2015年10月15日13時43分
2基目の原子炉も動き始めた。九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)で15日、8月の1号機に続いて2号機が再稼働し、ゲート前で反対派市民が抗議の声を上げた。地元では、事故時の避難への不安と、景気浮揚への期待の声が交錯した。
原発正門前では朝から再稼働に反対する市民らが抗議の声を上げた。福岡市の大学4年熊川果穂さん(21)はマイクを握り、「いますぐ原発をとめよう」と訴えた。8月の再稼働時にも正門前に駆けつけた。再稼働を進める国や電力会社の姿勢は「命に対して不誠実」と感じるといい、「おかしいと思うことには声を上げ続けたい」と話した。
原発から10キロほど。鹿児島県薩摩川内市の中心市街に住む主婦(69)は家族に九電社員がいるが、東京電力福島第一原発事故後、原発への反対の気持ちが強くなった。2号機の再稼働に「いくら反対しても聞いてもらえない。仕方ないですね」と声を落とした。
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