(伊達)どうも!「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
(富澤)どうも!どうも。
今月はですね東京銀座にある歌舞伎座を設計した建築家隈研吾さんから人を幸せにする「空間を作るチカラ」を学んでいます。
人を幸せにするっていうけど隈さんは建物の設計をするだけじゃないの?いや違うんですよ。
隈さんは空間全体を設計してるんですね。
建物のデザインや構造はもちろん壁の色や飾り照明など内装ですね更にはその建物が街の中で果たす役割も考えてですね総合的にプロデュースしてるんですね。
じゃあある意味台本を書いてお前を使ってお笑いをプロデュースしてる俺様と通ずるとこがあるってことね。
随分偉そうにきたね急にね。
いやいやお前とね世界的な建築家の隈さんを一緒にしちゃダメですよ。
あ〜そう。
う〜んそれでは今回は何をするのでございますか?急に下手に出るんだね。
今回はですね宮城県南三陸町に舞台を移しまして隈さんが関わる復興の町づくりのプランを紹介します。
更に塾生たちに課題を出します。
うん。
(隈)建築って…っていうことに対する…何言ってるか分かんないね。
分かるだろ。
イマジネーションしろよお前。
まあ分かんないけど「未来塾」スタート!はい。
宮城県南三陸町志津川。
4年前15mを超える津波に6割の家が流されました。
現在沿岸部では10mのかさ上げ工事が進んでいます。
そこに作られる商業地区のグランドデザインを任されているのが今月の講師隈研吾さんです。
(塾生たち)おはようございま〜す。
おはよう〜。
まずさんさん商店街行きましょう。
東北での隈さんの「未来塾」。
まず最初に塾生たちを連れてきたのは仮設の商店街です。
毎週末にはイベントが開かれ観光だけでなく地域住民の交流の場にもなっています。
被災地のたくましさを象徴しているとして経済産業省の「がんばる商店街30選」に選ばれました。
どういう感じ?見て。
「何でかわいいんだろうか」って考えるとまず…
(塾生たち)あ〜。
急ごしらえの商店が並ぶ様子が絶妙な生活感を醸し出し大きな魅力となっていると隈さんは考えています。
こういうものが全部きれいにできてる所にこのビールのこれが出てるとさ「あれこの人整理悪い人だな」とかそういう感じだけどさ。
こういうものが…だから…真ん中に大きな広場。
その周りに不規則に並んでいる店。
隈さんはこの配置も絶妙だといいます。
この空間が全然質が違う所があるわけよ。
多分きっと意識しないでやったと思うけど結果としてすごいよくできてる。
さんさん商店街をさんざん褒める隈さん。
新しい商業地区に移転するにあたってこの仮設商店街の魅力を損なわないようにしようと心に誓っています。
移った時に作る建築の予算はこのプレハブよりはあるんだけど……ってことが世の中では多いわけですよ。
それはね建築家にとってはすごいやりがいのある課題だと思う。
だから今までの建築はそういう考え方をしなくて当然プレハブなんていうのは仮設のもので本設のものだったら当然良くなるって思ってたけど僕はそうじゃないと思ってて。
…とかダイナミックなものとか。
それはね何倍も普通の建築より難しいと思ってるわけ。
隈さんが懸念していることがあります。
海沿いの地区がおよそ10mかさ上げされることにより人々の暮らしから海が遠くなるのではないか。
ここはね今分かるよ。
そうすると水から離れちゃうわけじゃん。
で水から離れちゃってもこの志津川漁港この湾この辺の海が感じられるようにしたいわけね。
じゃないと何か…海が感じられるように。
高いけど海が感じられる。
隈さんは新しい商店街をできるだけ海に近い所に作ることにしました。
その場所を塾生たちは特別に見学させてもらいます。
かさ上げ工事は仕上げの段階に入っています。
来年の初めからは商店街の建設工事が始まる予定です。
隈さんは店の配置を工夫して街のあちらこちらから海が感じられる設計にしました。
更に店舗はさんさん商店街の雰囲気を残すため平屋建てとし建材は地元の木材を使いたいと考えています。
地元の材料を使って地元の職人さんとできれば仕事をすると…何かよその人が来て勝手に作ったっていうんじゃさ。
…ようなものとしてつながっていかないからそういうことをね大事にすることはね建築家にとってはすごい大事なんだよね。
更に商店街のそばを流れる川を利用して水と触れ合うことができる空間を作ります。
堤防に階段をつけて気軽に水辺に下りたり座って川を眺めたり。
こういった計画を隈さんは地元の人と何度も話し合いを持ち練り上げてきました。
こちら側は川沿いの川辺の緑道川が見えるような水が感じられるような道がこちら側にありまして。
その辺でテイクアウトしたものをここで川を見ながら食べる。
気持ちいいと思うんですよ。
橋が見えて川が見えるんで。
対話を重ねながら「利用する人にとって居心地のいい空間とは何か」を探る。
このような建築の姿勢を隈さんが持つようになったのは若い頃の苦い経験が原因だといいます。
その苦い経験を作ったのが東京世田谷区にあるM2ビルです。
モチーフはギリシャ神殿。
隈研吾37歳の自信作。
しかし「バブルの残骸」「頭の中だけで作った建築」と酷評されました。
仕事の依頼は激減。
隈さんはスランプに陥ります。
そんな時東北でのある仕事が転機となります。
南三陸町の隣登米市からの依頼でした。
建築を学ぶ塾生に自分の原点を見せたいと隈さん案内します。
20年前町外れに作った能楽堂です。
でここの後ろの竹林ってのはもともとここ竹林だったのね。
山の力を借りて気持ちいい場所を作ってるわけだよ。
隈さんが依頼されたのは能楽堂を普通の10分の1の予算で作ってほしいというものでした。
困った隈さんは地元の人々に相談して回りました。
すると節のあるヒバなら安く手に入ることが分かりました。
この木なんかも…でも木なんかこう劣化して色づいてくるから節なんか気にならなくなるわけでさ。
そういう地元の節のある木を使って。
材料費だけで。
でそういうのが普通の能楽堂の使い方でみんなそうやって偉そうに使ってるんだけどそういうんじゃなくてもう地元の材料地元のしかも節だらけの材料で安く作ろうって。
玄昌石という登米市で採れる石が瓦の代わりに使えることも知りました。
更に地元の人と話をするうち能楽堂に対してさまざまな要望があることが分かりました。
何で能楽堂でお茶のお稽古?…とかいろんな要望が出てきてならもう畳にしちゃおう。
隈さんは「見所」と呼ばれる観客席を畳にすることで人々の思いに応えました。
畳の見所は能楽堂としては異例のことです。
こういういろんな使い方ができる。
だから箱モノっていって「使い道がない箱を作った」って言われないってことが今一番大事なことだから。
で結果として町民の人たちからわりと好かれる建物になったってことなんだよね。
能楽堂森舞台の設計で隈さんは日本建築学会賞を受賞。
「利用する人との対話」それは今も隈さんの礎になっています。
人を幸せにする建築とは何か?それを考えさせるため隈さんは南三陸町を舞台に課題を出します。
上の山緑地にパビリオンを作ろうっていうのが今回の課題。
上の山緑地とは海が見渡せることで町の人から親しまれていた公園です。
しかし震災後はかさ上げにより海はほとんど見えなくなり雑草が生い茂っています。
隈さんからの課題は再び人が集うような建築物を考えること。
そして模型を作って表現せよというものです。
この敷地ってやっぱしある意味ただの敷地じゃないわけよ。
その敷地に何を作ったらばいいか。
でそれは…何かこっちの南三陸これから生きていく……を作れたら最高だと僕は思ってるわけで。
でその場所でたった時に例えばここにパビリオンが来たら自分がここにそのパビリオンの中の椅子にこう座ってこうした時に何が見えるかとか何が感じられるかってところでイマジネーションをどんどん作っていかなきゃいけないわけね。
「4時間後にチェックする」と言い残して隈さん一時戦線離脱。
塾生たちは早速調査を始めます。
メジャーでなぜか木を測りだしたのは佐藤春花さん。
生活環境科学コースです。
一方公園の形を事細かにスケッチしているのは神山将哉さん。
建築学科です。
いや。
ちょっと…隈さんチェックまで残り3時間。
デザインを考えつつ模型を作っていきます。
佐藤春花さんは子どもが遊べる遊具を作ろうと考えたようです。
佐藤毅さんが作っているのは階段状の展望台です。
ひもを編んで網のようなものを作っているのは大塚楓さん。
これも子どもの遊具だそうです。
神山さんは窓のようなものを作っています。
実際に見える景色に縁取りをすることで思わぬ美しさや構図の面白さを発見してもらおうというのです。
実はこれ「フレーミング効果」と呼ばれるもので芸術作品にも応用されています。
こっちの方から見て…通路導線ができたりとかっていう。
課題を出してからちょうど4時間。
隈さんが戻ってきました。
こんにちは。
フフッ。
どう?どういう感じ?途中?実は大塚さん現地で公園の周りに何があるかを調べていました。
その時保育所を見つけていたんです。
うん。
うん面白い。
今んとこすごい面白い。
何かそういうこう実感みたいな。
…って実感が感じられるようなもの作ってほしいな。
続いて穴のあいた壁でフレーミング効果を狙う神山さんです。
これねフレーミングの見方考え方面白い。
でフレーミングスイッチすると何か向こうが特別なものに見えるっていうのは面白い。
そこまではすごい面白いと思うんだけどさそれがこういう何かこうものをしちゃった途端にさ何か……って僕には感じられるんだよな。
っていうのはここ。
これ自身がさやっぱしこう造形物として出てくるからさここで何か……だとか「税金使ってこんなの作る必要あったのかよ」とかそういう市民の声が聞こえてきそうです。
「税金使ってこんなの作る必要あったのかよ!」。
全くダメかと思ったら隈さんすかさず助け船を出します。
それで実際にさやっぱしこういう時にさそれぞれのフレームから何があの場所に行って…神社がこうフレームされるとかさそういうものがさあの場所に実際にもう一度行ってみればさ自分で確かめられるじゃん。
(神山)はい。
そういうものを使って…ああはい。
そういうところに行ってほしいな。
僕なんかもそうなんだよ。
ダメ案だけどとりあえず模型にしてみようぜって模型にしてみるとあこれ…そういうふうになるもんだから…で絶えず手を動かしてまずこういう模型にしてみる。
そうするとそのいいところも悪いところも見えてくるからそういう感じでこれから進めていきな。
う〜ん。
隈さんのダメ出しはあったけど塾生たちよく頑張ったねえ。
そうですね。
まあそこはね東北で建築家を目指してる塾生たちですからそれはね頑張るでしょう。
よく4時間でやったよね。
ねえ。
すばらしいですね。
隈さんに窓から風景がどう見えるのかが重要だと言われた神山君なんですけども早速翌日公園に行ってねのぞいてみたそうです。
へ〜。
それでどう見えたの?こちらですね。
(シャッター音)はい。
ん〜…。
微妙というか…何かダメとは言わないけど全くというか…。
さて次回はですね塾生たちが再び模型作りに挑みます。
またやるの?はい。
またやります。
考えては直し直しては考えるのが建築家の基本だと隈さんもおっしゃってますからね。
すごく犯罪を起こしやすい場所だし…「問題起きる」って言ってるけど何か放送できないエロいものとか作ったの?いや〜全くエロくはないです。
じゃどうしてモザイクかかってんの?それは次回のお楽しみで〜す。
2015/10/14(水) 11:05〜11:25
NHK総合1・神戸
東北発☆未来塾 隈研吾の空間作り講座「君たち、頭の中だけで考えてない?」[解][字][再]
講師の世界的建築家・隈研吾さんは宮城県南三陸町の商業施設の全体設計を任されている。基本となるのが「対話」。それは「挫折」から学んだものだった…サンドウィッチマン
詳細情報
番組内容
新しい歌舞伎座の設計で知られる建築家の隈研吾さんが、今月の講師。隈さんは宮城県南三陸町のかさ上げされた場所に作る商業施設の全体デザインを任されている。重要視するのは地元の人々との「対話」。そこから浮かぶアイデアや要望を形にしていく。その姿勢は若い頃に経験した大きな挫折から学んだ。挫折を乗り越える契機となったある施設に塾生を案内し、人を幸せにする極意を伝える。MC:サンドウィッチマン 語り:吉本実憂
出演者
【出演】建築家、東京大学教授…隈研吾,【キャスター】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
劇場/公演 – 歌舞伎・古典
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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