ラグビーW杯イングランド大会で日本が優勝候補の南アフリカに歴史的な1勝を挙げた20日以降、公式レプリカユニホームとウエアが全国で完売した。
前回大会に比べて倍の計4800枚を売り出したが、23日までに売り切れた。製造するメーカー「カンタベリー」の全国17店舗は緊急増産を本社に要請している。そのユニホームの右胸にある桜のエンブレム。1926年(昭元)に初めて作られた時は、満開に開く前のつぼみが含まれていた。
日本ラグビー協会の象徴である桜のエンブレムは、1926年に初めて作られた時は「つぼみ」「五分咲き」「満開」の3種類だった。そのエンブレムをユニホームに付けて実戦に臨んだのは1930年。日本ラグビー協会提供の資料によると、初めて日本代表が編成され、カナダ遠征に向かった。早大、慶大、明大、立大、法大、東大、京大の25人のメンバーが12日間の船旅で向かったという。
当時の監督は東大ラグビー部の創設者、香山蕃氏。その香山が同年に書いた著書「ラグビーフットボール」の中に、由来が書いてある。「正々堂々と戦えということ。敗れる場合は美しく敗れろ。武士の魂を象徴する桜は美しく咲く花にあるのではなくて美しく散るところにあることを知らなければならない」と説いている。
南アフリカに歴史的勝利を挙げ、8強も夢じゃない日本ラグビーは名実ともに、つぼみが開こうとしている。