ユウタロウの目線
新しい保育園に行きだしてから3週間。
泣くこともなく、何か訴えてくることもない。
ただ送り届け別れるときの素っ気ない態度、迎えに行ったときの泣きそうに縋る態度が日に日に強くなり少し気がかりだね・・・と話してた。
少しずつ変化してゆくユウタロウを夫婦で眺め、見守り続けた。
それと同時に先生たちの目線や言動、行動、子供たちや先生とのやり取りを眺めながらどうしても私たちの中で流せないことが続き、夫婦で話し合って昨晩、連絡帳に書き綴った。
一昨日、お迎え行って部屋を出た瞬間私に「ハンタイ~」と伝えてくれたこと。
スボンの前後が反対に履いてたのがこれで3回目。
自主性に任せてるのか、見て見ぬふりなのか、気づいてないのか。
でもそれを先生には言えず、私に言ってきたことで、本人は気づいてることに私たちは気づかされた。
そしてこれはダメ、あれはダメのレベルが私たちの子供の向き合い方とズレがあること。
園に行きだしてからグッと堪えることが増え、泣きたいのを我慢しだしたこと。
日に日に瞬きが多くなってること。
一番気がかりだったのは行くまでの足取りの重さや抱っこじゃないと園まで行こうとしなくなったことに加え、家でいつも元気だったユウタロウが放心状態になりだしたこと。
私たちに原因があるのかも知れないと話し合いし、できる限りのことはした上で出てきた答えは保育園との関係だった。
実はお腹イタイのサインも私たち大人への訴えだったこと。
昨晩もあまりに言うから夜間診療に行くと問題がなく、メンタルからのものだった。
でもね、本当に私たちと繋がってると確信したのは今朝。
漸く自分の意志も言葉で伝えられるようになった矢先、
「センセー、イヤ~」「センセー、イヤ~」
前の園を朝晩通る度「イク~、イク~」と甘えるユウタロウの裏側にこの本音。
聞いたときは胸がひき契られそうなくらい辛かった。
先生と向き合うと決めた翌日、ユウタロウは本当のことを言った。
私たちにこの想いが言えずにいたこと・・・それが一番辛かった。
言わせない私たちがいたのかも知れない。
2歳児にして彼の優しさをひとのために尽くすことだけは避けたかった。
ユウタロウはユウタロウらしく育ってくれればそれでいい。
私は先生とお話しする間だけいっしょに行ってとお願いし、ふたり抱えて園へ向かった。
主任の先生、そして園長先生と3人で話し合い、今までの経緯・ユウタロウの状態・私たちが感じてきたこと、ありのまま伝えた。
園でいるユウタロウがどんな状態だったか初めて知った。
本来の姿を見せられず日常とはまったく反対の姿を見せてたユウタロウ。
静かでみんなと馴染めなくて成長もゆったりペースなんだと受け取ってた先生たち。
そう思い込んで対応してた事により萎縮するようになったユウタロウ。
私は先生を攻めてるんではない。
大人の勝手な「思い込み」がこんなにまで子供を変えてしまうことを我が子を通して知った。
「もっと早くユウタロウくんがどんな様子だったのかお伝えするべきだった」と言う先生。
その前に私たちが違和感を感じたときにもっと早く伝えることが必要だった。
数時間話し合った上で先生からは「ユウタロウのためにもう少し様子を伺う時間をいただきたい」との要望。
決めるのは私たち大人じゃなくユウタロウだと・・・私はこの時点で答えが出た。
ユウタロウのため・・・には大人目線。
イヤと言えるなら自分でこれからどうしたいのかもユウタロウが判断できる。
私は仕事が忙しいから保育園に連れてってるのではない。
子供たちと遊ぶのが楽しそうだから園に入れることにした。
1年間通って楽しそうだったから続けて新しい園に入園した。
イヤと言うユウタロウをムリに頑張らせる必要は...何処にもない。
私たちといたいのならいっしょにいさせてあげる。
=私たちがまだじっくり向き合っていくことが必要な時間。
・・・だと受け取った。
私の願いはただひとつ。
「自分が楽しいと想うことを選択して欲しい」
先生との話し合い後、2時間だけ様子を見ることにした。
午後からはタイミング良く予約の変更(子供とそばにいてあげてのメッセージだとしか思えない)
2時間の間に来た予約のお客様には私の感情爆発爆裂トークをきいてもらってスッキリ。
お迎えに行くと・・・「お母さん、吐きました」
私たちは自分たちがいいと感じたことを選択する。
他人にどういわれたって構わない。
甘やかしてると言われ様が、子供の素直な表現を汲み取ることのできる親でありたい。
これは前々から夫婦で話し合っていたこと。
今日一日ユウタロウのそばでいると、どれだけ我慢してきたか伝わってきた。
私が「もう我慢しなくて良いよ」と感じてることが伝わり、解放が始まったのもありありと感じた。
朝から外部出張だったヤスくんが帰宅してから今日のことをシェアし、私たちのこの辛さや今まで感じたことのない胃の痛みはユウタロウも味わってるはずだよね・・・と。
子供がいるから親になれた。
でも親、子供じゃなく人と人との繋がりなんだってあらためて想った。
どんなに小さくても感じる心がある。
そこには大人子供、経験がある・ないなんて関係ない。
世間体よりも互いの感じる気持ちを優先しあえる関係であれることが大切。
これは全部ひっくるめ、私たちが最初に感じた直感を受け入れないでいた結果。
それをユウタロウが身体を張って「自分たちの直感を信じて」と私たちに教えてくれた。
まだ元気がないユウタロウ。
何がしたいと尋ねると「アンパンマン観る」「パパとドライブ」
さっきふたりで出てく後ろ姿を眺めながら「気づいてあげられなくてゴメンねと気づかせてくれてありがとう」を伝えた。
ヤスくんの胸で寝ながら帰宅したユウタロウをベットで寝かせて「貴方の最大の味方になる」と誓ったよ。
私はユウタロウの出す答えにすべて委ねる。
これからまた少しずつ本来の自分を曝け出してくれる姿を見守りたい。
精一杯のイヤを伝えてくれたこと。
チエちゃんがイイと言ってくれたこと。
パパとドライブ行くと言えたこと。
これだけで充分。
心配は今までだってこれっぽっちもしてこなかった。
だからこれからだって心配はしない。
だってユウタロウは充分自己表示してくれてるから。
あなたが本音を伝えてくれたことで
自由で人生を楽しんでる私の姿を見て育ってる子なんだと見せてもらえたよ。
今回貴方のお陰で気づかさせてもらったのは親たちの方だね。
ありがとう、ユウタロウ。
テーマ:■■大塚千恵子の自叙伝■■
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