侮辱だわ。
どこが侮辱よ!私の言った事が図星だったのね?もういい!そこまでだ。
部長!とにかく君と成増刑事は今村祐次の件から手を引け。
当分の間外出も禁止だ。
(ため息)
(鈴)俺がいない時もし強盗が押し入ってきたら親父どうする?木刀持って立ち向かうか?
(成増清一)その辺の仏さんを渡して帰ってもらうよ。
仏さんって…仮にも坊主だぞ。
ハハッ…坊主だって命は惜しい。
仏様だって勘弁してくださるさ。
(ため息)要するに無抵抗ってわけだ。
(清一)まあこっそりと110番ぐらいはするかな。
こっそり?お前は強盗が見ている前で通報など出来るか?そんなバカな…。
(成増の声)非常ボタンも普通はこっそり押すもんだよな?坊主の勘もたまには役に立つじゃない。
確かに警備員が駆けつけるまで少なくとも数分はかかるわ。
こっそり押さなきゃ意味がない。
でも今村祐次は強盗の見てる前で押した。
わざと相手を刺激するようにな。
今村祐次の目的は出月を殺す事だったのね。
それも正当防衛に見せかけて。
やっぱり今村と出月は知り合いだったわけだ。
けどどう調べてもそんな痕跡はねえんだよ。
ネットかもしれない。
池内さんに調べてもらうわ。
ああ。
俺はなんとしても渡辺ひとみに会う。
うん。
(ため息)被疑者死亡のその事件やっと真実が見えてきたようですね。
検事の粘り勝ちです。
でもまだ…まだ見えてない事がある。
何かあるはずよ…。
(チャイム)
(チャイム)いないか…。
かい〜。

(ヒグラシの鳴き声)「UG」…。
「アウトムーン」…。
あった。
(今村)はあ〜。
この日を待ってたよ。
ブレイブUG。
お前に逮捕状が出た。
どうして!?こいつはネットで強盗計画を持ちかけたんだ。
ブレイブUGっていうふざけたハンドルネームを使ってね。
そのエサに食いついてきたのがアウトムーン。
つまり出月昌也。
おかげでめでたい退院の日にご対面出来たってわけだ。
(池内)行こうか。
嫌だ!おい!待て!怪我人にそういう事していいんですか?ほら!
(今村)あっちょっと…!せっかく退院出来たのにお前傷口開くぞほら!
(池内)来い!
(今村)痛い痛い痛い…!あんた渡辺ひとみに言ったんだってな。
(清美)被害届なんか出したら今村祐次は一層あなたにつきまとうわ。
それどころかあなたに何をするかわからない。
私ならあなた守ってあげられる。
彼はね私の言う事には逆らえないの。
渡辺ひとみが全部話してくれたよ。
(今村)暴力でしょこれ!
(池内)暴力じゃないよ。
(今村)ちょっとあんた!ねえ!俺を守ってくれるんじゃなかったの?アイテテ…!ほら…ほら暴力これ!
(今村)イテテテ…!私が守りたかったのはあんたなんかじゃないわよ!あんたなんかじゃない!!出月昌也はあなたの計画に乗り8月1日夜8時58分用意したフルフェースのヘルメットを被りあなたの仕事先である金券ショップに押し入った。
(出月昌也)金庫の番号ちゃんと調べてあるんだろうな?あなたはわざと出月を刺激するため非常ボタンを押した。
あなたの思わぬ行動に出月は一瞬わけがわからず…。
(出月)話が違うじゃないか!レジの後ろに倒れ込んだのはそこが防犯カメラの死角だという事があなたにはわかっていたから。
出月が戸惑う間もなくあなたは…。
うっ!
(出月)おい何やってんだよ!?
(刺す音)
(出月)ああっ…!な…なんで…?以上で間違いありませんね?そうですけど。
こんな事をした目的はなんですか?えっと…。
正義のヒーローになれば彼女も少しは僕の価値に気づいてくれるかなと思って。
そんな事のために1人の人間を殺害したっていうんですか?どうせクズでしょあんな男。
他に何か言いたい事は?はい…。
僕はあの弁護士に騙されたんですよ。
だから悪いのは全部あの女なんだよ。
ね?だって僕に正義のヒーローを演じろって言ったんですよ。
演じろって。
処分を言い渡します。
今村祐次あなたを強盗と殺人の罪で起訴します。
はあ!?あのさちょっと…。
係官退室させてください。
(係官)はい。
(今村)いやいやいや今僕の話を聞いてました?ねえ。
それだって報告じゃないですか。
僕の話…。
(井森)落ち着いて。
(今村)いや…。
触んなオラッ!!あんた話聞いてんのかよ?ババアおい!おい!!あなたがなぜあそこまでして今村祐次をかばったのかその理由がわかりました。
真相が知れてしまえば結局正義なんてない…。
そう世の中の人に思われてしまうから。
あなたにとっては真実をねじ曲げ殺人犯を野放しにするより人々が正義を守るために勇気を持たなくなる事が怖かった。
許されない事だってわかってた…。
でも私…。
三津屋さん…。
それはあなたが守ろうとした正義じゃないはずよ。
もちろんお嬢さんもそんな事望んでない。
お嬢さんの夢お母さんと同じ弁護士になる事だったそうね。
それだけであなたがどんなに愛され尊敬されてたかわかる。
10年前の夏…。
まだ高校生だった娘が…。
(清美)突然通り魔に…。
(男)わあー!
(男)うう…わあー!
(清美)周りにいた人はただ見てるだけで誰一人助けようとはしなかった。
娘一人で死んでったのよ!うわー!うわー!
(刺す音)
(三津屋理恵)お母さん…。
どんなに怖かったか…。
誰一人…誰一人として娘を…。
事件の事を詳しく報じたサイトにこんな書き込みがありました。
(清美)「あれからもう10年の月日が流れました」「でも私にとっては決して忘れる事の出来ない事件です」「なぜなら私はその場に居合わせた人間だからです」
(清美)「逃げ惑う少女を前に…」
(男性の声)「恐怖で私はどうすることもできなかった」「10年経った今も私は自分を責め続けています」「そしてこれからも私はあの時の少女とその母親に謝り続けます」「悔やみ謝り続ける事が自分に科した罰なのです」人はそんなに強くないわ。
10年前たまたまあの事件に遭遇して何も出来なかった自分を責めて10年間苦しみ続けた人もいる。
その人は10年かかって育てた勇気を振り絞ってこの書き込みを書いたんだと思う。
お嬢さんはその人の心に勇気の種をまいた。
目撃者の有志がお嬢さんをしのんであの公園に花壇を作ったそうよ。
その勇気の花見てみる?お母さん弁護士バッジのひまわりって自由と正義の象徴なんだって。
ああアホじゃお前ら!アホアホ!
(中山)繁華街で刃物を振り回しており現行犯逮捕しました。
アホ!うるせえんだよオラッ!あれ?お前らこの前チンピラにカツアゲされてた…。
(川田)今度は気合入れ直しました!アホめ!アホアホアホ!うちの警官も頑張っててさもう嬉しくて涙が出てきたよ。
今度は嬉し泣き?忙しいわね成増さん。
で間に合ったの?あの浴衣。
月末愛しの章ちゃん来るんだろ?ん?お義母さんがぎっくり腰になってね章ちゃんはその看病とおさんどんで来れなくなっちゃったの。
はは〜んそれは仮病だな仮病。
はあ!?息子をさ…ね?憎たらしい嫁のとこ行かせたくなくてさ。
間違いないって。
これ坊主の勘!あり得るわ…。
う〜んもうあの鬼ババア!
おしゃべりあるき目です
今日はまたまた板尾さんにも来て頂き2015/10/14(水) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
京都地検の女9[再][字]

事件解決のカギは、“主婦の勘”!!
強盗に立ち向かい、刺殺してしまった店員は、正義のヒーローなのか…!?
事件の奥に潜む“真実”を解き明かすミステリー!

詳細情報
◇番組内容
強盗に立ち向かい、刺殺してしまった金券ショップ店員は、正義のヒーローなのか…!?
事件に疑問を抱き、捜査を始めたあやの前に、正当防衛を主張する女性弁護士が立ちはだかる!
◇出演者
名取裕子、寺島進、益岡徹、大杉漣、蟹江敬三

【ゲスト】
かとうかず子、内田朝陽、永田沙紀

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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