(最終回)京都地検の女9 2015.10.15


(救急車のサイレン)
(鶴丸あや)はぁ…。
(いびき)ああもう…。
成増さん!うーんもう…。
(成増清剛)ん…うん…?いつ来たの!?ああいや…。
検事が毎晩遅くまで残業だって聞いてさ…。
これ差し入れ。
ちょっと…酒くさ。
もう…。
そろそろ切り上げてほら一杯行くか?お誘いは嬉しいけどそういうわけにはいかないの。
なんだよもう〜。
なら仕方ねえな。
帰らないの?こんな中途半端な酔い方じゃ帰れねえだろ?しかし給料日前で…懐が寒い。
寒いなら真っすぐ帰りなさい。
タクシー代がないんだよぉ〜。
歩いて帰る!あ〜あ…。
夜食に…。
忘れてた。
寿司折りエサに飲み代せしめようなんてチッふてぇ野郎だ。
(電話)
(電話)
(望月ヒサ江)はいもしもし。
(男)「ああ俺。
俺やけど…」えっ?孝なん?「そう孝やけど…。
アホやってもうた俺」「車ぶつけてもうて…。
俺が悪いんやけど完全に」「相手の車高い外車で…。
どうしようお母ちゃん!」頭下げておわびするしか…。
向こうの方にも大事にせんといてくれって頼んだんや。
そしたら示談にしてくれるって言ってくださって。
向こうの弁護士さんに代わるわ。
(男)わたくし弁護士のヤマナカと申します。
まあこちらとしてもね事を荒立てるつもりはないんですよ。
つまるところお金で解決してもらうのが一番かなと思いましてね。
とりあえずは200万円ほどご用意して頂ければ…。
(あくび)
(成増友子)あやさん…あやさん。
また徹夜したんですか?ん…。
あ…もう朝?はぁ…。
服も着替えないで仕事…。
あら本当だ。
嫌だもう7時!?おはようございます。
あっおはよう!あら?あ〜んもう化粧ポーチ忘れた!ちょっとちょっとちょっと…。
あなたには黙秘権があります。
自分の意思に…。
(井森幸三郎)検事?えっ?何?「自分の意思に反して供述する必要は」…。
わかってる!何万回も言ってる。
あなたは被害者と最初大阪梅田のホテルロビーで会った。
これは間違いありませんね?間違いです検事。
えっ?京都四条烏丸のホテルのロビーです。
ここには大阪梅田のホテルロビーって…。
(川喜多夏帆)あっ…。
これは次の被疑者の送致書です。
これが本件の…。
ちゃんと順に置くように言ったでしょ!?検事私は最初に右側だって…。
失礼。
(井森)川喜多。
桑田ゆかさん。
(桑田ゆか)はい。
あなたは…。
(井森の声)そのあと2度の読み間違い。
被疑者への的外れな質問や取り調べの長い中断も1度。
鶴丸検事は明らかに集中力を欠いておられます。
やはり仕事の絶対量が多すぎると…。
(高原純之介)うーんだからといって増えた分をそのまま棚晒しにしておくわけにも…。
しかしこのままいくと鶴丸検事は体調を大きく崩される恐れが83パーセント以上の確率で…。
わかった!井森事務官私も気にしておく。
何せ鶴丸検事はバカがつくほど真面目で几帳面だから。
(携帯電話の振動音)
(食器を鳴らす音)
(高原)息子から連絡はない。
もう2年近くない。
(河村)フフッ…。
連絡ないからって部長さんと良さんの親子の縁が切れたってわけないでしょ?何度も言うが親子といっても良は別れた女房が引き取った。
名字もずーっと荻原を名乗ってるし。
でも良さんはお父さんへの憧れと敬愛の気持ちがとても強い。
だから弁護士にもなった。
聞けばお父さんのお膝元京都地検で司法修習もしたとか。
確かにそんな事もあった。
良はいい奴ですよ。
ただ気が弱い。
こらえ性がない。
だから取り立て屋の手伝いを始めたのはいいが回収した金を持ち逃げしてお父さんに迷惑かける事になる。
金は必ず良に返させる。
ふ〜ん。
やっぱりどうあってもお父さんは肩代わりするつもりはないと。
小さい頃に放り出した可哀想な一人息子のために罪滅ぼしする気はないと。
君に人の家庭の事情に口出ししてもらいたくはない!実は私今回なんの心配もしてないんですよ。
本人は一応まだ弁護士登録している。
しかるべきところに出てこの件を話せば即弁護士でなくなる。
お父さんは京都地検幹部。
息子の金銭トラブルをなんとしても穏便に収めたい。
ハハハハ…。
我々と違って地位のある方って大変ですよね。
ああここだけの話良さんやばいビジネスに手を貸してるって噂が…。
やばいビジネス?ええ。
金は返せばいいが…縄つきなんかになった日には大変ですねぇ。
ごちそうさまです。
たまにはうちの大学のOG会のビアパーティー参加しません?今日もまた飲むのか?重量挙げ同好会で。
ウエートリフティングです。
男性も参加可なんでよろしければぜひ。
フフッみんな井森事務官に会いたい会いたいって…。
ビア樽娘の酒の肴になるなんて私はごめんだ。
そんな事言わずに一度来てみてください。
検事お先に。
「ビはビールのビ!」
(ドアの開閉音)検事定刻をすぎましたので私も帰ります。
もし私にお手伝い出来る事があれば主義を曲げて残っても…。
何か言った?あいえ…。
お先に失礼します。
はいお疲れさま。
(ノック)はーい。
今日も残業か。
ああ部長。
もう帰ります。
君の「もう帰ります」はいつになる事やら。
部長お茶かコーヒーでも?いやいい。
仕事の邪魔するつもりは…。
「これから飲む酒がまずくなる」ですか?酒か…。
考えもしなかった。
お供しましょうか?いや君はそれどころじゃないだろう。
昼間井森君が来て君の激務をなんとかしてやってくれと直訴だ。
余計な事を…。
なんのこれしき。
私負けませんから。
君は地検の貴重な戦力だ。
くれぐれも無理するな。
あやちゃん。
良覚えてるか?荻原良。
えっ?部長の息子さんの?もちろんよく覚えてます。
司法修習ここでしましたし。
フフッ随分こき使いました。
彼弁護士になったんですよね?イソ弁を辞めたあと独立して弁護士事務所を開いたって前に部長嬉しそうに話してらして…。
君に連絡寄越したりは…しないな。
えっ?荻原ですか?いいえ。
ならいいんだ。
今日は早く帰れよ。
(携帯電話)大将ビール。
はい。
(携帯電話)もしもし?
(荻原良)「良だよ」良か!携帯変えたのか?今どこだ?何してる?「金の事で誰かそっちに行ったでしょ」それ…でたらめだから。
お父さん今木屋町にいる。
お前はどこだ?飲んでるの?あ…ああ。
あっ鶴丸検事と一緒だ。
覚えてるだろう?司法修習の時の…。
ああ…。
俺あいつ苦手なんだ。
口うるさいし自分勝手だし…。
鶴丸って俺がぶっ殺したい奴の10人の中に入ってるよ。
なんて事言うんだ!酔ってんのか?
(荻原)俺本当に何するかわかんないよ。
ともかく会おう。
(高原)「どこ行けば…」ああ…雨降ってきたよ。
良お父さん近くにいる。
だから…。
(高原)もしもし!
(クラクション)あっ良!なんだよ!?ああ失礼。
あやさん!ああ友ちゃん!もうびしょ濡れ!あっ…!ああ…。
ちょっと…何すんの!?うっ…うう…。
あやさん!あやさん大丈夫ですか!?大丈夫。
血…血が…どうしよう…。
あっ!あやさん!あやさん!あやさん!あやさーん!!はぁはぁ…。
(ノック)
(友子)はい。
勢揃いして…。
来なくていいのに。
なんだよなんだよピンピンしてんじゃねえかよ。
もう腹刺されたんならよもうウンウン唸ってろよ鶴丸さん。
ちょっと。
不幸中の幸いだったのにそういう言い方冗談でもやめてよ!ちょっとちょっとちょっと…。
あっ怒られた。
ハハッ…。
あいつさもう死んだ女房にそっくりだよ。
(池内弘二)でも検事ご無事でよかったですよ。
友ちゃんがいなかったら私今頃どうなってたか…。
悪かったよ。
機嫌直せよ。
鶴丸とはいつもあんな調子でやり合ってんだよ。
お父さんからも礼を言うよ。
よくあれだけの傷で助けてくれた。
あやさん…大事だから。
私にとって本当に大事な人だから。
必死だったの。
お前1人で鶴丸家いるのあれだったらほらうちへ戻ってきたって…。
あやさんの看病で毎日病室通うつもりだから。
あやさんちの方がやりやすいから。
友子そんなにうちが嫌なのか?嫌じゃないよ。
じゃあなんで?あっじいちゃんが嫌か?じいちゃん好きだよ。
あ〜あやっぱり俺かよ…。
俺の…どこがこう悪いのかね?ちょっとねえねえ…。
また今度話す。
ちょっと友子。
ああ部長。
(平林雅彦)お疲れさまです。
鶴丸検事の?思ったよりもお元気でした。
犯人は?なんか手がかりは?検事も止めに入った成増さんのお嬢さんもよくは…。
30ぐらいの男って事は?部長何かお心当たりでも?いいや別に。
朝一番でりんが見舞いに来て…。
自分が刺されたみたいに青い顔して…。
大丈夫だって言うのに学校を休んで付き添うって言うんですよ。
生徒さんに迷惑がかかるし友ちゃんもついててくれるからって無理やり追い返しました。
親思いのいい娘さんじゃないか。
こういう時こそ本当の親子関係が出る。
あやちゃんは上手に育てたよ。
そういえば昨日荻原の話を…。
いや…良も立派にやってるよ。
心配無用だ。
別々に暮らしててもお父さんの仕事に少しでも近づきたいって弁護士になるなんて…。
それこそうらやましい親子ですよ。
(戸の開く音)ああ〜参った参った…。
子供なんか作るんじゃなかった…。
また友ちゃんと交渉決裂?ああ…。
あっ…高原部長いらしてたんですか。
もう今引き揚げるとこだ。
まあ思いがけない休暇をもらったんだ。
しばらくはのんびりする事だな。
はい。
ありがとうございました。
部長の悩みも子供の事ね。
主婦の勘だけど。
(電話)
(吉川香織)はいはいはいはい。
はい吉川です。
(男)「あっ俺俺」はぁ?
(桜井麗子)それじゃああやさんのお見舞いは明日って事でいいわね?
(漆原さやか)オッケー。
たまちゃんも行ける?
(柿野たまこ)はい。
(たまこ)どうぞ。
(さやか)ありがとう。
香織さんも誘います?あっ!そういえばあの人いない。
あっ電話しようか?うん。
あっやめた方がいいです。
えっ?さっき通りがかって取り込み中だって言ってました。
(たまこの声)電話があって息子さんがトラブルに巻き込まれたとか。
(麗子の声)電話息子トラブル…。
(2人)振り込め詐欺!?
(パトカーのサイレン)ずばり荻原良でしょ部長の悩みのタネは。
もしかしてあいつ何かやらかしたのか?今んとこ何も。
ちょっと調べてみたんですけどねせっかく独立した事務所閉めて行方不明ですね。
自宅のマンションもほとんど帰ってこないみたいで。
(高原)やっぱりそうか。
この前一度酔って電話かけてきてなんだかひどく気持ちがささくれてるようで心配になって…。
鶴丸んところで司法修習してたんでしょ?部長に似ずイケメンとか。
あやちゃんの事快く思ってないと電話で…。
だからあやちゃんが刺されたと聞いてすぐ良の顔が浮かんだ。
ままま…まさか!可能性はゼロじゃない。
「親の心子知らず」とはよく言ったもんだ。
本当だ。
うちの娘も何考えてんだか。
アメリカから戻ってきてもう2か月も経ってるっつうのにいまだに寺に戻らず鶴丸んところに居候。
だってな。
子供なんて3歳までですよかわいいの。
確かにそうだ。
金ばっかくってろくな事ねえや。
誰のおかげで大きくなったと思ってんだ!気に入らなかったら帰ってこなくていいよ!親をなんだと思ってるんだ!ふざけるんじゃねえぞ!バーカ!バカ野郎!友子お前鶴丸のババアんとこずっと行ってろこの野郎!勘当だ!冗談じゃねえよ!もう部長乾杯!乾杯!よーし!
(夏帆)シューシュッ…シューシュッ…。
鼻息が荒い。
川喜多何をやってる?いえ別に。
私の耳はごまかせないぞ。
出しなさい。
いやぁただ机に向かってるのも芸がないかなーって…。
はい。
うわっ!いやいやいや…。
(夏帆)井森事務官見かけによらずやわなんですね。
たった10キロなのに。
「色男金と力はなかりけり」って言うだろ。
誰が色男…フハハハハハ…!没収だ!
(夏帆)いざ12キロ。
うん…!シューシュッ!おう…。
かかってきた電話は息子の孝さんからではなかったという事なんですね?声がおかしい言うたら風邪ひいてる言うし。
なんや様子が変なんですわ。
本物の息子さんの連絡先知ってるんでしょ?連絡しましたか?うん電話した。
そしたら「お母ちゃんそれ振り込め詐欺や」って。
「そやけどお金はうちに取りに来る言うさかい違うで」言うたってん。
最近詐欺の手口にも色々ありましてねうちまでお金を取りに来るっていうのもよくあるんですよ。
今お金の受け渡し引き延ばしてるんでなんとかしてください。
あっ友ちゃん今日も遅くまでありがとう。
でもあんまり私にかまけてると勉強はかどらないんじゃない?私あやさん仕込みの集中力半端じゃないですから。
ご心配なく。
そんな事よりもここにあやさん1人で置いていく方が心配で。
犯人まだ捕まってないんでしょ?見かけによらず心配性ね。
この間は夜で雨でずぶ濡れだったからちょっと不意を突かれてこう…こんななっちゃったけど。
今度こんな事があったら容赦しないわよ。
鶴丸あやさんが。
パーン…!そんな事言うとまた不安になります。
ああごめんごめん。
冗談よ冗談。
犯人には心当たりないんですか?ううん。
見当もつかないわ。
でも池内さんたちの読みは正しいと思うの。
私に対する個人的な恨みというよりは私が地検で関わった事件の被疑者または関係者だと…。
もしそうならお門違いも甚だしい。
だってあやさんは検事の仕事を全うしてるだけでしょ?それなのに恨まれてちゃ…。
恨まれるのを含めて検事の仕事よ。
ああ…恨まれるのは理不尽だけどよそに向かって新たな火種を巻き散らされるよりはマシ。
損な役回りですね。
この仕事損得で考えたら絶対ダメよ。
そしたら誰もやらなくなっちゃう。
損ばっかりだから。
なのにあやさんは検事を選び続けている…。
恨みが希望に変わるかもしれないって信じてるからかな。

(岩崎亜弥)刑事さんと話したいんだけど。
はい?5年前傷害で捕まった岩崎健吾の女房です。
なんで鶴丸検事にあんな事したんだ?
(刺す音)あっ…。
(平林)復讐か?旦那が鶴丸検事のきつい取り調べを恨んでるとか?何年打たれたんだ?旦那。
あ?量刑が不服で検事に逆恨みしたとか?的外れもいいところですよ刑事さん。
岩崎は鶴丸検事に感謝こそすれ恨みを持つなんて…。
ではあなたは早く取り調べを終わらせたいという理由から嘘の供述をしたという事ですね?警察は初めから…。
(亜弥)岩崎は鶴丸検事の事ベタ褒めなんですよ。
なんでも警察に乱暴な取り調べを受けたらしく「地獄で仏に会った」って。
だったら何も問題ないだろう?刑事さん私の名前忘れた?私亜弥っていうの。
鶴丸はひらがなだけど私は亜細亜の亜に弥生の弥で亜弥。
フッ…それがどうしたんだ?岩崎出所してすぐ女が出来た。
なんか様子がおかしいと思ったんだ。
やたら鶴丸の事褒めだして。
同じ「アヤ」っていうけどお前と大違いだって。
毎日チクリチクリ…。
それで出来の悪い「アヤ」が出来のいい「アヤ」を刺したってわけかよ。
ハハ…。
笑い事じゃないんだよ!
(携帯電話)ああ成増君か。
え?あやちゃん刺したの40代の女?なんかくだらない動機で。
とにかく息子さんじゃなかったので急いで部長に知らせようと…。
ありがとう成増君。
またゆっくり一杯…うん。
そんなわけないよ。
良があんな事するわけ…。
私も何考えてるんだ…。
ハハハハ…。
うっ…はあ…。
はあ…。
当たり前だけどやっぱり我が家は最高。
退院したからって無理しないでくださいよ。
しばらくはうちでのんびりして…。
そうも言ってられないわ。
地検の私の机の上を想像しただけでも…。
せめて2〜3日はゆっくり…。
犯人も捕まったし。
まさかあやって名前が災いするなんてね…。
あんな理由であやさんに包丁向けるなんて…。
罪を憎んで人を憎まず。
さあ明日からまた人に恨まれる仕事よ。
あやさんって強いですね。
空元気よ。
本当はねあの雨の夜の事考えただけで体が震える。
(刺す音)あっ…。
あっ…。
さっき現場通っただけで動悸が激しくなって…。
汗出てきた。
私なんてちっぽけでとても弱い。
でも負けてらんない!友ちゃん。
(友子)はい。
お医者様に内緒でちょっと飲まない?
(チャイム)あの息子さん…孝さんの代理の者です。
お金を受け取りに来ました。
確かに。
ちょっと署で話聞かせてもらえるかな?成増さん高原部長が。
間違いないんだね?はい。
荻原良です。
今取り調べ中です。
悪い方の予測が当たりましたね。
本人にお会いになりますか?時間作りますが…。
いやいい。
あいつの顔見たくない。
気持ちはわかりますが…。
私自身の進退を考える方が先だ。
(荻原)漫画喫茶で声かけられて受け子をやってみないかって。
振り込め詐欺が違法だって事はもちろんわかってるんだろ?弁護士資格まで持ってるのに…。
あんたに指示した男の特徴話してもらおうか?名前住所もわかれば…。
わかりません。
いつも携帯での連絡でしたから。
漫画喫茶で声かけた男の特徴は言えるだろう?その人は確か先月捕まったはず。
荻原。
弁護士辞めたのか?辞めてません。
こんな事やって続けていけるとでも思ってるのか?事務所開いて独立までしたって聞いてるけど。
大学時代の親友の借金の保証人に…。
それ以来色々おかしくなって…。
その親友は?どこにいるのやら…。
そんな奴親友なんて言わないんだよ。
(平林)池内さん。
うん。
あいつが言っている事なんですが本当だったみたいです。
同じ名前だからって人を刺したり弁護士が詐欺の片棒担いだり…。
人間って不思議な動物ですよね。
平林。
はい。
お前最近刑事らしくなってきたな。
知らなかった…。
荻原がそんな事になってたなんて。
慰めてやれよ。
部長何も悪くないんだから。
そうかしら?監督不行き届きじゃない?だってさ長い間別々に暮らしてたんだよ?それは大人の都合でしょ?荻原のせいじゃない。
退院明けにしては厳しいな。
そしたら差し詰め俺も友子に対して監督不行き届きって事か?友ちゃんの事ちゃんと気にかけてた?アメリカにいる間。
私はせっせとせっせと毎月エアメールしてましたよ。
返事は?1〜2度かな?だったら友子の方が親に対して不誠実じゃねえかよ。
俺はちゃんとやったんだよ?え?いるの?なんだよ早く言ってよ。
ちょっと顔見てくる…。
ごちそうさまごちそうさま。
確かに返事はほとんど書きませんでした。
書きたくなかったから。
父の手紙の内容っていつも一緒なんです。
「早く帰ってきて坊主の修行しろ」って。
おじいちゃんが病気したりして跡継ぎが心配だったのはわかるけど私の考えも将来の夢も一切聞かずにただそれだけ一方的に言ってくるのが許せなくて…。
それでお寺に戻らずにうちに?「子の心親知らず」ですね。
友ちゃん。
でもいつまでお父さんと向き合わないつもり?話さないの?私ここにいたら邪魔ですか?そう…邪魔ね。
わかりました。
長い間お世話になりました。
友ちゃん。
あなたの考えや将来の夢お父さんに自分の口からきちんと伝えなさい。
お父さんだって決して悪いようにはしないわ。
私決めたんです。
あやさんみたいに検事になります。
え?誠実な人の味方になりたい。
あやさんみたいに強くないけど心配性で怖がりだけど恨みを希望に変える仕事私もやってみたい。
友ちゃん…。
(鐘の音)今日のしょっぱいなおい。
(成増清一)文句あるなら自分で作れ。
え?親父舌まで耄碌したのか?バカ者!親に向かってなんて口のきき方…。
俺はね血圧の心配してるんですよ…。
(友子)朝から揉めない揉めない。
友子…。
あやさんち追い出されちゃった。
ん?お父さんどっかで軽トラ借りられる?向こうに結構荷物あるんだ。
じゃあ友子帰ってくるのか?よし!じゃあなトラックなもう5トンでも10トンでも用意してやるから。
な。
ちょっと待ってろ!待ってろ…!相変わらずバカだろ?フフフッ…。
でも私…お父さん好きだよ。
え?空白の2週間を一気に取り戻すべく奮闘します。
ご心配なく。
フフッ。
私はひっくり返られるのだけが心配だよ。
ついては部長休みの間他の検事にしわ寄せがいっていたと思いますので率先して仕事を志願させてください。
荻原良の事件私に担当させてください。
あやちゃん…。
それと…辞めないでください。
高原部長。
しかし身内が逮捕された以上は…。
法律上欠格事由にも懲罰事由にも当たりません。
辞める必要はありません。
とは言っても…。
部長は京都地検に欠かせない方です。
部長がいてくださるから私安心して暴走が出来るんです。
暴走しない鶴丸あやは死んだも同然。
だから…。
あやちゃん…。
まあまあ…その節はご心配頂いてお見舞いにまで来て頂いてありがとうございました。
病院におしゃべりしに行っただけよ。
あやさんの担当の先生苦み走ったロマンスグレーでめっちゃかっこええわ。
帰ってきてからこればっかり。
そうなの?
(たまこ)はいどうぞ。
ねえだからさ…。
あっ香織さん久しぶり!また息子さんに30万持っていかれたんですって。
え?もしかして振り込め詐欺?ちゃうちゃう本物の息子。
振り込め詐欺よりタチ悪いわ。
あやさんうちの息子を死刑にして!たまちゃんジュース。
はい。
そのうち笑えるようになるわよ。
おかわり。
(たまこ)はーい。
(ノック)
(井森)入りなさい。
(ドアの開く音)
(井森)座りなさい。
荻原さん。
取り調べを始める前に私からひと言言わせてもらいます。
今回あなたの犯した罪は法律の定める量刑以上のものだと私は思っています。
法曹の世界に生きる者は決して法を破ってはならない。
それをあなたは破り法に対する信頼を著しく失墜させた。
あなたの司法修習を担当した者の1人として私は激しい憤りを感じます。
荻原。
あなたは他の修習生と一緒にそこに座って私の取り調べやその他の実務の何を見何を学んでいたのか?私があなたに伝えた事が今日のあなたを生んだのかと思うと…。
いたたまれない…。
悲しくて涙が出ます。
包丁で刺された時よりも体を切り刻まれるようにつらい出来事でした。
(すすり泣き)申し訳ございませんでした。
私は…。
あなたのこれからのために取り調べをします。
では始めます。
荻原良さん。
あなたは平成25年8月28日午後2時2分頃…。
すみません。
彼に少し時間を…。
手錠を…。

(嗚咽)高原部長が辞職を思い留まったって本当?部長にはまだまだ働いてもらわないとね。
うんよかった。
高原部長が地検に残って。
居酒屋でおごってくれる人がいなくなっちゃうからでしょ?おいおいおいおい…鶴丸さんよ。
俺はそんなにせこい人間かい?せこくなかったっけ?こりゃまた失礼致しました。
(友子)お邪魔します。
ああいらっしゃい!おう!はいお父さん。
デパートでバーゲンやってたから買ってみた。
何?俺にプレゼント?アハハハハ!おっおお!友ちゃんちょっとこれは派手なんじゃないの?いいんですいいんです。
お父さんももうほら若い女の人と付き合わないといけないし。
そうだな。
もうこんなオバハンな勘弁してほしいしな。
それはこっちの台詞でしょ?友ちゃん悪いけどお父さん本当モテないから。
こんな派手なシャツ着てもねなんかああシャツ可哀想…。
無駄だわ無駄。
そうですね。
もうちょっと似合う人にあげるわ。
いや着替える着替える!
(友子)いいいい!友子!着替えるって着替える…。
はーい夏野菜カレー出来ました!あなたには黙秘権があります。
自分の意思に反して供述する必要はありません。
では始めます。
2015/10/15(木) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
[終]京都地検の女9[再][字]

鶴丸あや、殉職…!?
『京都地検の女』史上最大の衝撃のラスト!!
あやが何者かに刺される事件が発生!
高原の息子・良の犯行か!?

詳細情報
◇番組内容
京都地検刑事部部長の高原は息子の良がよからぬビジネスに関わっていると聞く。そして「鶴丸って俺のブッ殺したい奴の中に入ってる」という良の衝撃的な言葉に驚く。ある夜、あやが刺される事件が発生!殉職してしまうのか…!?はたして犯人は…!?最終話、衝撃のラストが待ち受ける…!
◇出演者
名取裕子、寺島進、益岡徹、前田亜季、片岡信和、久保田磨希、大杉漣、蟹江敬三

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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