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長崎・女児殺人:賠償金の未払いで再提訴 遺族が受刑者に

毎日新聞 2015年10月15日 13時47分(最終更新 10月15日 13時50分)

 長崎県諫早市で2001年に小学1年の女児(当時7歳)が殺害された事件で、加害者の吉岡達夫受刑者(37)=無期懲役で服役中=が事件後の民事訴訟で支払いを命じられた損害賠償金約7000万円を支払っていないとして、女児の遺族が同額の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁に起こしたことがわかった。提訴は9日付。

 原告代理人によると、賠償を命じた判決は16年1月で確定から10年となり、民法の規定で時効となって効力がなくなる。このため、女児の両親ときょうだいの計5人が再度提訴した。吉岡受刑者からは損害賠償金は一切支払われず、謝罪もないという。

 吉岡受刑者は01年10月12日、下校中の女児を連れ去って殺害したなどとして、長崎地裁から02年に無期懲役の判決を受けた。女児の父親らは03年に損害賠償を求め提訴。長崎地裁大村支部は05年12月、約7000万円の支払いを命じ、06年1月に確定した。【竹内麻子】

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