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 11月の大阪府知事選で、自民党は擁立候補予定者の栗原貴子府議(53)について、告示日(11月5日)まで議員を続けさせ、自動失職とする方針を固めた。府議補選を回避するためだ。府議会(定数88)は大阪維新の会が43人、自民を含む維新以外が計45人で拮抗(きっこう)。栗原氏が抜け、大阪維新が補選に勝てば44人で並ぶ。府議会での主導権を失う危険を避ける狙いがある。

 栗原氏は豊中市選挙区(定数4)選出。公職選挙法上、知事選の告示日前日までに辞職すれば、知事選と同日の補選となる。辞職しなければ欠員となる。

 仮に同数でも、採決時は大阪維新府議の議長が加わらず、維新以外が44対43で過半数を占める。ただ、大阪維新側には「1人でも切り崩せば、悲願の『過半数』を取り戻せる」(府議)との声も上がり、自民党も危険は冒しにくい。

 4月の府議選では豊中市選挙区に5党から6人が立候補した。大阪維新は現職2人、自民は栗原氏1人が当選。昨年12月の衆院選でも比例区の市内の得票率は、維新の党33・2%、自民党25・8%と差がついた。栗原氏の擁立決定が遅れ、「直前で府議補選に候補者を立てられない」(党支部幹部)事情もある。

 知事再選を目指す大阪維新の松井一郎幹事長(51)は「補選になれば候補者を出す」と明言する。ただ、自身が府議(八尾市選挙区)から知事選に立候補した際も自動失職となっており、「批判対象にしない」(大阪維新幹部)構えだ。

 一方、自民党が大阪市長選に擁立する柳本顕(あきら)市議(41)は23日に市議会で辞職が認められる予定だ。西成区選挙区はダブル選挙と同日の補選となる。柳本氏は後継候補に自らの支援者を選び、連動した選挙戦を展開する方針。市長選はほかに大阪維新の吉村洋文(ひろふみ)前衆院議員(40)と元北区長の中川暢三(ちょうぞう)氏(59)が立候補を表明している。(上田真由美、宮崎勇作)